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東京都内建築巡り<表参道1> 黒川紀章、安藤忠雄、伊東豊雄、SANAA、青木淳らが手がけた名建築の昼と夜


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多くの東京で見るべき建築の中で、さらに青山・表参道で見るべき建築特集「有名建築家が手がけた名建築の昼と夜編」です。

今回取り上げるのは、黒川紀章、安藤忠雄、伊東豊雄、SANAA、青木淳、OMA、團紀彦など錚々たる建築家達の作品。

青山通りの交差点から明治神宮まで続く表参道は、その並木道沿いにたくさんの名建築が並んでいて、まるで建築のミュージアムよう。

そんなたくさんの名建築の中から少しづつ紹介していきたいと思います。

今回は、表参道に並ぶたくさんの名建築の中から、特に昼と夜の表情の違いに注目した建築を取り上げてみました。

青山・表参道で見るべき建築、昼と夜編です。

表参道
年末の風物詩 表参道のイルミネーション
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Dior Tokyo Omotesando/SANAA

竣工2003年

設計は妹島和世と西沢立衛による建築家ユニットSANAAによるもの。

このドレスのような美しい佇まいの建築には、実は目に見えないところにかなりの予算がかかっています。

どういうことかと言うと、本来であれば防災・防火上、網入りガラスにして、窓に赤い三角マークをつけなければなりません。

それらを回避するために、ドレンチャーと呼ばれる消火用の噴水ノズルや非常用エレベーターを設置することで、規制をクリアしました。

通常、なぜそうしないかと言うと、網入りガラスに赤の三角マークよりも格段にお金がかかるからです。

さすがハイブランドのDiorです。見た目の美しさにこだわるためには予算に糸目をつけないということでしょう。

SANAA 設計
Dior Tokyo OMOTESANDOの昼の様子

Dior Tokyo OMOTESANDOは1層、2層、4層、6層目が売り場、それ以外の3層、5層、7層目が設備スペースで、最上層は屋上と言う構成です。▲

8層からなるランダムな積層デザインが、単調になりがちなファサードにリズムを与えています。

ちなみに上部についている星は、迷信深かったクリスチャン・ディオールのラッキーアイテムが「スター」だったことからだそうです。

SANAA 設計 Dior Tokyo OMOTESANDO
Dior Tokyo OMOTESANDOの夕暮れ時の様子

外壁は完全なガラス張りではなくてガラスとアクリルによる二重レイヤーで実は二重構成になっています。▲

照明がつくと、売り場と設備スペースがはっきりとわかります。

ランダムな光のストライプがまた美しい。

SANAA 設計Dior Tokyo OMOTESANDO
Dior Tokyo OMOTESANDOの照明がつくとさらに美しい

この建築の美しいところは、昼間は表参道のケヤキ並木が写りこんで街が建築の外観になり、夜は建物内部からの光でまるで建築が浮いているかのように見えるところです。

基本情報

DIOR Tokyo Omotesando

11:00-20:00

都渋谷区神宮前5丁目9−11 MAP

 

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BOSS/團紀彦&旧TOD’S表参道ビル/伊東豊雄

写真左の團紀彦設計のBOSSストア表参道が2013年竣工、右側の伊東豊雄設計の旧TODS表参道(2021年ボッテガヴェネタ旗艦店)は2004年竣工です。

仲良く並ぶ二つの建築は、最初からセットのようにさえ見えますが、BOSSストア表参道はTODSの9年後に竣工しています。

BOSSストア表参道、旧TODS表参道
歩道橋からが一番のベスポジ!

コンクリート打放しで、ファサードのランダムな直線が印象的な旧TODS表参道(現ボッテガヴェネタ表参道旗艦店)に対して、同じくコンクリート打放しでありながら、円筒形で樹木の幹のような特徴的なフォルムのBOSSとの対比はとっても面白い。▲

どちらも、表参道のけやき並木のイメージをファサードデザインに取り入れていながら、その表現は対照的ですね。

そして両方とも揃って断然夜の方が美しい!

