コンテンツへスキップ

国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる


フォローする
シェア:
記事の評価

今年15周年を迎える国立新美術館の開館15周年特別企画として開催している李禹煥展の関連小企画「国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる」が始まったので鑑賞してきました。

この展覧会は、2020年に亡くなった写真家安斎重男が撮影した当時の貴重な記録写真を中心に資料や映像などで1970年代を考察するものです。

国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる
2階で開催中
Advertisement
Advertisement

行為と芸術

壁面に貼り出されたモノクロ写真の数々。

これらは全て写真家安斎重男が撮ったアーティストの姿や作品、あるいは制作風景、展示風景などです。

高松次郎、菅木志雄、関根伸夫、榎倉康二、小清水漸、田中信太郎、島州一、柏原えつとむ、彦坂尚嘉、河原温、村岡三郎、堀浩哉、草間彌生、田中泯、松澤宥などの他、クリストやダニエル・ビュラン、リチャードセラなど海外のアーティストも捉えています。

まだ、デジタル化していなかった時代の貴重な記録の数々は小さい紙焼きながらも見応えのある内容です。

李禹煥展関連企画なので、もちろん若かりし頃の李禹煥の姿も見られます。

国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる
展覧会ポスター

Advertisement

Advertisement

流通するメディア

まだまだチラシやポスターが影響力を持っていた頃の当時の貴重な紙資料の展示です。

主に「THE PLAY」、「精神生理学研究所」など70年代とは思えない実験的な活動は今でも新鮮です。

どこにでもある日常を読み替える

自宅など作家個人が日常生活を送る空間を舞台にして同時多発的に行われた展示を、指示書や写真によって記録した「点展」。

菅木志雄が屋外で試みた展示やパフォーマンスの記録映像などです。

国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる
展覧会リスト1
国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる
リスト2

出品リストを掲載します。

記録映像は7本あるので全部観ようとすると115分かかります。

国立新美術館では、エントランスは赤く光る玉山拓郎の作品も展示しています。

この展覧会Do itも玉山拓郎の展示も入場無料で、誰でも自由に鑑賞可能です。

当然、開館15周年記念の李禹煥展ははずせません。李禹煥展は有料です。

Advertisement

Advertisement

写真撮影

残念ながらこの展覧会は全て撮影禁止です。だからこそ足を運んで実際の展覧会を鑑賞することをお勧めします。

Advertisement

Advertisement

最後に

撮影禁止であまりにも写真がなさすぎるため、以前は仕事でよくお会いしていた安斎さんにいただいたジェームス・タレルの写真でお茶を濁します。

タレルが好きだと話したらある日プレゼントしてくださいました。

また、ここに出すのは自粛しますが、アーティストでもないのに、安斎さんにたくさん写真を撮っていただきました。

どの展覧会場にいても独特のあの声が会場内に響き渡っていて、今日も安斎さん来ているなぁと姿が見えなくてもすぐにわかりました。

2年前、訃報を聞いたときはとてもショックを受けました。

安斎さんに再び会うことは叶いませんが、このような展覧会で安斎さんの貴重な写真の数々に再会できて感無量です。

基本情報

【李禹煥展 関連小企画】

国立新美術館所蔵資料に見る1970年代の美術—— Do it! わたしの日常が美術になる

2022年10月8日(土)~11月7日 (月)

10:00~18:00(金土20:00まで)火休

入場無料

国立新美術館 企画展示室2E

港区六本木7-22-2 MAP

アクセス:東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口(美術館直結)

東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分

都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分

あわせてみたい

Advertisement
Advertisement

シェア:
同じカテゴリーの記事 Advertisement
Advertisement
Advertisement

コメントを残す