恵比寿駅から徒歩5分ほどの場所にある築60年の一軒家「などや/nadoya」は、建築ディレクターの岡村俊輔氏とアートディレクター・プロデューサー・テクニカルディレクター・の遠藤 豊氏(LUFTZUG)が2020年に立ち上げたばかりの実験的なスペースです。
恵比寿と代々木上原
代々木上原にも同様のオルタナティブスペースを同時に立ち上げ、こちらもやはり築60年の一軒家ということなのですが、代々木上原nadoyaは未訪問です。
展覧会やアトリエ、ライブやパフォーマンスなど、様々なイベントを開催することで、創造的な交流のハブとなることを目的としています。
nadoya 恵比寿には、1Fと2Fの通りに面した壁面を大きく開口した「浮遊ギャラリー」があります。
恵比寿の方は近いということもあり、何度か出向いていますので現在と過去の浮遊ギャラリーの展示をレポートします。
一軒家だった名残は随所にあるのですが、このスイッチカバーがたまらなく可愛かった。恵比寿nadoya ▼
浮遊ギャラリー
creative label nor ”syncrowd”
2021.7.23-8.8
現在開催中の浮遊ギャラリーの展示は creative label nor ”syncrowd”です。
訪れた時は中に入ることは出来ませんでしたが、夜間だとスペース内の照明がついていてよく見えるので、もしかしたらこの展示は外からのみ鑑賞するものなのかもしれません。
音と連動した動きの作品です。音はスピーカーが外に向けて設置されていましたのでよく聞こえます。
一日中音と動きがオンになっているのか、オフになる時間があるのかなど、鑑賞可能な時間については不明です。
音と動きのある作品なので動画を参照してください。▼
この作品は見ている限り動きはありませんでした。▼
後日、平日の午後通りかかった時の様子です。動きも音も作動中でした。
伊東篤宏 - 視覚的な悦びのための装置 –
2021.6.7-7.4
nadoya恵比寿には、何度か立ち寄っていたのですが、いつも閉まっていました。
この展覧会は会期中2回目に出向いた時に初めて開いていたのですが、その日の夜に行われるライブのリハーサル中ということで最初は中に入るのを断られましたが、2階の作品を鑑賞するだけならという事で初めて中に入ることができました。▼
その後もこのスペースのオープン時間はとても不安定で、週末であってもだいたいいつも閉まっています。ですから、後にも先にも中に入れたのはこの時だけです。
週末の昼間に行ってみたけどしまっていた時▼
閉まっていても中には入れませんが、電源が入っていたのでギャラリーの作品は外からでも鑑賞可能です。▼
夜間、初めて中に入った時▼
外から見える2階のギャラリーの隣の和室です。床の間らしき場所に展示された作品
外から見える場所以外にも作品が展示されているんですね。▼
天井から吊られた鹿の角は本来ならグルグル回るそうですが、止まっていました。▼
林琢真「FIGURATIVE AND ABSTRACT」
2021 .4 .10-.5.30
この展覧会は外からだけだとちょっとよくわかりませんでした。
しかしながら、通りがかった時に開いていることはありませんでした。
nadoya恵比寿は、手前にコインパーキングがあります。▼
恵比寿nadoya まとめ
恵比寿nadoyaの浮遊ギャラリーは、わざわざ鑑賞のために訪れるというより、近くに来た時に立ち寄ってみて中に入れたらラッキーという場所です。
私は近くに住んでいるので週末通りがかった時にチェックしていますがまだ一度しかオープンしていたことはありません。
おそらく単発で行われるイベントを主体としたスペースなので、浮遊ギャラリーはイベントに来た方が主な鑑賞者という設定なのかもしれません。
通常のギャラリースペースとは全く違う不安定な運営も含めて実験的なオルタナティブスペースということでいいのかな?
nadoya 恵比寿
渋谷区恵比寿西1丁目17−14 MAP