長野県松本市にある浅間温泉の温泉街を自遊人が丸ごとエリアリノベーションした松本十帖のブックカフェ「哲学と甘いもの」は、店名にある通り主に哲学書を中心としたbook cafeです。
カフェのコンセプトは「静けさを楽しむ」。
ですから、一人で行って静かに哲学書と甘いものを味わいたい場所です。松本本箱から歩いて3分ほどの場所にある趣ある平家の古民家カフェです。
PRスキーマ建築計画/Schemata Architects
松本本箱の設計はサポーズデザインオフィス、おやきとコーヒーは設計が自遊人で店舗監修がかつて中目黒にカフェがあった artless craft tea&coffeeです。
それでは、松本十帖で最後にご紹介する「哲学と甘いもの」はどこがリノベーションしたかというと、長坂常が主宰するスキーマ建築計画です。
スキーマ建築計画というと真っ先にブルーボトルコーヒーが思い浮かびますが、ブルーボトルコーヒーも清澄白河の旗艦店をはじめ、リノベーション物件が多いので、「哲学と甘いもの」も長坂常の得意とするところなのではないでしょうか。
長坂常の手がけるリノベーション物件は、元々の建物の面影をいい感じで残しつつ、新たな機能のための新空間に再生しています。どこもソリッドになり過ぎず、温かみのある落ち着く空間です。
長坂常が手がけたニューバランスのショップT-HOUSE New Balanceも蔵をリノベーションした画期的なショップです。▼
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空間
入って正面に厨房とカウンターがあって、そのスペースを囲むようにL字型にカフェスペースです。
この空間は確かに一人で物思いに耽りたくなるかも。
古い温泉街の街並みの景観に馴染む素敵なカフェです。▼
テーブル席のさまざまな椅子と照明がとっても雰囲気があります。▼
厨房裏のスペースはおひとり様用の席が並びます。特に書棚裏の席は半個室で居心地良さそう。▼
この書棚裏の席も居心地良さそう。置いてある書籍は全て購入可能です。▼
PRヒソヒソ声で
ここは静けさを楽しみ、「自分を見つめる」「人生を考える」ためのブックカフェなので、おしゃべりはヒソヒソ声でという案内が各席に置いてあります。また、パソコンのキーボードのカタカタ音もNGです。
ですから、ここは基本的に一人で行って、哲学書を読み耽ったり、物思いに浸るための空間です。脳が疲れてきたら、甘いものの出番です。
メニューにも書いてあります。▼
メニュー
メニューはこんな感じです。▼
焼き菓子もあります。▼
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甘いもの
オーダーしたのはフレンチプレス珈琲とハトムギのフィナンシェ、自家製レモネードとプリンです。▼
甘いものを売りにしてるだけあってこのプリンが美味しかった!特にカラメルソースが最高。お皿に残ったソースを飲んでしまうほどでした。
上の写真では見切れていますが、ハトムギのフィナンシェも素朴でとても美味しかった。ああ、また食べたい。▼
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駐車場
哲学と甘いものには専用の駐車場はありません。松本本箱の日帰り専用駐車場に停めて歩きます。駐車場からは3分ほどです。
基本情報
10:00-17:00 ランチ12:00〜15:00(なくなり次第終了)
長野県松本市浅間温泉3丁目12 MAP
松本 浅間温泉 松本十帖の「おやきとコーヒー」は自遊人設計で中目黒にあったartless craft tea & coffeeが飲める
浅間温泉について
松本十帖のある「浅間温泉」は国宝松本城でも有名な松本市郊外にある、飛鳥時代からの歴史ある温泉地です。なお名前に ”浅間” が付きますが浅間山は見えません。
長野県のほぼ中央に位置するので交通の便も良く、松本市内までクルマで十数分、安曇野まで30分、上田まで1時間、軽井沢まで1時間半。要するに信州を観光する拠点としてぴったりの場所です。
これまでに紹介した伊東豊雄設計の「まつもと市民芸術館」や草間彌生で有名な「松本市美術館」、「用の美」を提唱し、民藝運動の旗手であった柳宗悦感銘を受けた丸山氏が創立した松本民芸館にほど近いので松本の建築やアート巡りの拠点にどうぞ。
また、安曇野方面なら宮崎浩設計 安曇野高橋節郎記念美術館と旧高橋邸もおすすめです。
宿泊するなら松本十帖へ。一休から予約するのが便利です。下の客室写真をクリック。