コンテンツへスキップ

松本 浅間温泉 松本十帖の「松本本箱」へ サポーズデザインオフィスによるリノベーションで老舗旅館が再生!


フォローする
シェア:
記事の評価

長野県松本市にある浅間温泉の創業300年の老舗旅館「小柳」をあのSUPPOSE DESIGN OFFICE/サポーズデザインオフィスがリノベーション!「松本本箱」としてスタイリッシュに生まれ変わりました。

1階にある新しい知との出会い」をコンセプトにした『ブックストア松本本箱』(日帰り利用は完全予約制)は、誰でも立ち寄って本を閲覧・購入することが可能です。

自遊人の手によって浅間温泉の温泉街をそのまま丸ごとエリアリノベーションした松本十帖のまずは松本本箱からご紹介します。

松本十帖の「松本本箱」

PR

自遊人

「自遊人」が企画・プロデュースした浅間温泉の温泉街をエリアリノベーションしたプロジェクトです。

元々はグラフィックデザインと空間デザインの事務所だった自遊人が、編集・制作に業態変更し、2000年に雑誌「自遊人」を発行しました。

更に、2004年に東京から新潟県魚沼市に本社を移転。そこで、新潟県南魚沼市の大沢山温泉の旅館を里山十帖として再生させたのが、旅館再生の第一号プロジェクトです。松本十帖は自遊人による企画・再生・運営の2つめの再生旅館です。

また、講 大津百町や箱根本箱は、オーナーは別事業者で自遊人が企画・再生した旅館です。

松本十帖の「松本本箱」

雑誌自遊人は現在休刊中です。再開が待たれます。▼

松本十帖

松本十帖は、浅間温泉の温泉街のエリアリノベーションした全体の名称です。そこには、ブックストア松本本箱やレストランのあるホテル「松本本箱」と同じ敷地の隣に並んでいるもう一つのホテル「小柳」、そして坂の上にある「哲学と甘いもの」や坂の下にある「おやきとコーヒー」の全てが松本十帖です。

向かって右側が小柳、左側が松本本箱です。▼

松本十帖の「松本本箱」

ブックストア松本本箱

今回は、宿泊利用ではなく日帰り利用でブックストア松本本箱を利用しました。設計は谷尻誠・吉田愛のSUPPOSE DESIGN OFFICE/サポーズデザインオフィスです。

選書&ディレクションはBACH/バッハ 幅允孝です。置いてある書籍は全て購入可能です。

優雅に揺れる暖簾に誘われて中へ。低く抑えた軒は朱色。

まるでルブタンのヒールのような色っぽさです。▼

松本十帖の「松本本箱」

元々の旅館時代を知っていれば、その変わりように驚くでしょうね。

以前の旅館を知らなくてもすごく変化したんだろうなというのを感じます。

松本十帖の「松本本箱」

PR

テラス

エントランスの脇にもこんな優雅なエリアが。

赤の補色であるグリーン系の抑えた壁面の色がより一層軒下の赤を引き立てます。▼

松本十帖の「松本本箱」

旅館の日本庭園を眺めながらゆったりとした時間が過ごせます。▼

松本十帖の「松本本箱」

本箱の内部からテラス席を見た様子です。扉の桟のデザインがすっきりとした印象。

畳の小上がりもあったりして旅館の和テイストを品よく残しています。しびれる。▼

松本十帖の「松本本箱」

カウンター

典型的なザ・温泉旅館街の雰囲気を消し去るのではなく、いかにチャーミングに残すかということを考えたというサポーズデザインオフィスのリノベーションは、確かにところどころにザ・温泉旅館の面影を残しつつも、すごくスタイリッシュな空間に仕上がっています。▼

