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秋の直島その2 憧れのベネッセハウス オーバルスイートの魅力


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Benesse Art Site Naoshima/Benesseアート にあるbenesse house oval/ベネッセハウスオーバルに宿泊してきました。昨年冬の訪問時はオーバルツインに宿泊しましたが、今回は念願の、そして夢のオーバルスイートです。

ベネッセハウスの4つの宿泊棟

ベネッセハウスには、ミュージアム、ビーチ、パーク、そしてオーバルの4つの宿泊棟があります。それぞれに個性があって、見える風景、部屋のArtが違うので、これもまたベネッセハウスにリピーターが多い理由でしょう。宿泊棟の設計は全て安藤忠雄です。

ミュージアムとオーバル

ミュージアムとオーバルは、ベネッセハウスミュージアム、いわゆる美術館の上階に客室のあるミュージアムと、美術館から専用モノレールに乗ってさらに山の上に登ったところにあるオーバルです。

オーバルツイン▼

ベネッセハウス オーバル

ミュージアムツイン。オーバルツインより低いので海が近いのがお分かりでしょうか。▼

ベネッセハウスミュージアム

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ビーチとパーク

ビーチとパークは、ベネッセハウスの中で最後にできた宿泊棟で2006年にオープンしました。

場所は、ミュージアムやオーバルとは少し離れていて、ミュージアムからビーチまでが徒歩で約5分ほど。海辺のすぐ近くです。

いわゆるあの草間彌生の黄色い南瓜が設置してあった(←過去形が悲しい)砂浜の前です。▼

ベネッセハウスビーチ

私は、ミュージアムとオーバルしか宿泊したことがないので、パークやビーチの客室の詳細はわからないのですが、バカと煙は高いところが好きと言うように、高い場所から、朝な夕なに雄大な瀬戸内を見渡したいので、次回訪問する時もミュージアムか、できればまたオーバルに泊まりたいと思っています。

Instagram フォトコンテスト

今回、オーバルスイートに宿泊した理由は、Bnesse Art Site Naoshimaが主催する第一回Instagram フォトコンテストで、なんと!ベネッセアートサイト直島大賞を受賞し、その当選賞品がベネッセハウスオーバルスイート宿泊券だったのです。

大賞を受賞したインスタグラム投稿はこちらです▼

 

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大賞受賞の連絡をもらって、宿泊券が送られてきたのが7月初旬。招待券の有効期限は12月まで。東京は7月12日から緊急事態宣言に入り、延長に次ぐ延長で心中穏やかでなく、とってもヤキモキしました。

ようやく10月1日に緊急事態宣言が解除されたので、すぐさま行ってきました。きっとまた第6波がきて宣言再開になるでしょうから、行ける時にすぐに行動です。

本当は夏の直島に行きたかったけれど、残念ながらそれは叶わず、初秋の訪問になりましたが、晴天に恵まれ、気温は夏と変わらず、でも風は涼しく、湿度は低く、旅にはうってつけの気候だったので結果オーライでした。

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憧れのオーバルスイート

昨年の1月、まだマスク常用になる前の直島旅では、清水の舞台から飛び降りる気持ちでオーバルツインに宿泊しました。その時、まさか翌年にお隣のやたらめったら広い憧れのオーバルスイートに泊まれるなんて、夢にも思いませんでした。

そのくらい羨望、熱望のオーバルスイートですから、たっぷり楽しみたいと思い、事前に考えていた翌日の朝から豊島行きのスケジュールを午後の船便に変更し、チェックアウトの時間まで目一杯過ごす事にしました。オーバルに宿泊するのであれば、なるべく部屋で過ごす時間を長く取りたいものです。

オーバルの魅力

人はなぜ、そして、私がなぜこんなにまでもベネッセハウスオーバルに魅力を感じるのか。人が旅に出る理由、それは日常とは全く異なる時間、空間を体験したいからです。オーバルは、そんな非現実的な時間と空間を過ごせる場所なのです。

アプローチ

オーバルは、アプローチからして尋常ではありません。エレベーターに乗って客室に行くのが普通ですが、ここはエレベーターではなく、専用モノレールで上がるのです。

ベネッセハウス オーバルスイート

専用モノレールはもちろん、宿泊者専用で、そこにスタッフは常駐していませんので、自分でドアを開けて乗車して、自分でスイッチを操作して上がったり下がったりします。

乗車時モノレールが乗り場にいない場合は、これまた自分でスイッチを押して下から、または上から呼ぶのです。片道およそ4分。モノレールの座席は海側を向いているので、登る時も降りる時も海を見ながら進みます。

ベネッセハウス オーバルスイート

このアプローチをデメリットと感じる方は、あまりオーバルにはむいてないかもしれません。

高揚感を最高潮まで高めるこの仕掛けが楽しいと感じる方はリピーターになること間違いなしです。

そう言う意味でオーバルの導入部は、ベネッセハウスと安藤忠雄による試金石なのかもしれません。

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空と水

専用モノレールでオーバルに到着するとそこに見えてくるのは、中央がポッカリと開いた、まさにオーバル型の建築です。

ポッカリと空いた部分には空が、その真下には同型の水盤があり、水盤に映るリフレクションの美しいこと!

