東京都内には公立私立、大小さまざまな美術館があります。そんなたくさんの東京にある美術館の中からとにかく空間が、建築が美しい、そして特に光が美しい選りすぐりの美術館を3つご紹介します。
企画展も見られるし、ミュージアムカフェもある。周辺の散策も楽しい都会の美術館の中で、有名建築家が手がけたとにかく光が超絶美しい空間です。
本来美術品にとって紫外線は大敵ですが、展示室以外の空間の光の美しさが秀逸な美術館だけを集めてみました。
また、光が美しい美術館の夜の様子も併せて紹介します。
美しすぎる美術館建築にゆっくりと身を置いてみるのはいかがでしょうか。
建築巡りをするだけでも満足できちゃう美術館です。
PR東京都現代美術館
江東区にある東京都立木場公園の中にある都立の大規模美術館で、延床面積 33,515 m2 というバブルを象徴するような巨大美術館です。
設計は初台の複合文化施設東京オペラシティなどをはじめ多くの文化施設を手がけた柳澤孝彦+TAK建築・都市計画研究所研究所です。
上野の東京都美術館が収集してきた現代美術コレクションを中心に、日本の戦後美術や国内外の優れたコレクションを多数所蔵しています。
1995年に開館し、2019年のリニューアルオープン時にサイン・什器家具のデザインを色部義昭と長坂常(スキーマ建築計画)が手がけました。
巨大エントランス空間
この美術館で最もバブルを象徴するような場所、それが巨大なエントランス空間です。入り口からその後方まで1本の通路が貫いています。
その通路は天井が高く、広々しているのですが、空調の代金がとんでもない金額だとか、、、。確かにすごそうです。
▲この巨大なエントランス空間に落ちる水玉の影が美しい。
両脇にあるコルクの円形ベンチはリニューアルの際に導入されたスキーマ建築計画の長坂常デザインです。
▲隣の木場公園の緑と水玉の影のハーモニー!是非晴天の日に訪れたい。
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内部も外部も
美しい水玉模様は内部だけではありません。
▲時間や季節で水玉模様の見え方は変化します。
このように建築家が意図していなかった?(意図していたかもしれないけれど)ような美しい現象について書いた記事もありますので是非参照してください。
▲外部空間だってこの通りです。
光が美しい場所はもちろんのこと、外部にも常設のアート作品が点在しているので是非探して見てください。
▲夜には夜の美しさがあります。
掲載した写真の空間は、宮島達男の常設作品をのぞいて全て入場料なしで入ることができる場所です。
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オノヨーコ作品と髙田安規子・政子姉妹作品の場所▼
基本情報
東京都現代美術館10:00-18:00 月休(祝日の場合は翌平日休)
入場料は展覧会により異なる 江東区三好4丁目1−1 MAP アクセス:東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」B2番出口より徒歩9分 都営地下鉄大江戸線「清澄白河駅」A3番出口より徒歩13分 東京メトロ東西線「木場駅」3番出口より徒歩15分、または都営バスで「東京都現代美術館前」下車 都営地下鉄新宿線「菊川駅」A4番出口より徒歩15分、または都営バスで「東京都現代美術館前」下車 |
国立新美術館
日本で5館目の国立の美術館として2007年に開館しました。
地下1階、地上4階、敷地面積30,000 m2、延床面積約49,830 m2の超大型美術館の設計は、中銀カプセルタワービルをはじめとして数多くの名建築を世に送り出した黒川紀章です。
独立行政法人国立美術館に所属しているにも関わらず、コレクションを持たない美術館として大変稀有な存在の美術館です。
そのため英語名は収蔵品を持つのが通常であるミュージアムではなくアートセンターを用いています。
また、東京都美術館と同様に展示室の約半分は、常に美術団体などへ有償の場所貸しを行なっており、デベロッパー的な側面も持ちあわせている点でも珍しい美術館です。
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全てが美しい
この美術館はどこが美しいかというと全部です。
ガラスのカーテンウォールが描く曲線は中からも外からも惚れ惚れします。
▲特に光が美しいのは午前中です。なるべく早い時間に行くことをお勧めします。
▲どうですか!この眺め。この空間そのものが美術作品と言っても過言ではありません。
また、国立新美術館にはデンマークの名作椅子がいっぱい置いてあって誰でも自由に座ることができます。是非、座ってみてください。
▲展示室前の通路もルーバーの壁に差し込む光が見事です。
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夜の姿
昼間も美しいけれど、夜の姿も幻想的です。
▲18時に閉館して消灯してまうので、夏になるとこのような様子はなかなか見られません。
ただし、企画展展覧会期中の金曜と土曜は20時まで夜間開館しているので、金土は夜の様子を見るチャンスです!
