東京は桜新町と下北沢にある京都小川珈琲の新業態OGAWA COFFEE LABORATORYと京都は堺町錦町にできた小川珈琲の最新店舗小川珈琲堺町錦町店をそれぞれご紹介します。
OGAWA COFFEE LABORATORY桜新町は新業態の旗艦店として2020年8月にオープン、翌年2021年7月には下北沢の小田急線跡地にできたリロード下北沢に2号店がオープンしました。
また、小川珈琲の地元京都では、堺町錦町に小川珈琲堺町錦町店が2022年1月オープンしています。
各々の特徴や設計・デザインをどこが担当したのかなど最近オープンした順に迫ってみたいと思います。
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京都の老舗小川珈琲70周年の節目の年である2022年2月に堺町錦町にオープンしました。
で、このお店はOGAWA COFFEE LABORATORYを名乗ってはいません。あくまで小川珈琲堺町錦町店です。
店舗の建築は、築100年を超える町屋です。
店内
この店舗も桜新町、下北沢同様にクリエイティブディレクター は南貴之です。建築はアパレル系のショップのデザインを数多く手がける佐々木一也です。
この2人はミッドタウン日比谷の3階にあるHIBIYA CENTRAL MARKETでもタッグを組んでいます。
京都の築100年を超える町屋をリノベーションするにあたって目指したのは、美しさを機能性を兼ね備えたお店です。
入口には、L字型のすっきりとしたカウンター。さすが佐々木一也は、金属加工や店舗の什器制作を手がけるEXITMETAL WORK SUPPLY出身だけあって、金属を使用した什器のデザインが美しいです。▲
照明は、富山でガラス工房を運営しているアメリカ人作家のピーター・アイビーのものです。ピーター・アイビーの代表作である美しすぎるパスタ容器をそのまま照明にしたようなデザイン。
照明もいいけれど、やっぱりパスタ入れは自分のものにしたい逸品ですね。
奥に細長いウナギの寝床型の店内。築100年とは思えないモルタルによるソリッドな空間です。▲
名栗加工された渡り廊下の先にもイートインスペースが▲
渡り廊下には坪庭▲
廊下だけじゃない。店内も名栗加工されています。椅子はYチェア▲
これは桜新町、下北沢同様に大行列ができそうですね。▲
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場所
堺町錦町店は、烏丸駅14番出口から徒歩2分ほどの錦町通り沿いです。
烏丸駅から向かうと途中に京湯葉の老舗千丸屋や、スキーマ建築計画の長坂常も京都に来るたび立ち寄るという銭湯錦湯などがあります。
なんと、この錦湯この写真を撮った2日後に95年の歴史に幕を閉じてしまいました。▲ですから、現在はこの暖簾はかかっていません。建物は今後どうなるのでしょうか。
小川珈琲本店
せっかく京都まで来たし、小川珈琲が気になりすぎて小川珈琲本店まで行ってしまいました。
小川珈琲本店は、株式会社小川珈琲の本社と同じ敷地にあります。▲
その様子は、姉妹サイトラブレトロにて書いています。
小川珈琲本店と堺町錦町店のメニュー、店内などの比較レポートです。▼
基本情報
小川珈琲 堺町錦店
7:00-20:00 京都市中京区堺町通錦小路上る菊屋町519-1 MAP |
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下北沢
下北沢のOGAWA COFFEE LABORATORYは、コロナ禍の2021年にオープンしました。場所は下北沢駅の小田急線の線路跡地にできたリロード下北沢です。
リロード下北沢の設計は、ジェネラルデザインです。ジェネラルデザインといえば、隈研吾が内装を手がけたiittala/イッタラ表参道ストアが入るビルの設計も手がけています。
ジェネラルデザインの大堀伸は、鄭秀和とインテンショナリーズを共同設立した方で、1999年にインテンショナリーズを離れジェネラルデザインを立ち上げています。どうでもいい情報として鄭秀和というのは、Deee-Liteのテイトウワの弟です。
店内
下北沢は、やはりクリエイティブディレクターに南貴之、設計に関祐介です。
関祐介は桜新町も担当しています。関佑介はこのブログでも紹介したリノベーションホテルKAIKAの同系列のTHE SHARE HOTELS「KUMU 金沢」と「TSUGU 京都三条」の空間のデザイン設計も担当しています。
もはや、コロナ対策のパーテーションは必須アイテムと化しているカウンター▲
細長い店内の端から端までモルタルのカウンターが。
桜新町と比較すると、下北沢の空間はとにかくシンプルです。▲
照明やエアコンなど一切の器具や配線を天井や壁面内に隠してあるのでソリッドなカフェ空間に仕上がっています。
下北沢は、横幅9mの大型カウンターが重要な役割を果たします。ですから、カウンターがメインのお店です。▲
カウンターバックにはアートがかかっているかのようですが、これは実は観音開きでオープンする棚です。▲
ハタノワタルの和紙かと思ったら違いました。祇園祭の提灯紙なども手がける佐賀の手すき和紙の老舗工房名尾手すき和紙に特注したものだそうです。▲
カウンターに対面する位置にモルタルによる長いベンチ。▲その前のテーブルはサイザル麻の床のレールに挟んであります。桜新町と違って、家具らしい家具はありません。
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メニュー
下北沢は、バリスタとお客さんのコミニケーションを大切にするお店です。珈琲の種類もとんでもなくたくさんあります。
たくさんの種類の中から、自分の好みの豆、挽き方、淹れ方などをチョイスできるようになっています。コンセプトは“体験型ビーンズサロン”です。
オーダーしたコーヒーについてのカードをつけてくれます。▲いろいろ相談しながら自分の好みの味を探求することができます。
下北沢のフードメニューはスコーンです。スコーンは紅茶のイメージですが、ここのスコーンは、珈琲にあうスコーンを同店のフード監修担当の「シェルシュ」の丸山智博が考案したオリジナルスコーンなのです。
これが美味しかった!上がスコーンのバタークリーム添え、下がローストナッツ&バタークリーム添えです。
下北駅の他店と違うところは、グッズやアートブックの販売もしています。アートブックは恵比寿POSTの中島佑介の選書です。
基本情報
OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢
9:00-20:00 世田谷区北沢3丁目19−20 reload1-1 MAP |
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桜新町
OGAWA COFFEE LABORATORYの第1号店舗の桜新町は、2020年8月に桜新町にオープンしました。
下北沢同様にクリエイティブディレクターは南貴之、設計デザインは関佑介です。
オープン当初から大人気でしたが、現在も平日週末を問わず大人気のお店で行列ができることも珍しくありません。席の予約もネットや電話でできるようです。
インテリアやメニューなどについてはこちらを参照ください。▼
基本情報
OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町
7:00-22:00 世田谷区新町3-23-8 エスカリエ桜新町 1階 MAP |
東京世田谷にある2つのOGAWA COFFEE LABORATORYと京都の小川珈琲、それぞれ空間もオペレーションもメニューも個性的で今後も目が離せません。
また、新しい店舗がオープンしたら追記していきたいと思います。
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