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水玉模様だらけの松本市美術館で松本出身の 草間彌生「魂のおきどころ」で黄色いカボチャを堪能


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1年間の休館を経て2022年4月21日にリニューアルオープンした松本市美術館を早速訪問してきました。

特集展示である松本出身アーティスト草間彌生「魂のおきどころ」は見応え十分!

60年代から近年までの作品群の中で、草間彌生の代表作とも言える黄色いカボチャ「大いなる巨大な南瓜」も黄色い水玉空間で思いっきり堪能することができます。

また、美術館はいたるところ草間彌生の水玉模様だらけでとっても楽しい美術館です。

松本市美術館  草間彌生

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水玉模様の松本市美術館

2002年4月に開館した松本市美術館の設計は長野県に事務所を構える宮本忠長建築設計事務所が、1998年の指名設計競技で最優秀賞を受賞して担当しています。

2021年から1年間休館し、改修工事を行い、開館からちょうど20年を迎える2022年4月にリニューアルオープンしました。

松本市立美術館

ファサード

美術館の特徴として、まず一番にあげたいのが、ファサードが草間彌生の水玉模様であることです。

はっきり言って草間彌生美術館かと思うくらい、草間彌生推しです。

地元出身の超有名アーティストですから、当然と言えば当然ですが、この写真だと松本市美術館の文字はどこにも見えず、YAYOI KUSAMAのサインの方が目立っています。▼

松本市美術館 松本から未来へ 草間彌生

水玉模様だけでなく蝶や犬のToko tonもいますよ。

このファサードの作品は「松本から未来へ」2016年。草間彌生のメッセージは「わたしの蝶が信濃路の空高くとんでゆく、犬のトコトンも大好き」▼

松本市美術館 松本から未来へ 草間彌生

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水玉脅迫

ウィンドウには水玉模様のマネキンの家族がいます。

タイトルは「水玉脅迫」2009年です。タイトルのキャプションまでドット型ですね。▼

松本市美術館 水玉脅迫 草間彌生

草間彌生直筆のサインもあります。▼

松本市美術館 水玉脅迫 草間彌生

自動販売機

水玉脅迫よりも目立っているのが自動販売機です。ゴミ箱も水玉。

これはコカコーラボトリングさんの協力によって成立しているのでしょう。

自販機にも各々直筆サインが描かれています。▼

松本市美術館 草間彌生 水玉販売機

水玉模様の缶ジュースも!購入したいけれど、残念ながら非売品です。そりゃそうですよね。▼

松本市美術館 草間彌生 水玉販売機

水玉ベンチ

水玉販売機で飲み物を購入したら、水玉ベンチで一休みです。▼

松本市美術館 草間彌生 水玉ベンチ

隣のゴミ箱も水玉です。

完璧を狙うなら水玉模様の服を着ていきましょう。▼

松本市美術館 草間彌生 水玉ベンチ

水玉の巨大な花

ベンチに座って一休みしている時に目の前にあるのが、2002年の作品「幻の華」です。

巨大な花が今にも飛び出しそうなくらいの勢いです。▼

幻の華 草間彌生 松本市美術館

正面から見た「幻の華」一番背の高い花は美術館の3階まで届く勢いです。

この作品のスケールは是非現地に行って体感してほしい。▼

幻の華 草間彌生 松本市美術館

ここまで紹介した一連の水玉作品は、全て無料で鑑賞できます。

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「魂のおきどころ」

松本市美術館の3階のコレクション展示室には、常設で草間彌生の作品がいつでも鑑賞で可能です。

この長い通路の腰壁も赤い水玉模様でしたが、なぜか内部の水玉はリニューアルオープンでなくなっていました。▼

「魂のおきどころ」と題して、いつでも初期から最近作までの草間ワールドを堪能することができます。▼

しかし、残念ながら展示室内の撮影は禁止です。どんな作品があるのかはぜひ足を運んでみてください。

絵画だけでなく、立体や体感ものもあって楽しい展示内容です。

黄色の南瓜

「魂のおきどころ」で撮影可能なのが、この黄色い水玉模様の部屋に鎮座する「大いなる巨大な南瓜」2017年です。

この部屋だけは撮影可能!黄カボチャと一緒に記念撮影もできますよ。▼

もちろん、黄かぼちゃもちゃんとサイン付きです。▼

直島のベネッセハウスの南瓜が海に流されて破損してしまったので、黄色の南瓜に会いたい人は松本まで!

