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長野 松本建築巡り 松本城、旧開智学校、窪田空穂記念館、日本浮世絵博物館、安曇野ちひろ美術館などなど新旧15の建築をめぐる


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松本は民芸のまちとして有名な上に趣のあるお店や、カフェなどが多く、観光スポットとしても人気の場所です。そんな長野県松本市で実際に私が見て回った建築です。

建築としては、古くは松本城や開智学校、現代建築では篠原一男、柳澤孝彦、伊東豊雄、内藤廣、竹山聖など新旧様々な建築を紹介します。

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サードミレニアムゲート

設計 : 竹山聖+アモルフ 竣工 : 2001年

長野県松本市中央2-3-13 MAP

松本の中心を流れる女鳥羽川沿いの角地に建つ、ひときわ目立つ地上5階地下1階の商業ビルです。

外壁はコンクリート打ち放しで、複雑に折れ曲がったり、折り重なったりしています。

独特のリズムの開口は一応全て四角形に統一されています。▼

外部と内部の中間領域は巨大吹き抜けになっていてます。上まで伸びる階段がかっこいい。

天井の開口は円形で中目黒のOAK BLDG Ⅱの流れを感じます。

なんせここは、サードミレニアムゲート=「三千年紀の入り口」ですからね。▼

竹山聖建築はこちらから▼

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信濃毎日新聞松本本社/信毎メディアガーデン

設計 : 伊東豊雄 竣工 : 2018年

長野県松本市中央2-20-2 MAP

長野県の地方紙、信濃毎日新聞松本本社の移転にともない、市民に開放するコミュニティゾーンとショップゾーン、オフィスを備えた「信毎メディアガーデン」として新築された複合施設。”信毎(しんまい)” というのは信濃毎日新聞の略称です。

建物はルーバー状の外壁と木製の窓枠が特徴的です。

上部はwith harajyukuを彷彿させます。▼

 

開運堂本店

設計 : 竹中工務店 竣工 : 1998年

長野県松本市中央2-2-15 MAP

大きな庇が特徴的な、松本の老舗和菓子屋さんの本店ビル。

日本的なデザインでありながらモダンで老舗和菓子店の風格を感じる建築です。

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まつもと芸術館

設計 : 伊東豊雄 竣工 : 2004年

長野県松本市深志 3-10-1 MAP

松本で建築巡りをするなら筆頭に上げられる建築です。詳細は▼

伊東豊雄設計 まつもと市民芸術館の長い長い階段を見に信州松本へ

松本市美術館

設計 : 宮本忠長建築設計事務所 竣工 : 2002年

長野県松本市中央 4-2-22 MAP

松本に来たら松本出身アーティストの草間彌生も観ておきたい▼

水玉模様だらけの松本市美術館で松本出身の 草間彌生「魂のおきどころ」で黄色いカボチャを堪能

松本城

築城 : 1504年

長野県松本市丸の内 4-1 MAP

国宝(天守)の松本城。初めて松本を訪問する場合は必ず観ておきたい建築です。

々としたその姿は、城好き、歴史好きはもちろんですが、そうでなくても見惚れます。▼

五層六階の天守閣は戦国時代末期の建造で、国内で当時から残る12天守のうちの一つです。

漆が塗られた黒い外観から「烏城」という異名を持っています。

国宝旧開智学校

設計:大工棟梁 立石清重 竣工:1876年

長野県松本市開智 2-4-12 MAP

日本最古の校舎の一つ。

文明開化の時代を象徴する洋風とも和風ともいえない「擬洋風建築」と呼ばれる不思議な建築です。

松本城と旧開智学校は距離的に近いので松本初訪問の際は必ず訪れたい場所です。▼

地元の大工さんが見様見真似で、でも子どもたちのために一生懸命良いものを造ろうとした感がありますね。

館内は当時の教室を再現する展示なども。

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松本民芸館

開館:1962年

長野県松本市里山辺 1313-1 MAP

松本民芸運動の中心人物である丸山太郎が創館した松本民芸館については▼

工芸のまち松本の原点 柳宗悦の民藝運動に感銘を受けて丸山太郎が創立した松本民芸館


ここからは松本の中心地から少し離れた場所です。

窪田空穂記念館

設計:柳澤孝彦+TAK建築研究所  竣工:1993年

長野県松本市和田 1715-1 MAP

国文学者で歌人だったこの地出身の窪田空穂(くぼた うつぼ)の記念館。深い軒に覆われた左官塗りの外壁や木製の建具が味わい深い建物です。

1995年(平成7)第1回日本建築学会作品選奨を受賞しています。

3つの連なる屋根の記念館と向かいあって建っているのは窪田空穂の生家です。

正面に建っている窪田空穂の生家は、雀踊りと言われる屋根飾りが特徴の本棟造りの日本家屋です。▼

記念館の内部。この手の個人の記念館は撮影禁止が多いのですが、ここは全部撮影可能です。▼

2階から生家をみる▼

 

