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渋谷で現代アートの最新コレクションが見られる「UESHIMA MUSEUM」土日の訪問がおすすめ。


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UESHIMA MUSEUM

渋谷で最新の現代アートが見られる「UESHIMA MUSEUM(植島ミュージアム)」は日本と世界の現代アート作品、数百点をコレクションするUESHIMA COLLECTIONの作品を展示するミュージアムです。

地下1階から地上5階までの各フロアではテーマ毎にピックアップされた作品が展示されていて写真撮影も可能。完全予約制なので混雑を気にせずゆっくり鑑賞するできるのも魅力です。

しかも渋谷駅からも明治神宮前駅からも歩ける好ロケーション。現代アート好きならまずは押さえておきたいミュージアムですのでフロア構成や見に行く前に知っておきたい情報をまとめてみました。

撮影:建築とアートを巡る

▲場所は「渋谷教育学園渋谷校」、通称 渋渋に隣接しています。以前は「ブリティッシュ・スクール・イン・東京」が入っていた建物ですがブリティッシュ・スクールが麻布台ヒルズに移転したので、空いた施設をミュージアムとしてリノベーションしています。

UESHIMA MUSEUM COLLECTION

UESHIMA MUSEUMはそのコレクションのオーナーである実業家の植島幹九郎氏が出身母校である渋谷教育学園の施設内に開館した施設。なお実際は渋谷幕張の卒業生だそうです。

このコレクションは「同時代性」にこだわって作品が選ばれていること。そして多くのアートコレクションがギャラリーから購入されても結局は倉庫の中に収蔵されるのに対して、より積極的にアートを公開し共有する場としてこのミュージアムが設立されていることです。

なので作品の写真撮影は原則として可能。渋谷というアクセスの良い場所なので多くの人が足を運べます。

そしてもう一つこのコレクションがすごいのは、2022年に本格的に収集を開始してほんの僅かな期間で600点以上を収集したこと。その情熱の凄さが分かりますし、それが展示にも反映されています

ミュージアムのフロア構成

今回は開館記念の《オープニング展》を訪問しました。

ミュージアムは地下1階から5階までの6フロアに分かれていて、フロアによってはさらに細かい展示エリアに分かれています。

そしてこれが重要なのですが、3Fと4Fは週末の土曜日と日曜日だけの公開です。平日の訪問しても3Fと4Fは鑑賞できないので注意が必要です。

また入場チケットは日時指定してのオンラインのみ。購入するとメールでQRコードが届きます。このQRコードは入館はもちろん展示室に入るのにも必要になります。

では各フロアごとに何が見られるか紹介します。ここでは上のフロアから順番に紹介しますが、実際にはどのフロアから見始めても構いません。

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5F 松本陽子の絵画

5Fは抽象画の松本陽子のフロア。

振動する風景的画面, 松本陽子, 2017, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

▲アクリル絵具を用いた抽象絵画の松本陽子の大型作品が展示されています

4F 変わるもの、消えゆくもの

4Fは土日のみ鑑賞可能です。

くぼみに眠るそら-寝虎-, 宮永愛子, 2022, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

▲おなじみ、ナフタリンで制作された宮永愛子の「くぼみに眠るそら-寝虎- / valley of sleeping sky -prone tiger-」。

時間の経過とともにいずれ姿が変わり、そして消えていく作品です。

Vertical in Green, 宮島達男, 2022, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

宮島達男の「Vertical in Green」。宮島達男はもう1点あります。

もちろん ”変わるもの” なのですが、絶対0にはならないので ”消えゆく” ことはありません

/home, /home (absence), さわひらき, 2021, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

▲解体を待つ実家を舞台にしたさわひらきの映像作品「/home, /home (absence)」。上映時間は9分24秒。

写真に写っているのは /home の方。もう一つは /home (absence)。何がabsence(不在)なのかは実際に映像を見れば分かります

3F 女性画家のまなざし

3Fも土日のみ鑑賞可能です。

いたいのいたいのとんでいけ, 近藤亜樹, 2022, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

▲これは近藤亜樹の「いたいのいたいのとんでいけ / Pain, Pain, Go Away」ですが、今津景工藤麻紀子といった日本人女性作家の絵画が展示されています

