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渋谷 nidi gallery 益永梢子展 「editing」と CONEECTIONの JIN ITO「57 sec」


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渋谷区東にあるnidi galleryと渋谷ブリッジのCONNECTIONで開催されている展覧会に行ってきました。2つの会場は眼と鼻の先なので合わせて鑑賞すると良いのですが、CONNECTIONの展覧会期があとわずかなので一緒に見られるのは1/22、1/23だけになってしまいました。

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nidi gallery

これまでに木村亜津「BEING THERE / 佇まう」を紹介したことのあるギャラリーです。都営バスの車庫のすぐ近くのマンションの1階にあります。ギャラリーに入ると可愛い看板犬のデイジーちゃんがお迎えしてくれます。

nidi gallery 益永梢子展 「editing」

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益永梢子展

1/21から始まった「editing」は、ギャラリーの窓の外から窓越しに作品を覗き見たときには、何か機能のあるバッグとか帽子のようなファッション小物が並んでいるように見えました。

ギャラリー内に入って一つ一つをよくよく見てみると、それはバッグでも帽子でもなく、紛れもなく作品でした。

nidi gallery 益永梢子展 「editing」

何か機能のあるバックや帽子がぶら下がっているように見えたのは、ぶら下げたり、留め置いたり、まとめたりと言ったはっきりとした目的と機能を持つクリップや蝶番などの金物が、その作品の重要な要素だったからなのです。

まとめられたり、ぶら下げられたりしているのは、彩色したキャンバスで、それらはクリップや留め金などでそれぞれ丸められたり、重ねられたりしているのですが、その動きは受動的ではなく、まるで自ら能動的にこの形におさまったかのように見える不思議さがあります。

nidi gallery 益永梢子展 「editing」

華美ではない落ち着いた彩色が施された作品。これは平面なのかレリーフなのか、絵画なのか、立体なのか。カテゴライズされない作品の一つ一つ。▼nidi gallery 益永梢子展 「editing」

アーティストによると「展覧会会場で見たその時に、まるでたった今出来上がったかのような、今にも動き出しそうな、さっきまで動いていた気配を感じるような作品をつくりたいと考えています。」(nidi gallery HPより引用)ということなので、能動的にこの形におさまったという印象は、作者の言葉で言うさっきまで動いていた気配を感じたからなのだと思います。

なんとなく夜な夜な少しづつ動いて、朝になると昨日とは違う形になっていそうな作品です。そんなことがあり得なくもないように感じてしまうギャラリー空間でした。

nidi gallery 益永梢子展 「editing」

Time&Style ミッドタウン店でも益永梢子の作品を見ることができるそうです。会期中に訪問したら追記します。展示期間:1月17日(月) – 2022年1月31日(月)

Abstract Butter

ギャラリーに置いてあるこの作品集がまたすごい面白かったのでご紹介します。

アーティストが朝食のパンを毎日制作したものを一年分(2011.7.10-2012.7.9/365日)記録したプロジェクトがまとめられた作品集です。

すごく、可愛くて楽しいパンの作品です。見ているだけで幸せになれる写真たち。

どんなものなのか、アーティストのHP「Shoko Masunaga 益永梢子」に掲載されていたので是非見てください!▼

nidi gallery 益永梢子展 「editing」

作品集「Abstract Butter」はnidi galleryで予約販売しています。ed15と少なめなので欲しい!という方はお早めに。

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益永梢子展 「editing」基本情報

2022年1月21日(金)– 2月10日(木)会期追加 :2月18日(金)、19日(土)、20日(日)

12:00 – 18:00 月火休

nidi gallery

渋谷区東2丁目27−14 MAP

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JIN ITO「57 sec」

渋谷ブリッジB-2F CONNECTIONで開催されている写真展です。写真展と言っても普通の写真の展覧会とは全く違います。会場内の照度は極限まで落としてあって、普段ここがオフィスであるとは思えないスペースになっています。

 JIN ITO「57 sec」

それだけで驚いていてはいけません。長細いスペースの中央にドーンと鎮座するのは水盤です。この水盤もただ水が張ってあるだけではなくて、常に水の中から霧が湧き上がっています。湧いてるのか、沸いているのか。

 JIN ITO「57 sec」

その水盤の中央に位置するように天井から作品が吊り下げられていて、オーディエンスは否が応でも水盤から湧き上がる霧越しに作品を鑑賞します。

 JIN ITO「57 sec」

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57秒とは

更に更に、入り口左側のモニターでは常に57秒のカウントを繰り返しています

この57秒という微妙な時間が何かというと「暦は地球が太陽を回る周期をもとにできているけれど、実際には誤差があり、その誤差を閏年で補正している。しかし、実際には1日あたり57秒の誤差生じている。自然界には実は人間に見えない57秒が存在する。」

この「57秒/57sec」に着目し制作した写真作品が展示されています。

 JIN ITO「57 sec」

作品は流氷や水平線、朝焼けの海などの自然の風景を57秒かけて撮影したもの。そこには抽象的な美しいカラーグラデーションが現れています。

 JIN ITO「57 sec」

会場ではモニターの57秒のカウントダウンに合わせて、57秒ごとに水盤の水面を揺らす強い風が吹きます。57秒に1回会場の静寂は乱されて霧はあられもない方向に流れ、作品は水上をゆっくり揺蕩います。

人工的な風を起こすことで空間の中で自然と人工の対比を表現しているそうです。

 JIN ITO「57 sec」

57秒ごとの強風の存在で、会場にいる間は、自然界にだけ存在するという「57秒」という時間を意識せざるを得ない状況に置かれます。

自然界にしか存在しない「57秒」を短いと感じるか、長いと感じるか会場で体感してみてください。

 JIN ITO「57 sec」

展覧会会期が残りわずかの紹介になってしまいました。

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 JIN ITO「57 sec」基本情報

JIN ITO PHOTO EXHIBITION 『57sec』

2022年1月9日(日)〜23日(日) 12:00〜19:00 (1/23〜18:00)

CONNECTION

渋谷区東1丁目29−3 渋谷ブリッジ B棟 2F MAP

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