アーティゾン美術館 (旧ブリジストン美術館)
石橋財団が運営する旧ブリジストン美術館がアーティゾン美術館/ARTIZON MUSEUMに改称され、2020年1月京橋ミュージアムタワー内にオープンしました。
アーティゾンとは造語で、ARTIZONはART(美術)とHORIZON(地平)を合わせたものです。
縁あってアーティゾン美術館のオープン前にデザイン関係者の案内で内部を見学をすることができました。
まだ何もない状態の美術館見学は2度とない貴重な時間です。
館内のオープン前とオープン後=ビフォーアフターを見比べてみましょう。
PRアーティゾン美術館の建築
旧ブリジストン本社ビルとその隣の戸田建設本社ビルが共同で京橋東1丁目再開発が行われ、先に旧ブリジストン本社ビルが京橋ミュージアムタワーに生まれ変わりました。
▲アーティゾン美術館の入る「ミュージアムタワー京橋」と並ぶのは2024年秋に竣工した「TODA BUILDING」。戸田建設の本社ビルが芸術文化の拠点となるべく生まれ変わったもので、ミュージアムやギャラリーが入るだけでなくビル内外には多くのパブリックアートが設置されています。
京橋が一気にアートの発信地になっているのです。
▲アーティゾン美術館からはTODA BUILDINGのパブリックアートを見下ろすことができます。
▲ちなみにこれは2021年夏にアーティゾン美術館から見たTODA BUILDING(当時は(仮)新TODAビル)の新築工事の様子。
▲こちらは2023年8月のアーティゾン美術館と工事中のTODA BUILDING。だいぶ高くなっていますが、このあと1年ほどの工事で超高層ビルが建ち竣工まで持って行けるのですね。
美術館のデザイン
アーティゾン美術館が入る京橋ミュージアムタワーの設計はプロポーザルで選ばれた日建設計です。アーティゾン美術館の設計監理も日建設計、内装デザインはトネリコ、サインデザインは廣村正彰です。
トネリコはSOKI ATAMIや銀座蔦屋書店などのデザインを担当しています。銀座蔦屋書店をきっかけにCCC の持分法適用会社になっています。
サインデザインの廣村正彰は横須賀美術館、ヨックモックミュージアムのサインデザイン、そしてTOKYO2020のピクトグラムのデザインを手掛けました。
PR美術館のビフォー・アフター
ちょっとした縁があり、アーティゾン美術館オープン前にデザイン関係者の案内で内部を見学をしました。まだ何もない状態の美術館見学という、2度とない貴重な時間を過ごし内部の様子をしっかり目に焼き付けました。
それでは館内のオープン前とオープン後=ビフォーアフターを見比べてみましょう。
5階6階展示室
▲6Fのbefore :仕切られていないと美術館って、ものすごい広いということを実感しました。▼
▲6Fのafter: 展覧会を開催しているので仕切り壁があり全体を見渡す事はできません。
▲5Fのbefore:中央は4Fの吹き抜け空間です。天井と床の色が6Fより薄くなります。(写真だと床の色は6Fより濃く見えますが実際は階下に行くにつれて明るいトーンに変化します)
▲5Fのafter:上の写真のように引きでの写真は壁があって撮れません。
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巨大一枚ガラス!
▲4F before:何も展示されていないとわからないのですが、このガラスなんと1枚なんです!
15mの一枚の高透過合わせガラスです。ですからイラッとする継ぎ目がないんです。
すごい!この高透過合わせガラスは、かなり早い段階に現場に搬入したそうです。そりゃそうだ。
このガラスどうやって開くかわかりますか?
上にガーッと上がるようです。すごいですね。
▲4F after:写真だとガラスなんてはまってないみたいですよね。しかし、作品のキャプションがガラスに貼ってあるのでかろうじてガラスがある事が分かります。
4Fの「日本・東洋美術」の部屋には必ず行ってください。もちろん、作品を鑑賞するためにです。どうやって開閉するんだろうってガン見して鼻の脂を付けちゃったりしにようにくれぐれも気をつけてください。
4階展示室
▲4F before:アーティゾン美術館だと小部屋に感じる展示室です。
▲4F after:現在はマリノ・マリーニ展開催中です。上の写真と反対側から撮った写真です。
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ライブラリー
▲ライブラリーbefore:本棚の棚板のピッチがグラデーションになっています。
▲ライブラリー after:オープン前に見学した時、だいぶ上まで書籍が入るのかと思っていましたが、あんまりここは変化がありませんでした。
ミュージアムショップ
▲ミュージアムショップのbefore:スッキリしていてシャープな印象のショップです。
▲ミュージアムショップ after:商品が入りました
オープンしてから2回ほど行きましたが、訪れるたびに高揚する空間です。コロナウィルスのせいで当初なかったパーテションが設置されていたり、椅子が間引かれいたりするのは残念ですが、上質のコレクションと広々した美術館はブリジストンならではだと思います。
PRVIEW DECKとロッカー
見所は展覧会会場だけではありません。
吹き抜けとTODA BUILDING
▲大吹き抜け空間から見る隣のTODA BUILDING。
以前のような抜け感のある空間ではありませんが、隣のビルがシャープな形状なのであまり圧迫感がないのが何よりです。
▲これは隣がまだ建設中だった頃の写真。開放感がある空間でした。
このように大吹き抜け空間や、5階と4階にあるビューデッキなどの見どころもあるので見落とさないようにしてください。写真左奥がビューデッキ(View Deck)です。
期間限定の眺め
▲ビューデッキは5階と4階の2箇所にあります。写真は、5階のビューデッキです。5階の方が空いていて穴場です。
しかし、こんなに綺麗に光が差し込むことはもうありません。隣にTODA BUILDING建ったので、もうここまで光が入り込むことはないからです。
▲黄金のエレベーターホールも素敵です。
▲エレベーターホールにはデジタルアートカンパニー「チームラボ(teamLab)」が制作したタッチパネルサイネージが設置されています。
画面に流れるたくさんの画像から気に入ったものをタッチすると画像が拡大表示され同時にタイトルや作者などの情報も表示されます。アーティゾン美術館が所蔵する作品群のカテゴリーごとの一覧を表示させて自由に作品鑑賞することができます。
このサイネージは4Fと5Fに設置されているので、大きなディスプレイに作品画像が表示されていたら手でタッチして楽しんでみてください。なおこのサイネージは常に稼働しているとは限らないようです。
映えスポットロッカー
▲ロッカールームは、ミュージアムショップの横にあります。ここの鏡で自撮りするのが流行っています。
自撮り好きの方はぜひ!
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カフェ
美術館エントランスの奥にミュージアムカフェがあります。ここはカフェだけの利用も可能です。
時間帯に応じてモーニングメニュー、ランチメニュー、カフェメニューがあります。
展覧会
現在は、9/5までSTEPS AHEAD: Recent Acquisitions 新収蔵作品展示(会期終了)とマリノマリーニの彫刻と版画展(会期終了)を開催しています。
新収蔵作品展示の中の「倉俣史朗と田中信太郎」についてはコチラを!
学生無料!
アーティゾン美術館は大学生も専門学生も高校生もみんな学生は無料です。ただしweb予約をしていく必要があります。予約していないと当日券の購入をしなければなりません。当日券は1500円です。
アーティゾン美術館
開館時間:10:00-18:00 (金曜〜20:00)
休館日:月曜日
入館料:一般web予約1200円、当日1500円
大・専・高:無料(要予約)予約がない場合当日券購入
中学生以下:無料 予約不要
予約:日時指定予約制 当日券あり
住所:中央区京橋1丁目7−2 MAP
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