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旧小坂家住宅とSTAN COFFEE AND BAKEのプリン


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崖の上の小坂家

2022年に丸の内への移転が決定している世田谷区岡本の静嘉堂文庫美術館のすぐ近くに旧小坂家住宅があります。静嘉堂文庫美術館の正門を出ると目の前に「世田谷区立瀬田4丁目旧小坂家緑地」があります。ここは世田谷区の緑の生命線である国分寺崖線の斜面樹林の一部で、小坂家の庭だったと思われます。

静嘉堂文庫美術館側からはこのような急な斜面を登っていくことになります。▼

旧小坂家住宅

邸宅

世田谷区には他にも成城の邸宅巡り 吉田五十八設計の猪俣庭園と築80年の洋館旧山田家住宅など公開されている邸宅がいくつかあります。

旧小坂家邸は、1938年竣工の世田谷区指定有形文化財です。住んでいたのは衆議院議員などを歴任した小坂順造で、本宅は別にあり、この住宅は別邸でした。設計・施工は清水組で、現在の清水建設です。

正面玄関です。中を無料で見学することができます。▼

旧小坂家住宅

玄関入って正面に居間だった和室があります。庭の緑が目に眩しい。一番長い時間を過ごす場所ですから、やっぱり一番眺めのいい場所にあります。▼

旧小坂家住宅

茶の間と居間が並んでいます。▼

旧小坂家住宅

廊下を進むと茶室があります▼

旧小坂家住宅

こちらが茶室です。▼

旧小坂家住宅 茶室

洋間が2部屋

一番奥にあるのが書斎です。こちらは和洋折衷の洋間です。床はヘリンボーンのフローリングですが、窓にはカーテンではなく障子が設置されています。▼

旧小坂家住宅 書斎

浴室です。広いけれど浴槽自体は特に大きくないです。この浴槽の模様、どっかで見たような、今は亡き祖父母の家の浴槽と同じじゃないかな。すごくノスタルジックな気分になった空間でした。▼

旧小坂家住宅 浴室

寝室の手前に「更衣室」があります。更衣室って表記だけれど、ここはクローゼット的な感じですね。床は畳なんですが。▼

旧小坂家住宅 更衣室

書斎と反対側の奥にあるのが寝室です。寝室も洋間です。奥にサンルームのついた非常にモダンなつくりです。この部屋は床はカーペット、そして窓には障子ではなくてカーテンが付いていました。照明もシャンデリアです。▼

旧小坂家住宅 寝室

寝室の窓のレースのカーテン。カーテンの生地自体は当時からのものではないでしょうけれど、きっとこんな雰囲気だったのでしょう。▼

旧小坂家住宅 寝室

別邸

明治の中頃から別荘地が東京郊外へ広がり、その一つが多摩川にほど近いここ岡本から上野毛にかけての国分寺崖線一帯でした。豊かな自然の中に瀟洒な別邸建築が点在していましたが、当時の別邸で現存するのはここ旧小坂邸のみですから大変貴重な存在です。

こちらが本来の正門です。静嘉堂文庫から行くと裏側から入ることになり、帰りに正門から出ました。▼

旧小坂家住宅 正門

発見!

そして、旧小坂邸の正門の目の前にこんな昭和なマンションが!ドウェル瀬田というマンション名のフォントとかピンクと白のカラーリングとか、ベランダの柵の微妙なカーブとか、特に給水塔の色と形なんて最高にキュンキュンしますね。この頃のマンションは、共用部とか駐車場とかゆとりの設計です。

写真を見ていただくとわかるように、ほとんどの部屋がすでに空室で、駐車場も空だったので間もなく解体されるのだと思います。残念だなぁ。▼

ドウェル瀬田

プリンタイム

そして、旧小坂邸から用賀までの帰り道に昨年夏にオープンしたばかりで、気になっていたSTAN COFFEE AND BAKEに立ち寄りました。もちろん、目的はプリンです。

カウンターに作りたてのプリンが並んでいます。▼

静嘉堂文庫美術館から旧小坂邸を見学して、このカフェまでずっと歩いてきたので、ここでプリンタイムは最高です。カラメルの苦味とクリームのまろやかさ。雪のように振りかけられた粉砂糖がポイントです。

ここは地元の人がひっきりなしにやってくる地域に根ざしたカフェという感じでした。▼

二子玉川駅から静嘉堂文庫美術館で国宝を拝み、旧小坂邸で日本家屋と新緑を堪能して、用賀駅まで散歩の途中にSTAN COFFEE AND BAKEでプリンタイム。最高の世田谷散歩でした。旧小坂邸からSTAN COFFEE AND BAKEまでは徒歩6分くらいです。

旧小坂家住宅

世田谷区瀬田4−41−21 MAP

月休 9:30−16:30  入場無料

STAN COFFEE AND BAKE

世田谷区瀬田4丁目22−16 ハイライフ瀬田 101 MAP

8:00−17:00  火休

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