團紀彦と伊東豊雄
昼間の様子。夏場は欅の葉で伊東豊雄建築があまり見えない
BOSSストア表参道、旧TODS表参道
寄り添うように建っている

BOSSもボッテガヴェネタもショップなので中に入ることも可能です。

基本情報

BOSS Store表参道

11:00-20:00

渋谷区神宮前5丁目1−3 MAP

ボッテガ・ヴェネタ表参道

12:00-20:00

渋谷区神宮前5丁目1−5  MAP

 

Apple表参道/光井純&アソシエーツ建築設計事務所&BCJ

2014年に竣工したアップルストア表参道は、光井純&アソシエーツ建築設計事務所とBohlin Cywinski Jackson(ボーリン・シウィンスキー・ジャクソン/BCJ)が手がけました。

Apple表参道/光井純&アソシエーツ建築設計事務所
シャープだー!

いつも長い行列があるので、表参道では一番賑わっているショップかもしれません。

Apple表参道/光井純&アソシエーツ建築設計事務所
世界共通ですが、リンゴのマークだけのファサードのサイン

建物は、地下2階、地上1階の低層の建築です。表参道沿いの建物の中でこの低さが逆に目立っています。▲

3面がガラスファサードで、建物の透明感が半端ないです。

屋根はステンレス仕上げで、後方の石壁からキャンチレバーで12mも張り出しています。

Apple表参道/光井純&アソシエーツ建築設計事務所
天井が高い〜

透明感のあるスケスケ建築なので、夜の光輝き方も、追随を許さない神々しさです。▲

ここも断然夜がいい。

基本情報

Apple 表参道

10:00-21:00

渋谷区神宮前4丁目2−13 MAP

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COACH 表参道→ブルガリ表参道へ

2013年竣工  2023年1月閉店

オーク表参道の一角に入っているCOACH表参道は、重松象平率いるOMAニューヨーク・オフィスが手がけました。

オーク表参道のビルのファサードは、丹下都市建築設計が担当。

この場所はハナエモリビルの跡地で、ハナエモリビルの設計を手がけたのも丹下都市建築設計です。

オーク表参道には杉本博司のアートワーク究竟頂(くっきょうちょう)や内装を手がけた酒茶金田中などが入っています。

OMA設計 コーチ表参道
コーチの旗艦店コーチ表参道(右下)

旧ハナエモリビルを感じるファサードデザインにガラスキューブで構成されたコーチ表参道が目立つ▲

COACH 表参道
日中の様子
コーチ表参道 OMA
夜になるとこの輝き!

