全国にある建築家安藤忠雄が手がけた建築の数々。
たくさんある中から今回は、安藤忠雄本人の出身地でもあり、現在も安藤忠雄建築研究所を構える地元大阪の階段に注目してみました。
階段愛好家としても活動する「建築とアートを巡る®️」が実際に訪れた安藤建築の中から特に美しい大阪の階段を5つ集めてみました。
美しい建築には必ず美しい階段がある。
美しい階段のある建築は美しい。
それが世の常。
<大阪府立狭山池博物館>
大阪の狭山池のほど近くにある府立の博物館です。
その施設の規模の巨大さにまずは驚かされました。
施設の敷地内に足を踏み入れてから、実際に館内に入るまでのアプローチの壮大さは唯一無二です。
交差する階段、その両サイドには定期的に滝のように水が流れ落ちる演出がされています。
中央には水盤。そして交差する階段と向き合うのは円形広場。
ここまで歩いてきて、博物館はどこーーー!って叫びたくなるくらいアプローチが壮大なのです。
この空間を味わうためだけに訪れても損はないかも。
基本情報
大阪府立狭山池博物館
開館時間:10:00 – 17:00 休館日:月曜日、年末年始 入館料:無料 住所:大阪府大阪狭山市池尻中2丁目 MAP |
<子ども本の森 中之島>
安藤忠雄がここ最近全国で推進するプロジェクト子どものための図書館「子ども本の森」。
現在、ここ中之島、遠野、神戸、熊本、松山と全国に五ヶ所あります。
ここ中之島は「子ども本の森」の第一号です。
図書館の吹き抜け空間には存在感のある階段が設られています。
*許可をとって動画撮影をしています。許可なく動画の撮影はできません。
基本情報
子ども本の森 中之島
開館時間:9:30 〜 17:00 休館日:月曜日、年末年始 入館料:無料 大阪市北区中之島1-1-28 MAP |
<VS.>
グラングリーン大阪にある複合施設VS.は最近竣工した安藤建築のひとつです。2025年3月から7月までご本人の展覧会「安藤忠雄 青春」が開催され大盛況ののち、終了しました。
私は縁あって2回訪れることができましたが、2回目は安藤さん本人と藤本壮介氏に会場で出会いました。
地元開催の展覧会ということもあって、週に2−3回は本人がふらりと登場していたようです。
VS.は安藤忠雄が手がけた美術館の多くがそうであるように、展示室は地下です。
階段を降りて地下へ向かうのですが、とても明るい!光が美しい階段空間です。
基本情報
VS.
大阪市北区大深町6番86号 グラングリーン大阪 MAP |
<大阪府立近つ飛鳥博物館>
ここも大阪府立の博物館です。
博物館の屋上に位置する場所は全面巨大な階段空間です。
そこにまるでモノリスのように鎮座する箱型のコンクリートも実は階段です。
残念ながら現在はこの階段を登ることができなくなっていて、象徴的な階段からの景色を見ることができませんでした。
基本情報
大阪府立近つ飛鳥博物館
開館時間:9:45 – 17:00 休館日:月曜日、年末年始 入館料:おとな 310円、高校生・大学生・65歳以上 210円、中学生以下無料 大阪府南河内郡河南町大字東山299番地 MAP |
<ICHION CONTEMPORARY>
オープンした時からぜひ訪れたい!とチェックしていたギャラリーをようやく訪問することができました。
VS.とここは大阪の最新安藤忠雄建築です。
コンパクトではありますが、随所に安藤忠雄のエッセンスが散りばめれたギャラリーです。
エレベーターももちろん設置されているけれど、ここは往復のどちらかは、階段を使ってみたい。
そして、ギャラリーの方のご好意でベランダにも出ることができました。
ありがとうございました。
基本情報
ICHION CONTEMPORARY
開廊時間:11:00-18:00 定休日:日曜、月曜 大阪市北区野崎町9-7 MAP |