ここで掲載した国立新美術館の空間は、展覧会の入場料なしで入れる場所です。
この美しい空間を動画でも▼
現在、開催中の展覧会▼
現在、美術館のあちこちで見られるねずみ▼
国立新美術館を含む東京ミュージアムカフェ特集▼
国立新美術館にはデンマークデザインの名作椅子がいっぱい!▼
基本情報
国立新美術館10:00-18:00 会期中金・土〜20:00
火休(祝日の場合翌平日休館) 入場料は展覧会により異なる 港区六本木7丁目22−2 MAP アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口(美術館直結) 東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分 都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分 |
アーティゾン美術館
旧ブリヂストン美術館が、2020年にアーティゾン美術館に改称して、ミュージアムタワー京橋内でリニューアルオープンしました。
館名の「アーティゾン/ARTIZON」はART(美術)とHORIZON(地平)を合わせた造語です。
旧ブリヂストン美術館同様に、ブリヂストンの創業者である実業家石橋正二郎の収集した西洋美術、日本近代絵画に加えて、近年は古美術品や現代美術など幅広いコレクションを所蔵・展示しています。
美術館の内装デザインはトネリコが担当、サインデザインは廣村正彰、ビルの設計は日建設計です。
巨大吹き抜け空間
アーティゾン美術館は、掲載する写真全て美術館の入場料が必要なエリアです。
ただし、web予約をしていけば学生は無料です。さすが石橋財団!
PR期間限定の景色
▲圧巻なのは、コレクションだけではありません。この巨大な吹き抜け空間です。
しかも、こんなに綺麗な光が見られるのは、お隣のTODA BUILDINGがまだ建っていない今だけなのです!
▲このビューデッキも隣にビルが完成したらこんなに綺麗な陽光も入らなくなるのではないでしょうか。
来年の秋以降は、きっと窓からの眺めも変わりますね。それが都心の宿命です。
▲夜の様子ではありませんが、展示室のエントランスには倉俣史郎の名作椅子と田中信太郎の立体作品が常設されています。
生前親交のあった2人の作品が並んでいるのは、感慨深いものがあります。
特に倉俣史郎のガラスのベンチは長い間ブリヂストンの倉庫で眠っていた貴重なものです。
ミュージアムピースなのですが、座ることができるのがここのすごいところです。かなり緊張するけれど是非座ってみてください。
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現在開催中の展覧会ダムタイプ展▼
現在開催中の展覧会▼
アーティゾン美術館について詳しく▼
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基本情報
アーティゾン美術館
10:00-18:00 (金曜〜20:00) 月休 (祝日の場合翌平日休館) 日時指定予約制 当日券あり 「ダムタイプ|2022: remap、アートを楽しむ ー見る、感じる、学ぶ 、特集コーナー展示 画家の手紙」入館料:一般web予約1200円、当日1500円 大・専・高:無料(要予約)予約がない場合要当日券購入 中学生以下:無料 予約不要 中央区京橋1丁目7−2 MAP アクセス:JR東京駅(八重洲中央口) 東京メトロ銀座線・京橋駅(6番、7番出口) 東京メトロ・銀座線/東西線/都営浅草線・日本橋駅(B1出口)から徒歩5分 |
美しすぎる美術館マップ
連休に行くべき光が美しすぎる美術館編のマップを用意しました。参考にしてください。地図をタップすると大きくマップが開きます。
GW美術館特集▼
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