銀座メゾンエルメスフォーラムで開催されている「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展を見てきました。展覧会は会場を飛び出し銀座エルメスのファサードにも色鮮やかなル・パルクの世界が広がっています。
前回の「エキシビジョン・カッティングス」マチュウ・コプランによる展覧会が良かったので期待大です。
92歳!現役
ジュリオ・ル・パルクはアルゼンチン出身でフランス在住のアーティストです。なんと92歳の現役アーティストです。
この展覧会についてのオンラインインタビューの動画を拝見しましたが、とても元気な様子で、一つ一つの質問にはっきりと答えていました。
本人はもうすでに自分のことを「100歳になろうとしている」と言っていました。▼
展覧会
会場の様子は動画を参照ください。▼
今回も外部の銀座メゾンエルメスフォーラム直通エレベーターに乗って会場へ行きます。
いつもと違うのは、このエレベーターの中から作品展示が始まっていることです。
いつもならエルメスのカレが見えるエレベーター正面の窓の部分に1974年の「ロング・ウォーク」を再構成した作品を見ることができます。
「ロング・ウォークのためのエチュード」1974年▼
「ロング・ウォーク」はレンゾ・ピアノ設計の銀座エルメスのガラスブロックが美しいファサードにも描かれています。
ファサードに作品が描かれたのは2019年の「うつろひ、たゆたひといとなみ」 湊 茉莉展の時以来です。
目の前のソニービルがない間だけの期間限定キャンバスですから堪能したいです。
また、いつも8階だけの展示が多いですが、今回は8・9階両方が会場です。エレベーターに乗って最初に9階に到着し、9階を見てから8階に階段で降りるシステムです。帰りは8階からエレベーターに乗ります。
ヴァザルリ
ル・パルクの作品を見て、ヴィクトル・ヴァザルリを想起する人は少なくないでしょう。私もそうでした。インタビュー動画の中で、ヴァザルリに師事したと言うことを本人も話しています。
また、ヴィクトル・ヴァザルリの息子イヴァラル・ヴァザルリらと一緒にGRAVという視覚芸術探求グループを結成して活動をしていました。
ヴァザルリと言えばオプアートやキネティックアートの第一人者ですが、ル・パルクは”オプアート”や”キネティックアート”という言葉で一括りにカテゴライズされる事に対してあからさまに拒絶反応を示していました。
立ったまま見るには長いですが是非インタビュー動画を見てください。
撮影について
写真撮影は可能です。動画は4つの作品だけ可能だということです。動画可能な作品は会場内の3つの作品とエレベーター内の「ロングウォーク」です。
会場内の3つは上部から吊り下げられてるカラーのモビールとシルバーのモビールとこの写真の作品です。▼
それ以外は動画の撮影はNGです。
メゾンエルメスは会期が長いので遠方の方は緊急事態宣言が解除されてから鑑賞してください。
「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展
銀座メゾンエルメスフォーラム 8・9階
2021.8.13(金)~11.30(火) 11:00~19:00
ファサード展示:2021.7.29(木)~10月中旬予定