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1F/2F 同時代の表現、個の表現世界

1Fと2Fは今を生きる世界のアーティストたちの作品が展示されています。

2Fはアーティストごとにブースが仕切られての展示です。

シアスター・ゲイツ, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

▲六本木の森美術館で開催された「アフロ民藝」展が衝撃的だったシアスター・ゲイツ

On slow Obliteration, or How are you still hungry, Ryan Gander, 2019, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

ライアン・ガンダーの「On slow Obliteration, or How are you still hungry」

Eye see you, Olafur Eliasson, 2006, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

オラファー・エリアソンの「Eye see you」。

この展示室内では色が識別できなくなる、ちょっとした参加型インスタレーションです。

PixCell-Sharpe’s grysbok, 名和晃平, 2023, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

▲これは名和晃平ですね。

これ以外にダムタイプの池田亮司、村上隆、塩田千春、ゲルハルト・リヒター、トーマル・ルフ、ルイーズ・ブルジョワなど錚々たる作家たちの作品が並びます。

また1Fでは名和晃平やニコラス・パーティーの作品がロビーに、ミカ・タジマと岡崎乾二郎の作品が展示室内にそれぞれ展示されています

B1F 絵画における抽象―その開拓精神

B1Fは抽象絵画の部屋。

Stack 7, Ultramarine Blue, Annie Morris, 2018, UESHIMA MUSUEM, 2024, 撮影:建築とアートを巡る

▲立体作品に平面まで、時代も地域も異なる作家たちの抽象作品が展示されています

杉本博司

あと番外として杉本博司

▲杉本博司の作品が階段の踊り場に展示されています。

エレベーターだけでフロア間を移動していると見過ごしてしまうかもしれないので、なるべく階段を利用して移動するのがポイントです。

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UESHIMA MUSEUM オープニング展を見に行くなら

写真撮影について

写真撮影、動画撮影が可能です。またSNS等へのアップも可能です。ただしフラッシュ使用はNG、一脚・三脚、自撮り棒の持ち込みと使用も禁止です。

ただ撮影不可、投稿不可の作品が展示される場合もあるので、作品ごとに表示を確認してください。

また大きな荷物や背負バッグなどはあらかじめロッカーに預けるなどマナーも守って鑑賞するようにしたいですね。

事前予約制

チケットは日時指定の事前予約制です。当日予約もOKです。

予約時間は11時から1時間ごとの入館枠を指定しますが、入館できるのは「予約した時間の30分前から3時間後」となっています。

例えば12時で予約すると、11時半から入館できますが、滞在できるのは15時までとなります。ミュージアムへの到着が予約時間から多少前後しても大丈夫なのは嬉しいのですが、最大で3時間後までしか滞在できないのであまり遅刻して鑑賞時間が足りなくならないよう気をつけましょう。

鑑賞時間

そして鑑賞時間ですがオープニング展の場合はさわひらきの映像を全部見ても1時間ちょっとでした。

ギャラリーなどで既に見たことのある作品がいくつもあったのでこれだけの時間で済みましたが、そうでなければ最低でも1時間30分くらいはみておくのがよいでしょう。

ただし平日は3Fと4Fが見られないので1時間もかからないと思います

混雑状況

土曜日に訪問したのですが、常にお客さんが訪れてくる状態でした。美術館での現代アート展ほどの人数ではないけれど、六本木のギャラリーよりは一桁多いという感じです。

基本情報

オープニング展

会期:2024年6月1日(土) ~ 12月末

休館日:月曜、祝日

時間:11:00~17:00 (3F・4Fは土日のみ公開)

チケット・料金:一般 1,500円、中高生 1,000円、小学生以下無料

予約:事前予約制

会場:UESHIMA MUSEUM

住所:渋谷区渋谷1-21-18 渋谷教育学園 植島タワー MAP

アクセス:渋谷駅B1出口から徒歩5分弱。スクランブル交差点から徒歩10分、明治神宮前駅から徒歩10分弱

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