ガラスキューブは店内の内装デザインにも踏襲されています。この建築も断然夜が綺麗です。▲

▲2023年1月にコーチ表参道が閉店しました。

店名サインもなくなり内部が見えないように目隠しされています。

▲閉店してからしばらくはそのままでしたが、7月になって通りかかったら仮囲いがされていました。

いよいよ次の店舗のための工事が始まったようです。しかし、あのファサードはどうなるのだろうかと思っていたら。

▲2023年8月10日にブルガリ表参道としてオープンの予定です。そのヴェールを脱ぎ新しいファサードが姿を現しました。

なんと、OMAのデザインの上から黄金色のパネルがかけられ店名サインが大きく表示されています。

これは夜の様子も楽しみです。オープンしたら夜の様子も追記します。

基本情報

COACH表参道  

ブルガリ表参道

11:00-20:00

港区北青山3丁目6−1  MAP

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ルイ・ヴィトン表参道/青木淳

2002年

表参道の旗艦店は、ルイ・ヴィトンの原点であるトランクを積み重ねたようなイメージの構造が特徴の建築です。

2011年から最上階にエスパス・ルイヴィトン東京というギャラリースペースができました。

ルイ・ヴィトン表参道/青木淳
小さなスケールの集合体

トランク自体を構造にするのではなく、トランクとトランクの間の隙間、いわばスペーサーを構造にしています。▲

ルイ・ヴィトン表参道/青木淳
メッシュの模様で表情を作っているファサード

一番外側にメタルのメッシュを張り、内側にもう一枚パネルが入っています。

メッシュの種類は、ルイ・ヴィトンのダミエ柄、チェッカーボードパターン、それに水平方向が強い柄で間隔が狭いものと広いものの全部で四種類で構成されています。

ルイ・ヴィトン表参道 青木淳
夜になるとトランクの積み重なりが際立つ

背面のパネルには、ブロンズ色に近い鏡面のステンレスと、ゴールドのステンレス、そしてガラスの三種類が使われています。

前の方に四種類、後ろに三種類なのでその組み合わせは十二種類に及びます。

夜になると店内の灯りがメッシュやパネルを通してほんのりと外にもれる様が美しい。

基本情報

ルイ・ヴィトン表参道

11:00-20:00

東京都渋谷区神宮前5丁目7−5 MAP

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日本看護協会ビル/黒川紀章

2004年に竣工した公益社団法人日本看護教会のビルですが、1.2階はショップとなっています。

日本看護協会のエントランスは右側の円錐形のところです。

右側の入り口の円錐形、どこかで見たことあるなぁと思いませんか。

そうです、このビルの竣工の3年後、2007年に開館した国立新美術館の入り口とそっくりですね。

鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄筋コンクリート造の地下2階、地上8階、搭屋1階のビルです。▲

この円錐形の真下に行ってみたかったのですが、残念ながら関係者以外立ち入り禁止でした。

この部分は店舗ではないので仕方がありません。

黒川紀章設計 日本看護協会
日本看護協会ビルの円錐形の夜の様子

この円錐形のエントランスは愛媛県総合科学博物館(1994年)から黒川建築では度々登場する特徴的なフォルムです。▲

ガラス張りの円錐形も、照明が点灯した方が綺麗です。

黒川紀章 国立新美術館
これは美術館内部から見た円錐形

これは黒川紀章の遺作となった六本木の国立新美術館です。そっくりというか同じですね。▲

黒川紀章設計 日本看護協会
1.2階には大階段が
黒川紀章設計 日本看護協会
店舗が入る1・2階の大階段の上から表参道をのぞむ

1.2階に店舗が入っているので、ファッションビルのように見えますが、日本看護協会のビルです。

基本情報

日本看護協会ビル

渋谷区神宮前5-8-2 MAP

Aoビル

2009年開業、設計は日本設計。

Aoビルは、不思議な形をした青山通り沿いのビルです。Aoビルの名前「青山で会おう」から来ているそうです。

元々高級スーパー紀ノ国屋本店があった場所で、この新しい高層ビルとなってからも地下に出店しています。

表参道建築巡り
店舗とオフィスが入る複合施設

骨董通りと青山通りの交差点から見るとねじれたようなデザインのビルです。▲

正面からは普通のビル。地下2階地上16階建で、低層棟と高層棟で構成されています。

高層棟はねじれたような不思議なデザインと高さが90mもあるので青山通り沿いで非常に目立つビルです。

ビル内のテナントは開業時からだいぶ入れ替わっている印象です。

表参道建築巡り
「揺らぎ」を演出しているの柔らかな照明

夜になるとファサードの落ち着いたデザインのライトアップの演出がとても美しいです。

基本情報

Aoビル

港区北青山3丁目11−7 MAP

 

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表参道ヒルズ/安藤忠雄

2006年竣工

同潤会アパートの跡地に立った複合商業施設で、安藤忠雄設計によるもの。

これまでは、夜の表情の方が綺麗な表参道の建築を紹介しましたが、今や表参道のランドマークとなったこの建築は、もしかしたら昼間の方が綺麗かもしれません。

表参道ヒルズ/安藤忠雄
昼間の様子

同潤会アパート(一部現存)が解体されて、この建築が建てられた時は、なんか味気ないなぁと思いましたが、ようやく馴染んできたでしょうか。▲

昼、夕方、夜の様子を順番に見てください。

表参道ヒルズ/安藤忠雄
夕暮れ時

陽が傾き、ビル内の照明が灯った夕方のひと時が一番綺麗かもしれません。▲

表参道ヒルズ/安藤忠雄
夜間

完全に夜になりました。▼

さあ、どの時間帯の安藤建築がお好みでしょうか。

基本情報

表参道ヒルズ

11:00-21:00(レストラン23:00)日曜〜20:00、レストラン〜22:00

渋谷区神宮前4丁目12 MAP

 

建築は季節や時間によって表情が全然違います。

近くに住んでいるからこそ、いろんな時間、いろんな季節の建築の表情を追えるので、今後も近隣エリアの色々な場面の建築を特集したいと思います。

東京都内建築巡り<表参道2>▼

東京都内建築巡り<表参道3>▼

東京都内建築巡り<表参道4>▼

東京都内建築巡り<表参道5>▼

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