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御殿場 建築巡り 吉田五十八設計 東山旧岸邸と内藤廣設計 とらや工房へ


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御殿場にある和菓子の虎屋が運営するとらや工房とその敷地内にある吉田五十八(よしだ・いそや)が手がけた数寄屋建築を久しぶりに再訪してきました。

とらや工房と吉田五十八の近代数寄屋建築は広大な敷地内に隣り合って建っていて、とらや工房では美味しい和菓子を内藤廣設計の円弧を描く建築でいただくことが出来ます。

吉田五十八設計 東山旧岸邸 写真:建築とアートを巡る

吉田五十八建築は住宅内を見学することができるので、私は前回も今回も先に数寄屋建築の見学をして、その後甘味をいただきゆっくりするという順序で巡りました。

とらやの甘味を先にいただくか、はたまた数寄屋建築を先に見学するかはその日の気分でご自由に。

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吉田五十八設計 東山旧岸邸

木造一部RCの2階建て近代数寄屋建築のこの邸宅は、かつて首相を務めた岸信介の自邸として、1969年(昭和44年)に建てられました。

その後、約30年の時を経て、2003年(平成15年)に御殿場市に寄贈され、一般公開されています。

吉田五十八設計 東山旧岸邸 写真:建築とアートを巡る

この邸宅は、2009年から和菓子でおなじみの虎屋のグループ会社、株式会社虎玄が管理運営を担当しています。

建築家吉田五十八が晩年に手がけた作品で、岸信介の暮らしを考慮しながら、伝統的な数寄屋建築の美しさと現代的な住まいとしての機能性を見事に両立させた設計となっています。

吉田五十八設計 東山旧岸邸 写真:建築とアートを巡る

▲庭に出ることも可能です。

吉田五十八設計 東山旧岸邸 写真:建築とアートを巡る

▲和室から庭を眺めてみます。

吉田五十八設計 東山旧岸邸 写真:建築とアートを巡る

▲玄関から入ってすぐにある居間は全面が開放できるようになっています。これは障子・ガラス戸・網戸・雨戸の引き込み戸のレールです。吉田五十八が設計した成城の猪俣邸も同様の大開口がありました。

基本情報

東山旧岸邸

開館時間:4月〜9月10:00 -18:00、10月〜3月 10:00-17:00

火休(祝日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日

入館料:一般300円、小中学生150円

静岡県御殿場市東山1082-1 MAP

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内藤廣設計 とらや工房

ここ東山は、明治から昭和にかけて富士山の裾野に広がる避暑地として、多くの別荘が建てられた場所です。

内藤廣設計 とらや工房 写真:建築とアートを巡る

▲今もその名残を感じさせるのが、昭和2年に酒井家の別荘の門として建てられた山門。この山門は、とらや工房の象徴的な風景の一つとなっています。

とらや工房は、旧岸信介邸(吉田五十八氏が設計)の隣接地に建てられました。設計を手がけたのは内藤廣氏です。

建物は庭の広がりを受け止めるように緩やかに湾曲しており、喫茶室と販売所の間に作られた半外部空間が特徴的です。この空間は、庭の空気を引き込み、自然と一体となるように設計されています。

内藤廣設計 とらや工房 写真:建築とアートを巡る

▲美しい円弧を描くとらや工房の建物

内藤廣設計 とらや工房 写真:建築とアートを巡る

▲夏に訪れた時のとらや工房

内藤廣設計 とらや工房 写真:建築とアートを巡る

▲春に訪れたとき、梅が咲いていた時のとらや工房

内藤廣設計 とらや工房 写真:建築とアートを巡る

▲屋外のテラス席。今回は酷暑のためテラスはちょっと厳しいので店内席へ

せっかくとらや工房に来たのですから、甘味をいただきましょう。

内藤廣設計 とらや工房 写真:建築とアートを巡る

▲上が豆乳汁粉1200円、下が大福630円どちらも煎茶付きの価格です。(2024年7月現在)

今回は酷暑だったので、店内席で冷たい煎茶をいただきました。あーおいしかった。

御殿場に来たら東山旧岸邸ととらや工房は、おすすめです。

基本情報

とらや工房

開館時間:4月〜9月10:00 -18:00、10月〜3月 10:00-17:00

火休(祝日の場合は翌日)、年末年始

静岡県御殿場市東山1022-1 MAP

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