私がこの夏に箱根、御殿場、沼津で建築とアートを巡った1泊2日の車旅のご紹介です。都内の自宅から車で実際に巡った順に書いていきます。
宿泊したホテルだけでなく、その土地ならではの食についてもレポートします。
建築とアート好きの旅の参考になれば嬉しいです。
小田原PA(下り)
東京から車でポーラ美術館を目指す場合、多くの人が東名高速を利用すると思います。
御殿場ICで降りて国道138号でポーラ美術館を目指すのが一番ポピュラーだし運転も楽かもしれません。
しかし、私は東名厚木から小田原厚木道路を使い国道1号でポーラ美術館に向かうことがほとんどです。
というのも、小田原厚木道路の「小田原PA(下り)」で、目的であるポーラ美術館の前売り券を購入できるのです。通常では大人2,200円のチケットが前売り料金の2,000円になります。
また東名高速で東京から御殿場まで走るより、小田原厚木道路経由にした方が距離も短いし高速料金もかなり安く済むのも理由です。
国道1号の小涌谷で県道に逸れてニコライ・バーグマン箱根ガーデンの前を通ってポーラ美術館というのが楽だし早いなぁと思っています。
▲前売り券を安く購入できる他に、小田原ご当地のしらす丼を食べるのも目的の一つです。今回の旅の朝ごはんはしらす丼です!
東京から高速で1時間ちょっと。前売り券に食事にトイレ休憩を一度に済ませられる小田原PA(下り)です。
基本情報
小田原 PA
神奈川県小田原市 |
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ポーラ美術館
最初の目的地であるポーラ美術館にはほぼ開館と同時に入りました。
開館したばかりは人も少なくてゆっくりできます。
▲ポーラ美術館ではフランスの現代美術アーティストの個展「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」を堪能しました。
そしてランチは光の美しさでは唯一無二のポーラ美術館のカフェで。光溢れるミュージアムカフェを独り占め!最高!
ポーラ美術館にはミュージアムカフェとレストランがあります。レストランはテラス席が気持ちいいのですが箱根といえども最近の真夏はきついので、今回はミュージアムカフェでランチタイムを。美味しいサンドイッチをいただきました。
ポーラ美術館のミュージアムカフェの光の美しさはこちらの動画を▼
ポーラ美術館の詳細やレストラン、ミュージアムカフェ情報は▼
基本情報
箱根ポーラ美術館
神奈川県足柄下郡箱根町仙石原 小塚山1285MAP |
東山旧岸邸
ポーラ美術館から今度は御殿場方面へ。
御殿場ではとらや工房と吉田五十八設計の東山旧岸邸を巡りました。美しい庭園を散策することも可能です。
基本情報
東山旧岸邸
静岡県御殿場市東山1082−1 MAP |
とらや工房
竹林に囲まれた美しい山門をくぐるとそこは別世界です。
吉田五十八の東山旧岸邸と共に訪れたいのが、内藤廣設計のとらや工房です。
周囲の緑を取り込むように円弧を描いた建築が特徴の和カフェです。
こちらでとっても優雅なおやつタイムを過ごしました。
基本情報
とらや工房
静岡県御殿場市東山1022−1MAP |
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沼津倶楽部
沼津で宿泊と言ったらここ1択です。大人の時間が過ごせることを約束します。
版築壁が美しい沼津倶楽部は、まるで東洋のルイス・バラガンです。
宿泊棟とは別棟の重要文化財の数寄屋建築でいただく革新的な中華ディナーと朝食は最高でした
超おすすめ!
基本情報
沼津倶楽部
静岡県沼津市千本郷林1907−8 MAP |
芹沢光治良記念館
階段が美しい菊竹清訓建築が宿泊した沼津倶楽部のすぐそばにあります。
ここは、アニメの聖地でもあるらしく、建築好きとアニメファンしかいない記念館でした。(私が訪問したときは)
基本情報
静岡県沼津市我入道蔓陀ケ原517−1MAP |
駿河待庵
せっかく沼津まで来たのだから、駿河待庵も見ておこう!と階段建築を堪能した後は沼津御用邸記念公園へ
目の前までは行くことができたけれど、内部は非公開でした。でも、スケール感がわかって訪問してよかったです。
▲駿河湾に面した沼津に吹く、強い西風と海岸からの砂を防ぐ知恵として江戸時代には盛んに造られた沼津垣を見るならここ!職人の手によって丁寧に作られた沼津垣は丸い箱根竹を網代に編みこんでいて機能性だけでなく意匠も美しい。
地名を名に持つ垣はこの沼津垣と大津垣だけなんですって!