窪田空穂記念館に行ったらこの生家も見学しておきたい。▼

明治時代の地方の豪農の家屋です。

 

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日本浮世絵博物館

設計:篠原一男 竣工:1982年

長野県松本市島立小柴 2206-1 MAP

日本浮世絵博物館は、コロナのため臨時休館中で中には入れませんでした。

現在は開館しています(2022.7.2追記)

篠原一男というと住宅設計のイメージなので、こんな巨大な建物とは思いもよりませんでした。

それもそのはず、ここは篠原一男初の大規模建築なのです。この博物館のあと東京工業大学100年記念館などを手掛けています。

ここは、芝生が青々としている季節に来るべきだったかも。

現在もあるのかどうか不明ですが、篠原一男デザインの家具があるようなので、是非次回は中にはいってみたい。

「住宅は芸術である」と論じた篠原一男の「住宅論」と「続住宅論」▼ Amazonから購入できます。

松本歴史の里旧松本区裁判所庁舎

竣工:1908年(明治41年)、1982年移築復元

長野県松本市島立 2196-1 MAP

日本浮世絵博物館のお隣にある歴史的建築です。

元々は、松本城二の丸御殿跡にあった裁判所で、和風の裁判所建築のうち、最も完成度が高く、歴史的価値が高いとして、2017年(平成29年)国の重要文化財に指定されました。

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松本十帖

長野県松本市浅間温泉 3-13-1 MAP

松本の浅間温泉を自遊人がエリアリノベーションした松本十帖については▼

松本 浅間温泉 松本十帖の「松本本箱」へ サポーズデザインオフィスによるリノベーションで老舗旅館が再生!

素敵なブックカフェ「哲学と甘いもの」、珍しい蒸したおやきが食べられる「おやきとコーヒー」も松本十帖です。

松本十帖は一休から予約可能です。下の画像クリックで一休ホテルのサイトへ移動します。



安曇野ちひろ美術館

設計:内藤廣 竣工:1997年、2001年(新館)

長野県北安曇郡松川村西原 3358-24 MAP

設計は内藤廣。家具デザインは中村好文。東京のちひろ美術館の開館20周年を記念して開館した美術館です。

東京の方とは比べ物にならないくらい広々していて気持ちのいい美術館です。

外壁仕上げは珪藻土塗、屋根は亜鉛合金板竪はぜ葺きです。美術館と一体で計画された「安曇野ちひろ公園」の豊かな自然に溶け込む佇まいです。

温かみのある内部空間▼

訪問したのが6年ほど前なので、再訪したい場所の一つです。

碌山美術館

設計:今井兼次 竣工:1957年

長野県安曇野市穂高 5095-1 MAP

ロダンに強い影響を受けた日本の近代彫刻家 荻原碌山(おぎはら ろくざん)の個人美術館です。教会のような建築「碌山館」は2009年に国の登録有形文化財に登録されました。

所蔵作品で最も有名なのが「女」。竹橋の国立近代美術館にも収蔵されていますね。この作品は碌山と同じ安曇野出身である新宿のカレー屋「中村屋」の女性創業者がモデルと言われています。

安曇野高橋節郎記念美術館

設計:宮崎浩+プランツアソシエイツ 竣工:2003年

長野県安曇野市穂高北穂高 408-1 MAP

長野県立美術館を設計した宮崎浩が県立美術館の前に手がけた美術館です。

詳細は▼

宮崎浩設計 安曇野高橋節郎記念美術館と旧高橋邸

新旧様々な15の建築を紹介しました。松本の建築巡りの旅の参考にんされば嬉しいです。

松本は工芸のまちとして有名な場所なので、私自身もまだまだ訪問したい場所があります。

次はいつ行けるかなぁ。

ちひろ美術館や碌山美術館は松本駅からクルマで1時間近くかかりますから、安曇野で宿を取るのも良いと思います。一休で安曇野のホテルを検索できます。



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