松本十帖の「松本本箱」

”温泉旅館の赤絨毯”の印象を具現化した赤いカウンター。これも艶っぽいなぁ。▼

松本十帖の「松本本箱」

このカウンターはホテルのレセプションではありません。ホテル松本本箱と小柳のレセプションはカフェも兼ねたこちらです。▼

松本 浅間温泉 松本十帖の「おやきとコーヒー」は自遊人設計で中目黒にあったartless craft tea & coffeeが飲める

PR

本箱

内部も小上がりの上の天井は低く抑えられ、エントランス同様に赤です。

長い長い通路にはずらっと本棚が並びます。▼

松本十帖の「松本本箱」

奥から入り口を見た様子です。▼

松本十帖の「松本本箱」

オトナ本箱

暖簾の先は、大浴場だった場所をリノベーションした大空間です。▼

松本十帖の「松本本箱」

オトナ本箱の選書は、YOURS BOOK STOREです。

浴槽も両脇のカランもそのままです。本棚になっているところに鏡やシャワーがあったのが伺えます。面白い空間!▼

松本十帖の「松本本箱」

天井が鏡面になっているので天井がとんでもなく高い!と錯覚します。▼

松本十帖の「松本本箱」

ここは脱衣所だった場所です。洗面台がそのまま▼

松本十帖の「松本本箱」

サポーズデザインの書籍はApple Booksで購入できます。特にiPadで読む方にとっては便利です。

谷尻誠の「CHANGE-未来を変える、これからの働き方-」、谷尻誠&吉田愛の「美しいノイズ」をApple Booksからどうぞ。

またAmazonからハードカバーでも購入できます。

PR

三六五+二(367)

レストラン三六五+二(367)の周囲も本棚です。YOURS BOOK STOREが選書した「食から信州を知る、信州から食を考える」をテーマに主に食に関する書籍が並びます。

朝食利用は宿泊者のみですが、ランチとディナーは外来利用OKです。

ランチ&カフェ 12:00〜16:00L.O / フードは〜14:00

ディナー前半 17:30〜  後半19:45〜(要予約)

松本十帖の「松本本箱」

日帰り利用

ここまで紹介した場所は全て日帰りでの利用が可能です。勿論宿泊者は時間制限なしに利用可能です。

次は、松本本箱か小柳に宿泊して温泉に浸かりながら、浅間温泉を堪能したいと思います。

駐車場は、宿泊者と日帰り利用では場所が違います。日帰り専用駐車場は、ホテルから徒歩1分の「あさま茶房」店舗横です。黒い看板が目印です。

松本十帖日帰り専用駐車場マップ

日帰り駐車場に車を停めたらこのカフェにも寄りたい▼

松本 浅間温泉 松本十帖の「哲学と甘いもの」は哲学書を読み、物思いにふける古民家カフェ。

浅間温泉とその周辺

松本十帖のある「浅間温泉」は国宝松本城でも有名な松本市郊外にある、飛鳥時代からの歴史ある温泉地です。なお名前に ”浅間” が付きますが浅間山は見えません。

長野県のほぼ中央に位置するので交通の便も良く、松本市内までクルマで十数分、安曇野まで30分、上田まで1時間、軽井沢まで1時間半。要するに信州を観光する拠点としてぴったりの場所です。

これまでに紹介した伊東豊雄設計の「まつもと市民芸術館」や草間彌生で有名な「松本市美術館」、「用の美」を提唱し、民藝運動の旗手であった柳宗悦感銘を受けた丸山氏が創立した松本民芸館もほど近いので松本の建築やアート巡りの拠点にどうぞ。

また、安曇野方面なら宮崎浩設計 安曇野高橋節郎記念美術館と旧高橋邸もおすすめです。

松本十帖は一休からも予約可能です。下の写真をクリックして一休サイトへ。


基本情報

松本十帖 松本本箱・小柳

宿泊者の駐車場及びホテルのレセプションは「おやきとコーヒー」

ブックストア松本本箱 宿泊者7:00-26:00 日帰り利用は完全予約制 12:00-16:00  1時間以内 

長野県松本市浅間温泉3丁目13−1 MAP

アクセス:松本駅お城口から32系統「信州大学経由、浅間温泉線」乗車「浅間温泉」降車、約30分

車:中央道・長野道東京方面松本インター、上信越道東部湯の丸インター

サポーズデザインオフィスの手がけた物件▼

代々木上原のSUPPOSE DESIGN OFFICEの社食堂は誰でも利用できる社員の食堂+社会の食堂

SUPPOSE DESIGN OFFICE 設計 駿河湾を望む シーサイドのライフスタイルショップ UMI

4年で閉館 さようなら hotel koe tokyo 最後にSUPPOSE DESIGN OFFICEが手掛けた全客室を見学

シェア:
同じカテゴリーの記事 PR
PR
PR