今年はコロナウィルスによる行動規制のない、実に3年ぶりのお花見解禁の春です。もう都内の桜もかなり咲き始めていて、ちょっと出遅れ感ありますが、ブログ「建築とアートを巡る」が一押しの「建築とアートと桜を巡る特集」をしたいと思います。
東京都内と言っても、自分が慣れ親しんだエリアを中心に特集します。
今回は、大人気の目黒川沿いにある美術館や美しい庭園が広がるアールデコ建築の美術館、内田ゴシックと呼ばれる昭和10年代の貴重な建築などなど、全て徒歩圏内で巡れる目黒・白金台編です。
「建築とアートと桜を巡る特集」六本木編もあります。
PR目黒区美術館
都内の桜スポットの中でも千鳥ヶ淵、上野と並ぶ超有名スポットの一つ、年々大混雑に拍車の掛かる目黒川のすぐそばにある美術館です。現在、解体問題で揺れている美術館でもあります。
現在、3月26日まで「コレクション解体新書Ⅱ 1970年代以降の作品を中心に」の展覧会開催中です。
いつも通り写真撮影は展覧会の一部エリアのみです。
中目黒駅付近の目黒川沿いは遠方からやってきた方々でとんでもなく混んでいますが、目黒駅付近は中目黒ほどではないです。もちろん、時間帯によっては人は多いですが、中目黒のようなカオスではありません。
今年の中目黒駅近くの目黒川沿いはインバウンドも戻ってきて、観光客まみれのとんでもない状況になっています。目黒新橋の方まで足を伸ばしてみるのもおすすめです。
▲目黒区美術館近くの目黒川は、川幅も広くなっていて高さもあるので、まるで千鳥ヶ淵のような水辺へ頭をもたげるダイナミックな桜が見られます。
▲目黒新橋から見た目黒川。この川の左岸に目黒区民センター公園があり、その中に美術館はあります。
基本情報
目黒区美術館
10:00-18:00 月休 目黒区目黒2丁目4−36 MAP |
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東京都庭園美術館
目黒駅と白金台駅の間にある東京都庭園美術館は、館の建築そのものが巨大な美術品でもあります。
というのも旧朝香宮邸として建てられたアールデコ様式の邸宅は、アンリ・ラパンらが手がけた内装の一つ一つが工芸品であり美術品なのです。
そして、昨年7月から建築家の妹島和世が館長に就任!という驚きのニュースがありました。妹島館長になってから、美術館エントランスにある旧守衛所で建築系の展覧会がこれまでに2回ほど開催されています。このような取り組みには今後も期待したいですね。
▲庭園美術館というくらいですから、広大な庭園も見どころの一つです。
▲現在は、2023年4月1日から始まる展覧会 建物公開2023「邸宅の記憶」の開催まで美術館は閉館しています。
ただし、庭園のみの入園は可能です。庭園のみの入場料は一般200円です。
基本情報
東京都庭園美術館
10:00-18:00 月休 港区白金台5丁目21−9 MAP |
港区立郷土歴史館
この建築は、1938年(昭和13)に建設された旧公衆衛生院です。設計は、東京大学建築学科教授の内田祥三(よしかず)が手がけました。
構造は鉄骨・鉄筋コンクリート造、スクラッチタイルで覆われたゴシック調の特徴ある外観は「内田ゴシック」と呼ばれるものです。
なんと、今年は春満開コンサートが開かれます。会場は屋外でこの前庭です。
2023年3月26日(日)① 午後1時~② 午後3時~ ※各回約30分演奏予定
これは楽しみですね。
▲内田ゴシックの優美な曲線を描くアーチ越しに見る桜の美しいこと!
しかし、実はこの美しい桜、お隣にある東京大学医科学研究所の敷地のものなんです。完全に借景なんですよね。
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建築の詳細はこちらの記事をどうぞ▼
「建築とアートと桜を巡る」六本木編はこちら▼
「建築とアートと桜を巡る」隈研吾編▼
基本情報
9:00-17:00 土曜-20:00 毎月第3木曜日 港区白金台4丁目6−2 MAP |