青山にあるヘルツォーク&ド・ムーロン設計の象徴的な建築 PRADA AOYAMAで「シュトゥルム&ドラングプレビューサービス/Sturm & Drang PreviewServices 」展が始まったので早速行ってきました。
予約・入場方法
展覧会は入場無料ですが、予約が必要です。
予約をするにはPRADA のLINEと友だちになる必要があります。LINEでつながったら、予約もLINEから、いけなくなった場合のキャンセルもLINEで行います。
予約の時間にプラダ青山に到着しました。
お店の入口で消毒後、展覧会予約をした旨伝えると、そこでも名前、住所、メールアドレス、電話番号などの記入を促されました。
1Fにはプラダ財団で展覧会を開催した時の展覧会図録の数々です。
1999年に法隆寺夢殿をモチーフにしたインスタレーション「ドリーム・テンプル」を展示した森万里子の図録もちゃんと並んでいました。▼
連絡先の記入を終えると展覧会会場の5Fへはエレベーターで行くように誘導されます。
5Fに到着するとそこでスタッフが差し出したQRコードを読み込みます。そうすると予約LINEに繋がり受付が完了します。
ここまで終了してようやく作品鑑賞ができます。
展覧会場の5F▼
3作品
入り口でもらった作品リストによると出品されている作品は3点です。
5Fのスタッフの方からは触っても良いと言われました。そう言われたら触ってみたくなりますね。
5Fの空間に贅沢に展示されている3つの作品の解説です。▼
ポディウム
3Dスキャンやデータキャプチャのためのセットです。▼
上に置いてあるのは、スイス連邦工科大学チューリッヒ校の博物館と倉庫の建築プロジェクトモデルで、学生と研究者による共同設計です。▼
カプセル
ウィリアム・ギブソンの代表作にしてサイバーパンクの起源と言える「ニューロマンサー」(1984年)に登場する千葉の簡易ホテルの一室92号室からインスピレーションを得たカプセルは、mdf、発砲ポリスチレン、ポリウレタンでできています。▼
屋根のない開放的な作りのカプセルの中には旧式のパソコンと怪しげな赤い光を放つ機器が4台置かれています。▼
DIY シェル
アルミニウムと発砲ポリエチレンでできた黒い部屋です。
ここはモーショントラッキングのスタジオという設定のようです。しかし、置いてある機材は撮影ができる機器のようには見えません。▼
ヘルツォーク&ド・ムーロン
正直展覧会の内容は難解な解説に対して、作品は非常にシンプルなので、見応えという意味では少し疑問が残ります。
しかし、しかし、ヘルツォーク&ド・ムーロン設計でこのプラダ青山が2003年に竣工してから既に18年。何百回と前を通って来ましたが、あまりにも用事がなさすぎて一度も店内に足を踏み入れたことがありませんでした。
そんな結界のような場所だったプラダ青山に堂々と入れる絶好の機会を逃す手はない!と勇んで行って参りました。
結果、行ってみてよかった!作品の撮影可能と言われて、撮った写真をあとで見返してみたら、作品が見切れてしまっている写真の方が多かったりして。
窓越しには暮れなずむ東京の街に光る東京タワー▼
エルメスのメゾンエルメスやルイ・ヴイトンのエスパスルイ・ヴィトン、シャネルのシャネルネクサスホールなどスーパーブランドはギャラリースペースを持っていて、美術展を定期的に開催していますが、日本のプラダはあまりそういうことはないようなので、潜入できてよかったです。
帰りは店内を見ながらお帰りくださいと5階から階段で降りるように案内されました。他のスーパーブランドではあまり言われた事がないのでちょっとだけびっくりしました。
会期が長いので都民以外の方も宣言解除後に鑑賞が可能です。
お近くの方は是非!
Sturm & Drang プレビュー サービス
PRADA AOYAMA
2021年7月22日-11月26日 11:00-20:00 要予約