ただし、直島は屋外展示なので、宿泊すれば無料で24時間鑑賞可能ですし、触ったり抱きついたりできましたが、ここは美術館なので開館時間内に常設展示の入場料を払って柵の外側からの鑑賞になります。

以前はこのかぼちゃ、松本市美術館でも屋外に展示されていたこともありますが、現在は展示室内です。▼

直島のカボチャについてはこちらを▼

直島のアートと草間彌生の南瓜は今(2022年10月4日展示再開!)秋の直島その7

草間彌生作品は常設展示ですが、現在の内容は一応2024年の3月31日までのようです。

特集展示「魂のおきどころ」基本情報

松本市美術館 コレクション展示室A・B・C

2022年4月21日(木) 〜 2023年4月9日(日) 2024年3月31日(日)

9:00-17:00 月休 展示替えのため休室の場合あり 

大人410円 大学生・高校生200円

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ミュージアムカフェ

ミュージアムショップはもちろんですが、中庭の奥に別棟で蔵づくりのミュージアムカフェがあります。

季節の良い日は芝生の緑を眺めながらテラス席で一休みもいいですね。▼

松本市立美術館 ミュージアムカフェ

テイクアウトメニューですが、参考までに▼

松本市立美術館 ミュージアムカフェ

高橋節郎

エントランスロビーには、漆芸作家の高橋節郎の陶板レリーフがあります。高橋節朗もまた長野県安曇野市出身です。

安曇野市には、長野県立美術館の設計を担当した宮崎浩設計の安曇野高橋節郎記念美術館があります。高橋節郎についてもっと知りたい方は足を伸ばしてみましょう。▼

松本市立美術館 高橋節郎

松本市美術館へのアクセス

松本駅から駅前通りを真っ直ぐ歩いて10分ちょっと。市内周遊バスも利用できます(1回200円。現金のみ)。周遊バスには水玉模様でラッピングされた草間彌生バスもあるみたいです。

ただ問題は ”どうやって松本駅へ行くか” です。新宿から特急で2時間半、名古屋からの特急は2時間もかかります。

中央線の特急で松本を目指すのもありですが、北陸新幹線とレンタカーというコースも良いかもしれません。軽井沢から松本までクルマで1時間半、上田からなら1時間です。周辺観光もしやすいです。

東京などからクルマで松本へ行く場合は中央高速になります。渋滞がなければ3時間ちょっと。途中休憩したり渋滞があれば4時間くらい(季節や曜日によってかなり変わります)。

また無料駐車場も充実しています。来館者数に対して十分なキャパがあるので駐車場については心配ありません。

せっかく松本に来たら、伊東豊雄設計の階段と水玉が美しいまつもと市民芸術館、「用の美」を提唱し、民藝運動の旗手であった柳宗悦感銘を受けた丸山氏が創立した松本民芸館、古いものと新しいものが自遊人によって美しく共存している松本十帖の松本本箱や、素敵なブックカフェ「哲学と甘いもの」、珍しい蒸したおやきが食べられる「おやきとコーヒー」にも足を伸ばしたいですね。

基本情報

松本市美術館

9:00~17:00 月休

長野県松本市中央4丁目2−22 MAP

アクセス:JR松本駅から徒歩12分

松本バスターミナルからアルピコ交通バス・横田信大循環線5分[松本市美術館]下車、JR松本駅からタウンスニーカー(市内周遊バス)東コース7分[伊織霊水(美術館北)]下車徒歩5分

駐車場有

松本城をはじめ周辺には多くの見どころがあります。宿泊して松本を楽しむのも良いでしょう。
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宮崎浩設計 安曇野高橋節郎記念美術館と旧高橋邸

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