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坂茂の手がけた建築まとめ インパクト大の建築から住宅・カフェ、レストランまで


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建築界で最も権威のあるプリツカー賞受賞建築家で、日本を代表する建築家の1人、坂茂の建築の紹介です。

インパクト大のびっくり建築、大規模な宿泊施設、住宅建築、カフェ・レストラン建築など大小さまざまな坂茂の手がけた建築を紹介します。

紙管のインテリア、紙管の使われてない建築など坂茂らしいものからどうでないものまで、坂茂建築巡りの参考になったら嬉しいです。

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静岡県富士山世界遺産センター

坂茂建築でびっくり建築は何と言っても富士山世界遺産センターでしょう。

一度見たら絶対に忘れられなくなるインパクト大の建築です。

しかし、そのインパクトの大きさと共に、ここが一体何の施設であるのかが、一眼でわかるというのがこの建築のすごいところです。

奇を衒うだけなら簡単ですが、そうではなく富士山を象徴するにふさわしい建築です。

それより何より、本物の富士山に勝るとも劣らない美しさを兼ね備えているからすごいんです。

坂茂設計 静岡県富士山世界遺産センター
この建築のインパクトの凄さったら!

外観

建物の中心となる展示棟は、木格子を組み上げた逆円錐状の「逆さ富士」の形にデザインされています。

この逆さ富士が水盤の上にデーン!と立ち上がっているのですから、度肝を抜かれます

坂茂設計 静岡県富士山世界遺産センター
最初はびっくりするけれど慣れてくるとその美しさに惚れ惚れ

本物の富士山と坂茂の木組の逆さ富士の対比▲

坂茂設計 静岡県富士山世界遺産センター
実は形はシンプルな逆さ富士

施設内にある大きな鳥居▲

これはこの先にある富士山本宮浅間大社の一之鳥居です。

内部

展示棟の木組は外部から内部へ続いています。

また、木組の菱形は足元に行くにつれて段々小さくなります。

坂茂設計 静岡県富士山世界遺産センター
外部と内部の境目はこうなってる

この逆さ富士の中の螺旋スロープで登山の疑似体験をしながら、富士山についてのさまざまな資料展示を鑑賞できるようになっています。▲

坂茂設計 静岡県富士山世界遺産センター
逆さ富士の中のスロープで展示棟をまわる

スロープで展示棟の中へ入っていきます。▲ 

置いてあるベンチの形に注目!これも逆さ富士です。

坂茂設計 静岡県富士山世界遺産センター
もちろん本物が一番美しいけれど、坂茂の逆さ富士も負けていない

内部からも美しい富士山の姿を眺められます。▲ 

坂茂設計 静岡県富士山世界遺産センター
高さはそんなにないけれど、絶景が広がる展望ホール

屋上には展望ホールがあって屋外のバルコニーに出て富士山を眺められるようになっています。

ここにあるベンチも逆さ富士の形でした。

また、1階のカフェ&ミュージアムショップには紙管の椅子と三日月のテーブルがセットで使われています。

インパクトだけの建築だと勘違いされがちですが、機能も美しさもちゃんと兼ね備えている施設です。

注意したいのが”富士山世界遺産センター”という施設の名称。実は同じ名称の施設が静岡県と山梨県にあります。富士山は誰のものか問題がこんなところにまで尾を引いているのです。(私は富士山はみんなのものだと思っていますけどね)

ここで紹介する坂茂設計の逆さ富士型の富士山世界遺産センターは、静岡県の方です。

山梨県の方の富士山世界遺産センターではありません。ご注意を!

基本情報

静岡県富士山世界遺産センター

9:00〜17:00(7、8月 ~ 18:00)

第三火、施設点検日休館

常設展示入館料:大人300円

静岡県富士宮市宮町5-12 MAP

アクセス:JR身延線富士宮駅から徒歩8分、

新東名高速道路新富士ICから約10分、来館者用駐車場なし、隣接の富士宮市神田川観光駐車場(有料)を利用 駐車場の割引などもなし

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SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