水は常に流れていて、常時爽やかなせせらぎの音が聞こえています。

ベネッセハウス オーバルスイート

はい!かっこいい〜。もう文句なしにかっこいいのです。

そして、こんな風景観たことない!

モノレールの次はこの巨大オーバル空間です。どこを切り取っても非現実的で目にすることのない景色が広がります。

共用廊下の目線のレベルの壁は空と水をイメージしたブルーのスタッコで、少し濃いめのブルーに塗装されているのが、各客室の扉です。普通のホテルの扉周辺にありがちなカードリーダーも、新聞受けもありません。

客室からの絶景

オーバルの共用部は閉じられていて、そこからはオーバル型の開口から見える空だけです。

そんな目線レベルは閉じられた空間から、鍵を開けて部屋の中に入ると‥。部屋に入って初めて、モノレールの車窓から少しだけ見えていた瀬戸内海の全貌が目の前に広がります。

南瓜がないのがちょっと寂しい▼

ベネッセハウス オーバル

そして、70平米の広さを誇るオーバルスイートは海側が全面ガラスで、草間彌生の南瓜のあッタビーチから、おにぎりこと大槌島までが見渡すことができます。

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窓全開

更に、ベッド側の扉からバルコニーへ出られますが、中央のガラス窓が全開します!

これ、今回宿泊するまで全く知りませんでした。

開き方も劇的で、横にではなく下に窓が吸い込まれていきます。びっくりしました。この上下に開閉する窓は、オーバルツインにはなかったのでスイートだけです。▼

各客室の違い

オーバルスイート404は南瓜のビーチから大槌島まで見渡せます。

オーバルスイート403は、部屋のバルコニーから草間彌生の南瓜は見えません。(現在はどこからも見えませんが)しかし、スイートには両方とも広いベルコニーがついていて美しい日の出を見ることができます。

ベネッセハウス オーバルスイート

オーバルツインの401、402はモノレール乗り場側で大槌島は見えますが、部屋からカボチャは見えません。しかし、バルコニーがついています。

オーバルツインの406は、部屋から日の出を見ることができますが、部屋にバルコニーがついていません。

オーバルツインの405は、ツインで唯一部屋そのものが作品で、デイヴィッド・トレムレットのコミッションワーク「ウォールドローイング・アット・ベネッセハウス #405」が描かれています。

部屋選びは窓、あるいはバルコニーからの景色を優先するか、部屋のアートを優先するかの選択になります。

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部屋のアート

私が宿泊したオーバルスイート404のアート作品はデイヴィッド・トレムレット「ウォールドローイング・アット・ベネッセハウス #404」です。

写真を見ていただければ分かる通り、飾られているのではなく、部屋の壁全体が作品なので客室そのものがアート作品です。

ベネッセハウス オーバルスイート

まさにアートの中で過ごす時間。外の絶景と部屋のアート、自然と芸術の融合を一日中感じられる客室です。

ベネッセハウスの客室にはテレビはありません。はっきり言ってそんなもの観てる時間はありませんので、全く不自由を感じることはないです。

その代わり好きな音楽を聴けるようにBOSEのオーディオユニットがあるので、iPhoneの音楽をかけて過ごしました。

ベネッセハウス オーバルスイート

前回、前々回宿泊したオーバルツインにもミュージアムにもオーディオユニットはありました。視覚的にはアートと絶景で飽和状態に陥りますので、持ち込むとしたら音ですね。

360度絶景

部屋のバルコニーからの景色も素晴らしいのですが、部屋の上、屋上という言い方で正しいのか分かりませんが、ここからの景色は、360度ぐるりと視界を遮られることなく絶景です。初めて上へ上がった時は興奮してグルグル回ってしまいました。

オーバルからの朝焼け▼

ベネッセハウス オーバルスイート

オーバルツインの場合、南瓜が見えない部屋、あるいは大槌島が見えない部屋などありますが、上に上がれば全てが見られます。オーバル宿泊者はいつでも屋上に上がることができます。

