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十和田市現代美術館へ行ってきた その2 建築と常設作品がその魅力


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その1に続いて十和田市現代美術館レポートです。

十和田市現代美術館の魅力

この美術館はいわゆる箱モノではなく、建築とアート作品のコラボレーションも一つの作品という考え方が美術館成功の鍵だと思います。

▲美術館ができる前から、建築は指名のプロポーザルが行われ西沢立衛が選ばれました。

また、所蔵作品も作品検討委員会という南條さんを委員長とした組織が立ち上げられて、慎重に時間をかけて選出されました。

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建築とマッチした常設作品

栗林隆のザンプランドも空間に合わせたコミッションワーク作品です。

▲割と小さめな部屋には机とテーブルがあり、その手前には動物の胴体らしきものがぶら下がっています。

そしてなにやらテーブルの上の天井にはぽっかり穴が空いています。

テーブルに上がって(靴を脱ぎましょう)のぞいて見ると・・・。

フライングマン・アンド・ハンター

森北伸の作品は美術館の建築の隙間とも言える場所にあります。

常設展示の部屋と部屋を行き来する際には、館の外も注意しましょう。

▲ユーモラスな体勢をした作品がこっちをみているかもしれません。

ミラーとウォールペインティング

屋上へと続く階段のウォールペインティングと屋上にあるミラーはどちらもフェデリコ・エレーロの作品です。

▲これらの作品は下絵がなく即興で描かれています。

階段の作品は特にカラフルでリズミカルななんだか楽しくなる作品です。

フェデリコ・エレーロの作品はハラミュージアムアークにもありますね。

▲作品は屋上にまで続いています。

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あっちとこっちとそっち

山極満博の作品です。《あっちとこっちとそっち》シリーズで、美術館の隙間のあっちとこっちとそっちに散らばっています。

▲見落とさないようにしてくださいね。

特に「あっちとこっちとそっち:何にもない話」は外から眺めただけでは、中がどうなっているのかがわかりません。

そばに近づいて中をのぞいてみましょう!

アッタ

真っ赤で巨大な昆虫はアッタという椿昇の作品です。これはコスタリカの熱帯雨林に生息するハキリアリを作品化したものです。

▲椿昇作品では巨大なバッタが有名ですが、スケールを変えることにより、別物のような迫力が出ますね。

その他常設作品

まだまだ常設作品はあります。ここでは紹介しきれません。

▲特に照度の低い空間で鑑賞するキム・チャンギョムのメモリーインザミラーは、写真ではその面白さが全く伝わりません。

ぜひ、美術館へ行って体験してみてください。

マリーノ・ノイデッカーの闇というもの

下の写真のハンス・オプ・デ・ビークのロケーション5は、どこか懐かしい感じのするノスタルジックな作品です。

夜露死苦ガール2012

青森県出身の奈良美智の夜露死苦ガール2012は、2012年に十和田市現代美術館で奈良美智さんの個展《青い森の ちいさな ちいさな おうちの際に壁面に描かれたもので、

▲その展覧会以降、作家の希望により消されることなく常設作品となっています。

十和田市現代美術館 基本情報

住所:青森県十和田市西二番町10-9 アクセス

開館時間:9:00 – 17:00

休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始休

観覧料:一般 1,800円(企画展がない場合は1,000円)、高校生以下無料

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