山形県鶴岡市にあるスイデンテラスは、その名の通り田んぼに浮かぶホテルです。

ここは、坂茂の建築と庄内の長閑な田園風景が相まって、都会では絶対に味わえない時間を過ごすことができます。

静岡県の富士山世界遺産センターに比べると、東京からはなかなか遠いけれど、わざわざ行く価値ありのホテル建築です。

外観

まずは、ホテルの外観から。宿泊施設は長い時間滞在するので、いろんな時間の建築を堪能できるのがいいですね。

坂茂設計 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
水田のリフレクションが綺麗です。

左がレストランやフロント、ライブラリーなどがある共用棟で、右側が宿泊棟です。▲

坂茂設計 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
共用棟と宿泊棟をむずぶ渡り廊下

共用棟のライブラリーは誰でも利用可能です。▲

坂茂設計 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
夜のスイデンテラス

水田に囲まれた庄内の夜は静かです。ぐっすり眠れます。▲

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内観

スイデンテラスの内部も見てみましょう。

坂茂設計 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
紙管のフロント

ホテルのフロントも見ての通りです!▲

坂茂設計 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
部屋のヘッドボードも紙管

部屋の中にも径がさまざまな紙管がたくさん使われていました。▲

坂茂設計 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
朝食はここで

やっぱりどこへ行っても朝が一番綺麗です。風景も建築も。▲

坂茂設計 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
テラス席も気持ちいい。東京では味わえない田舎の風景

朝食は共用棟でいただきます。▲

坂茂設計 SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
お馴染みの紙管の椅子と三日月のテーブル

紙管の耐久性や強度が実際に宿泊してよくわかりました。

坂茂建築に紙管が使われる理由が身をもって実感することができるホテルでした。

基本情報

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

山形県鶴岡市北京田下鳥ノ巣23−1 MAP

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坂茂の住宅

地方の坂茂建築の大型の施設を2つ紹介しました。

坂茂というとポンピドーメスなどの海外物件、最近ですと2022年4月に淡路島に開業したパソナグループ運営座禅リトリート&レストラン「禅坊 靖寧(ぜんぼうせいねい)」。

2022年7月に2棟目がオープンした軽井沢の宿泊施設「SHISHI-IWA-HOUSE KARUIZAWA(ししいわハウス軽井沢)」など大型の建築を想起しますが、小規模な建築、住宅も実は数多く手がけています。

そんな坂茂の東京にある住宅建築を紹介します。

港区

南麻布にある坂茂設計の建築です。おそらくうちから一番近い坂茂建築でしょう。

以前は地下にギャラリーがあったのでよく訪問しましたが、ギャラリーが移転し、普通のオフィスになってしまい、訪ねることもなくなりました。

坂茂設計
地下だけど明るくて開放的

ギャラリーだった頃の写真▲

地下には広いテラスがあります。

坂茂設計
複雑なデザイン

オフィス使用している部屋や住宅利用している部屋などが混ざっている兼用住宅です。▲

坂茂設計
竣工は2000年

冷ややかな目線を感じて見上げると猫!野良なのか飼い猫なのか。この時しか見かけませんでした。▲

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世田谷区

世田谷区には坂茂の事務所もありますし、坂茂設計の住宅がたくさんあります。

いくつか集合住宅を紹介します。

坂茂設計
1997年竣工 中庭にある空間

集合住宅の中にある筒状のガラスブロックの空間▲

まるで映画のワンシーンのような美しさです。

坂茂設計
いわゆるデザイナーズマンションです。

こちらはまるでハートに見える空間。▲

幻想的でとっても不思議ですね。

坂茂設計
竣工は2004年

こちらはドーム状の屋根の住宅。1階は駐車場。ちょっとスイデンテラスを彷彿とさせるつくりです。▲

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坂茂のレストランとカフェ

世田谷区には、坂茂の住宅がたくさんありますが、住宅だけではなく飲食店もあります。

レストラン「ヴァンサンテ」

2016年店舗移転の際に坂茂に設計を依頼して店名を「サンテ」から「ヴァンサンテ」に改名したフレンチ&イタリアンレストランです。

紙管のインテリア空間の中で一番美しいかもしれません。▲

基本情報

ヴァンサンテ 

東京都世田谷区代沢4丁目39−7 MAP

メニューやインテリアなどレストランの詳細は▼

カフェ「はぐくむ湖畔」

坂茂の事務所に最も近い坂茂物件です。

運が良ければ坂茂本人をお見かけできるかも!?

坂茂設計はぐくむ湖畔
全面オープンする正面の開口

美味しいヴィーガン料理を提供するカフェです。ランチもあるし、カフェ利用のみもOKです。

基本情報

はぐくむ湖畔

東京都世田谷区松原5丁目2−2 prendre YS 1F MAP

アクセス:井の頭線東松原駅東口1より徒歩20秒

メニューやインテリアなどこのカフェの詳細はこちらを▼

 

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