ここからの24時間、360度の絶景は、オーバルに宿泊する大きな特典の一つです。

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オーバルの朝

リピートして学習したのですが、オーバルの、直島の、そして瀬戸内の、真骨頂は絶対的に朝です。

こればかりは宿泊しないと見られない絶景です。

日の出前▼

ベネッセハウス オーバルスイート

空が少しづつ明るくなってきました▼

朝焼けが美しい日の出前▼

朝だけでなく季節ごと、時間ごとの変化が素晴らしい場所なのですが、やっぱり天気のよい日の朝にかなうものはないです。

オーバルスイートのバルコニーから望む朝焼けの様子▼

ベネッセハウス オーバルスイート

日の出▼

ベネッセハウス オーバルスイート

太陽が昇りました。

南瓜がないのがわかりますでしょうか。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

こちらは昨年、まだカボチャがあるころオーバルからの眺め▼

ベネッセハウス オーバルスイート

南瓜を設置してみました▼

ベネッセハウスオーバル

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冬の朝は、空気が澄んでいるし、日の出時間が遅いのでそんなに早起きしなくても素晴らしい景色が見られます。ただし、寒いです。

夏の朝は、気持ちいいのですが、超早朝になります。また、オーバルの屋上の緑が豊かで冬とは違った魅力があります。

2020年1月冬の朝のオーバル。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

2021年10月初秋の朝のオーバル▼

ベネッセハウス オーバルスイート

オーバルラウンジ&バー

オーバルは景色とかアートだけなのか?という疑問に答えるとしたら、オーバルラウンジ&バーという部屋があります。

下戸なのでバーでお酒を嗜むことはないのでメニューなどはわかりませんが、オーバルバーというのは、宿泊者のみが利用できる週末の夜だけオープンしているバーです。

夜、オーバルをパトロールしていたニャンコがオーバルラウンジ&バーを警備中▼

ベネッセハウス オーバルスイート

昨年までオーバル宿泊者は、オーバルラウンジ&バーで朝食をとることができたのですが、現在はできなくなりました。

そのため、今回はオーバルラウンジ&バーには入っていません。はっきり言ってスイートからの景色の方が断然素敵だというのもあります。

夜の海は暗く、その表情が見えにくいので、歩き回って疲れた体を癒すためにも私はかなり早めに就寝しました。残念ながら私はお酒が全く呑めないので、オーバルバーも利用できませんし、オーバルスイートに用意されていたウェルカムシャンパンも手付かずでした。せっかく用意してくださったのにごめんなさい。

草間彌生のエコバックとミュージアムのコレクション作品のポストカードもプレゼントです。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

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スイートのファシリティ

客室のファシリティについても紹介しておきます。

ソファスペースとベッドスペースを区切るように配置されたデスク横の棚にオーディオがあります。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

デスク横の棚下にはナイトウェアが▼

ベネッセハウス オーバルスイート

ベッドのヘッドボードには各々コンセントが。これ大事です。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

入り口にあるコーヒーメーカー、下は冷蔵庫になっています▼

ベネッセハウス オーバルスイート

引き出しの食器類。レオニダスのチョコレートは4つあったけど食べちゃいました。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

クローゼットとセーフティボックス▼

ベネッセハウス オーバルスイート

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グレーを基調としたトイレ。もちろん個室です。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

トイレ前にはお花が▼

ベネッセハウス オーバルスイート

トイレ同様グレーのバスルームは十分な広さがあります。

バスローブもあります。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

タオルもこれだけあれば十分です。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

アメニティはタイのTHANN(タン)です。

香りがいいですよね。▼

ベネッセハウス オーバルスイート

ベネッセハウス オーバルスイート

テレビはないけれど、設備も機能も大満足ですよね?

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究極のコラボ

オーバルについての私個人の体験と感想ですが、いかがでしたでしょうか。できることなら連泊したいというのが次の憧れです。日常生活に戻った今、連泊の夢を実現できるようにまた頑張ろうっと。

まだ2回しか宿泊したことがないけれど、ベネッセのオーバルは、福武總一郎氏と安藤忠雄氏、建築とアート、自然と芸術、時間と空間、これらの究極のコラボレーションが全て成功している類まれな場所だと思います。

ベネッセハウス オーバルスイート

その影には、当然、この施設の実現に向けてのトップの熱意や努力、丁寧な保存・管理を影で支えるスタッフの力などが集結していることは間違いありません。

ベネッセハウス オーバルの基本情報はこちら

ベネッセハウスミュージアムについてはこちらを▼

秋の直島その1 安藤忠雄設計 ベネッセハウスミュージアムの夜と朝

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