基本情報
沼津御用邸記念公園 東附属邸 駿河待庵
静岡県沼津市下香貫島郷2802−1 MAP |
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Pam
沼津御用邸記念公園から車を走らせて三島へ。
特殊東海製紙という製紙メーカーのショールームPamです。設計は坂茂。坂茂ですが、紙管ではなくFRPの透明感のある建築でした。
展示室に紙管の椅子がありました。
いきなり訪問しても見学はできません。
予約制なので詳細を読んでから訪問してください▼
基本情報
Pam三島
静岡県駿東郡長泉町本宿437MAP |
加和太建設 本社
三島駅のすぐそばにある建設会社の社屋が西沢立衛の建築だということで外観だけ見学に行ってきました。
▲見るからにSANAAみが強い建築でした。中に入ってみたかったけれど、普通の会社なので皆様絶賛お仕事中(当たり前)だったので外観見学のみで帰ってきました。
基本情報
加和太建設 本社
静岡県三島市文教町1丁目5−15MAP |
かんなみ仏の里美術館
函南町の町営美術館です。栗生明設計で2011年に竣工しました。
方形屋根の二つの棟が両端に配されています。一つは仏像が展示されている展示室。もう一つは仏像の資料展示室です。
二つの棟は、エントランスロビーや受付カウンター、事務室、トイレなどの機能スペースでつながっています。
内部通路だけでなく外部にも通路があります。
内部空間はエントランスも含めて写真撮影禁止のため写真はありません。
基本情報
かんなみ仏の里美術館
静岡県田方郡函南町桑原89−1 MAP |
パサディナハイツ
菊竹清訓が手がけた昭和の新興住宅地パサディナ三島にある伝説の集合住宅パサディナハイツです。
函南町にあるので、かんなみ仏の里美術館の後、車を山の上まで走らせて行ってきました。
住宅を山の斜面に階段状にずらすことによって玄関前にテラスを設けた集合住宅です。
1975年竣工ですから既に50年経とうとしています。空き家もあるようで若干裏寂しさは否めませんでした。
積み重ねてきた年月の長さを感じる建物ですが、いろいろすごい!
基本情報
パサディナハイツ
静岡県田方郡函南町上沢956−1 |
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さわやか
静岡へ旅するたびに、必ず食べたくなるのが「さわやか」のげんこつハンバーグ。
昔は浜松や磐田など静岡県の西側にしか店舗がなかったのですが、2000年代に入ってから静岡や沼津・三島にも店舗ができて東京からも訪問しやすくなりました。
特に御殿場周辺の店舗は普通に数時間待ちになる超人気店です。
朝ご飯をしっかり沼津倶楽部で頂いたので、ランチとおやつが合体したような時間帯16時に行ってきました。
なぜなら一番空いているからです。
▲人気の「げんこつハンバーグ」です。横浜のハングリータイガーもこんな感じですが、焼き具合か違います。
県西部の路面店は1時間も待てばたいてい入店できるのですが、観光客も多い静岡県東部の店舗は待ち時間が長めです。
食べたら家に帰るだけの地元の人は良いのですが、何時間も待つのは観光客にとっては厳しいのでさわやかの店舗一覧で近くの空いている店舗を探すのが良いでしょう。また食事時間を少し前倒しにすると比較的待ち時間が少なくて済みます。
今回私はパサディナハイツから近い函南店(かんなみ)を利用してみました。
16時という微妙な時間を狙ったおかげで待ち時間は15分ほどで済みました。
ここからすぐ近くの大場・函南ICから伊豆縦貫道に乗れば東名・新東名直結で簡単に東京訪問へ帰れるのも便利です。
基本情報
さわやか函南店
静岡県田方郡函南町上沢130−1 MAP |
いかがでしょうか。箱根、御殿場、沼津、三島で8つの建築と2つの美術館を巡りました。
また、食についてはミシュランキーからさわやかのげんこつハンバーグまで幅の広い紹介をさせていただきました。