再開
*2021.7/31まで会期延長
銀座メゾンエルメスフォーラムで2021.4/23から始まった展覧会ですが、4.25(日)~5.15(土)の臨時休館を経て、5/16から再開されました。
今回も店内エレベータではなく、Ginza Sony Park側の外部から直通エレベーターに乗って展覧会会場である8Fへ向かいます。
エレベーターに乗る前に検温と消毒をします。その消毒液カバーがなんと!エルメス仕様のレーザーとシルクでできているんです。すごい!消毒の時点でわ!ってなったのは初めてです。
前回の「輝板膜タペータム」落合多武展 /Tapetum Lucidum by Tam Ochiaiに私が訪問した時はこのレザーカバーはついてなかったので最近導入されたのでしょうか。
全世界のエルメスがこれを使ってるのかな?少なくとも日本国内の店舗は使ってそうですが普段エルメスに行かないのでわかりません。▼
マチュウ・コプラン
今回はロンドンを拠点とするキュレーターのマチュウ・コプランによる展覧会です。
この展覧会はタイトルにある「カッティング(Cutting)」という言葉の2つの意味を元に構成されています。
第一会場(広い方)は、植物の「挿し木・接ぎ木」を示すものです。
第二会場(小さい方)は、新聞の切り抜きや映画・映像の編集作業の意味で、過去に行われた展示の記録を編集して制作を続けるコプラン自身の活動を示すものです。
第一会場にはスピーカーが設置され、常時ミニマルミュージックの巨匠フィル・ニブロックがこの展覧会のために制作した6曲のドローン・ミュージックが流れています。1曲およそ20分-28分なので、全て聞く場合120分(2時間)以上かかります。
西原尚らによる木製の展示什器とともにスペースの中央に置かれたケースには「わら一本の革命」の福岡正信自然農園の土で甘夏の苗を育成しています。
展覧会の様子は動画を参照ください。▼
第二会場は映像作品です。レンゾ・ピアノのガラスブロックの空間を暗幕をかけて真っ暗にしています。写真は赤ぽくなってますが、真っ黒です。▼
映像作品
第一会場にも展示されている木の椅子に座って鑑賞します。6パートに分かれていて、全部で30分の作品です。
コロナの影響で世界中の美術館やギャラリーが閉鎖されました。映像は過去にアーティストが作品として展覧会場を閉鎖した記録とともにその意味を問い直すという非常に面白い映像でした。
日本からは赤瀬川原平らハイレッドセンターが今はない新橋の内科画廊を閉鎖した「大パノラマ展」が紹介されます。ナレーションはヘンリー・ロリンズで軽快に進行するのであっという間の30分です。▼
第一会場の挿木の育成が会期中どこまで育つのか確かめるために後半にもう1回再訪しようかと思います。
「エキシビジョン・カッティングス」マチュウ・コプランによる展覧会/”Exhibition Cuttings” An exhibition by Mathieu Copeland
銀座メゾンエルメス フォーラム
2021.4.23-7.31 11:00~19:00