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伊東豊雄設計 座・高円寺のドットの螺旋階段


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ドットの建物

高円寺にある伊東豊雄設計座・高円寺を初めて見に行ってみました。高円寺の駅から中野方面に線路沿いを歩くこと5分、鋼板の鈍い色の建物が見えてきました。

ドット柄の巨大な鉄の塊のような、ジブリのオームのような、外観の印象はかなり無骨で閉鎖的な建物です。

座高円寺外観遠景

正面から

晴天の日でしたが、鋼板の色のせいでしょうか。圧がなかなかすごいです。

開館は2009年なので12年経過ですが、もう少し前からあるように感じる重厚でどっしりとした佇まいです。

側面にもドットがあります。

エントランス

中に入ると床にも壁にもドットです。そして、床と天井が明るい色だからなのか、ドットのあかり取りの効果が大きいのか、外観の印象よりもとっても明るいです。そして天井が高いのですごく開放的です。外観と内観の印象にギャップがあります。

エントランス内部は床天井はホワイト系、壁はコンクリートでドットの小窓がありボルドーです。▼

そして素晴らしいドットの螺旋階段の様子は動画で▼

地下への階段

地下に二つ重ねた三層積みのホールなので、ここの階段はエントランスから登る階段ではなく、降りる階段と言った方が正しいでしょう。

座・高円寺になるまで

この座・高円寺は、旧高円寺会館があった場所で、建て替えに関しては公共施設なのでプロポーザルが行われました。

その時の最終選定には3者が残り、この伊東豊雄案以外は上にボリュームを持ち上げた開放的な案だったけれど、選ばれたのは地下に掘り下げる閉鎖的な平屋型案の伊東豊雄だったのです。

設計者が決定した後、試行錯誤を経て最終的に7枚の鋼板を組みわせた現在の形状になったのです。

座・高円寺の設計プロポーザルの審査・検討委員として参加していた劇作家で演出家の佐藤信氏は、座・高円寺開館時から現在まで芸術監督です。

当初、佐藤氏は伊東豊雄案には懐疑的だったとされているけれど、出来上がってみたら、佐藤氏率いる劇団黒テントの名前そのものの姿だったというオチ?なわけです。

座高円寺へ

座・高円寺は大小の劇場ホールが2つ、そして高円寺高円寺らしく阿波踊りを練習するホールが1つ、合計3つの空間があります。阿波踊りに関しては高円寺ならではですよね。どんな感じで練習してるのかのぞいてみたい気がします。

ホールだけでなくロビーにあるgallery アソビバ、そして2階にあるカフェレストランアンリ・ファーブル は誰でも利用可能です。私が訪問した時はカフェには子供連れの方々が来ていて賑わっていました。

見た目は閉鎖的でまさに黒テントですが、中は明るく開放的な近所の憩いの場です。

座・高円寺

東京都杉並区高円寺北2丁目1−2

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