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埼玉建築巡りその1 イイナパーク川口の三つの伊東豊雄建築をめぐる


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埼玉県内川口市にある3つの伊東豊雄建築巡りをしてきました。川口市にあるイイナパーク川口(赤山歴史自然公園)にある川口市めぐりの森、こもれびホール、川口市立文化財センター分館 歴史自然資料館です。

おまけに2022年4月にオープンしたばかりの川口ハイウェイオアシスも紹介します。

イイナパーク川口内の地域物産館▲

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イイナパーク川口/赤山歴史自然公園

首都高速川口料金所や川口パーキングエリア、この4月にオープンしたばかりのハイウェイオアシス川口と隣接する市営の公園です。首都高速を降りてすぐですし、駐車場もありますから都内からでもアクセスしやすい場所です。

この公園内にプリツカー賞受賞の世界的建築家伊東豊雄設計の施設が3つあります。3つとも2018年に竣工しました。

川口市めぐりの森

前川口市長の岡村氏が伊東豊雄設計の岐阜県各務原市にある瞑想の森市営斎場を視察したことをきっかけにして、市営の斎場の設計を伊東豊雄に依頼したと言うだけあって、雰囲気はとてもよく似ています。

残念ながら依頼した岡村前川口市長は完成を見ることなく2013年に亡くなっています。

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口市めぐりの森

公園内という立地のため、できるだけ火葬施設が目立たないようにと言うリクエストがありました。

リクエストに答えて、公園の緑や大地に馴染むような波打つ曲線屋根が特徴です。▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口市めぐりの森

火葬炉の上部に集塵機の機械室が来るため、どうしても15メートルの高さが必要で、その部分も含めて波打つ局面屋根とする計画もありましたが、結果的に火葬炉の部分だけ突出するデザインになりました。

また、岐阜の瞑想の森に比べると炉の数が約2倍必要とされたので、用途は同じでも全く別のプランニングを検討する必要がありました。▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口市めぐりの森

大地に沈み込むような、地面が隆起したような局面屋根▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口市めぐりの森

竣工時よりも火葬炉には植栽が茂り周辺環境に馴染んで目立たなくなっています。

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口市めぐりの森

以前は建築の見学会が設けられていましたが、コロナ禍の現在見学は中止されています。

関係者以外は中に入ることはできないので、外観のみの写真です。非常にセンシティブな施設なので、施設利用者が出入りしている時の撮影はやめましょう。私は誰も出入りしていない朝早い時間に訪問しました。

川口市めぐりの森

竣工:2018年 

埼玉県川口市大字新井宿430-1 MAP

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地域物産館

イイナパーク川口の中央のちょっと小高い丘の上に立つイベントホールとカフェを併設した施設です。

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 地域物産館

大地から生えてきたキノコような植物のようなものの集合体です。▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 地域物産館

このキノコは内部にもあってその傘が天井となっています。キノコの傘と傘の間はトップライトになっているので明るい空間です。

こもれびカフェの様子▲

現在こもれびカフェは土日祝のみ営業中。野菜の販売などもあるようです。

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 地域物産館

こもれびカフェを見る▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 地域物産館

こもれびホールを見る▲雨が降っていたので公園にもこもれびホールにも誰もいませんでした。

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 地域物産館

閉まっている折戸を開放すると内部と外部が繋がり開放的な空間になるようです。▲

地域物産館

竣工:2018年

こもれびカフェ

土日祝のみ営業 

10:00-16:00 食事は11:00-15:00 

川口市赤山501−1 イイナパーク内とんぼ池西側 MAP

 

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川口市立文化財センター分館 歴史資料館

歴史資料館は、3つの小屋が連なる形の建築です。

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 歴史資料館

左からレンガ、土、木でできた小屋がガラスの通路でつながっています。▲

レンガの家は映像ギャラリー、土の家は展示室、木の家は管理室とトイレになっています。

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 歴史資料館

連結部を逆側から見たところ▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 歴史資料館

内部からの様子。芝生広場のその先にめぐりの森が見えます。▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 歴史資料館

横にはオープンしたばかりの川口ハイウェイオアシスのガラスの建築が▲

川口市立文化財センター分館 歴史資料館

9:30-16:30 月休 

入場無料

川口市大字赤山501番1号 MAP

 

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川口ハイウェイオアシス

設計はUG都市設計で、2022年4月にオープンしたばかりの施設です。

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口ハイウェイオアシス

左がレストラン、カフェ、売店棟、右手前がトイレ、奥がこの施設で一番広い屋内遊び場です。▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口ハイウェイオアシス

この細長い建物は全て子供用の屋内遊び場です。訪問した日が雨だったこともあって、公園には誰もいなくて、こちらの屋内遊び場は入場するのに行列ができるほど大人気でした。▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口ハイウェイオアシス

カフェの様子▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口ハイウェイオアシス

売店とレストランとカフェが一緒になった施設です。▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口ハイウェイオアシス

イートインスペース▲

イイナパーク川口/赤山歴史自然公園 川口ハイウェイオアシス

首都高速の上り側のPAです。都内から行った場合は、一度高速を降りて一般道から一般駐車場に停めることになります。この一般駐車場はイイナパーク川口の駐車場も兼ねていて9:00-18:00の利用となります。

川口ハイウェイオアシス

レストラン・カフェ・売店

7:00~21:00

屋内あそび場 火休

10:00~17:00、土日祝~18:00

川口市赤山501-1 MAP

電車の場合のアクセス:SR(埼玉高速鉄道)新井宿駅2番出口」より徒歩約15分

 

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埼玉は微妙に遠いなぁと気乗りがしなかったのですが、イイナパーク川口には3つの伊東豊雄建築が集まっていて、一気に見学することができるので頑張って行ってみてよかったです。

都内から高速に乗れば1時間弱で到着できるので、(埼玉寄りの都内ならもっと近いですね)ショートドライブにはちょうどいいかもしれません。

埼玉建築巡りその2は同じく埼玉県内にある伊東豊雄建築のヤオコー川越美術館です。

埼玉建築巡りその3 中村拓志の狭山湖畔霊園、エマニュエル・ムホー建築、隈研吾の巨大な隕石建築 角川武蔵野ミュージアム

伊東豊雄設計 まつもと市民芸術館の長い長い階段を見に信州松本へ

伊東豊雄設計 座・高円寺のドットの螺旋階段

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