森美術館では現在3年に一度の展覧会「六本木クロッシング2022展往来オーライ!」が開催中ですが、同時開催のMAMコレクションとMAMプロジェクトx MAMデジタル、MAMスクリーンも見逃せません。
森美術館と同じフロアにありながら展覧会終盤なのでささっと鑑賞しがちですが、森美術館と比較すると小さいながらも美術館同様に気合の入った企画をやっているのでここも注目したいスペースです。
今回は、MAMコレクション「自然を瞑想する―久門剛史、ポー・ポー、梅津庸一」を紹介します。
PRMAM コレクション016
森美術館では、日本を含むアジア太平洋地域の現代美術に焦点をあてた約460点のコレクションを所蔵しています。これらコレクションからテーマに沿った展示を行っているのがMAMコレクションです。
現在開催しているのは「自然を瞑想する―久門剛史、ポー・ポー、梅津庸一」です。
久門剛史
久門剛史(ひさかど つよし)はプライマリギャラリーのオオタファインアーツでも最近個展が開催されたばかりのアーティストです。
2020年に開催された豊田市美術館の個展に行けなかったのが今でも悔やまれます。
今回は、2018年のMAMプロジェクト025:アピチャッポン・ウィーラセタクン+久門剛史で鑑賞した作品との再会です。
その時はアピチャッポン・ウィーラセタクンの映像の向こう側に久門作品がありました。▲
今回は、久門剛史の作品のみの展示です。▲
この作品「クォオンタイズーチェンマイでの対話」(2018年)は、久門剛史が、タイ北部チェンマイのジャングルに滞在した時の経験をもと制作された作品です。熱帯のジャングルの闇夜の深さと、そこで感じた言い表せない不思議な気配を表現したインスタレーションです。
会場内には現地で収録した虫の音が流れています。
電球は焚火の炎をイメージししており、ゆっくりと炎が消えたり、燃え盛ったりするように灯りが消えたり灯ったりを繰り返します。
2022年8月オオタファインアーツ2ヶ所で開催した個展「River」の様子はこちらから▼
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ポー・ポー
複雑な仏教思想を、幾何学形態を組み合わせたミニマルな抽象絵画で描いた平面作品です。
▲全て1985年の作品です。オプアートのような表現が楽しい。
梅津庸一
「湖を包み込む雄大な自然、その息吹、湖水の深さ、水中の様子を想像しながら描いた」という《湖心》(2022年)などの抽象絵画の展示です。
久門剛史《クォオンタイズーチェンマイでの対話》、ポーポー、梅津庸一《湖心》
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MAMコレクションを鑑賞するには森美術館のチケットが必要です。
この展覧会は森美術館の六本木クロッシングと同じ会期です。
▼現在、森美術館では六本木クロッシング2022展:往来オーライ!が開催中です。▼
MAMスクリーン
MAM プロジェクトx MAMデジタル
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森美術館 基本情報
MAMコレクション016「自然を瞑想する―久門剛史、ポー・ポー、梅津庸一」 2022.12.1(木)~ 2023.3.26(日) 会期中無休 10:00~22:00 火〜17:00 12/6〜16:00、1/3、3/21 〜22:00、12/17 〜17:00 事前予約制(日時指定券)当日、日時指定枠に空きがある場合事前予約なしで入館可能 オンラインサイトで購入すると()内の割引料金 平日:一般 1,800円(1600)、学生(高校・大学生)1,200円(1100)、子供(4歳~中学生)600円(500)、シニア(65歳以上)1,500円(1300) 土日休日:一般 2,000円(1800)、学生(高校・大学生)1,300円(1200)、子供(4歳~中学生)700円(600)、シニア(65歳以上)1,700円(1500) 森美術館 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー MAP |