毎年恒例の長野県御代田町で開催される写真のアートフェスティバル「浅間国際フォトフェスティバル2023 PHOTO MIYOTA」、通称「フォト御代田(ふぉと・みよた)」に今年も行ってきました。
今年のテーマは「イメージの実験場」。会場はこれまでと同様に旧メルシャン軽井沢美術館跡地のMMop(モップ)です。
避暑地の軽井沢の隣町で ”西軽井沢” との別名もある本来なら涼しいはずの御代田町もさすがに今年は例年に比べると暑いのですが、それでも東京と比較すればまだマシです。
また、会場となるMMoPは緑豊かな場所なので、アートでリフレッシュするにはとても良い環境です。
これまで、初回から一度も欠かさず訪れている浅間国際フォトフェスティバル2023 PHOTO MIYOTA「イメージの実験場」の現地で得た情報をお届けします。
PRPHOTO MIYOTA(フォト御代田)って何?
PHOTO MIYOTAは、御代田の旧メルシャン軽井沢美術館跡地にできたライフスタイルとアート写真体験が楽しめる複合施設として2021年に誕生したMMoP/モップで開催されるアートフェスティバルです。
コロナ前の2019年には小諸などを含めた広範囲に渡るエリアで展開したこともありました。
浅間国際フォトフェスティバル2023 PHOTO MIYOTA実行委員会が運営していますが、実際はIMA galleryや写真専門誌IMA(イマ)の発行をはじめ、ビジュアルコミュニケーション事業を展開するアマナです。
人口約1万6千人の御代田町とアマナは、浅間国際フォトフェスティバルの開催と、旧メルシャン軽井沢美術館跡地を活用した御代田写真美術館の開館に向けて、2018年5月から協働しています。
ですから、浅間国際フォトフェスティバル PHOTO MIYOTAは、2018年から開催されています。
5回目となる今回のテーマは「イメージの実験場」。昨年はGUCCIがスペシャルスポンサーでしたが、今年はアメリカの高級ファッションブランドTHE ROWがスポンサーです。
他にもスポンサー企業はありますが、THE ROWは特別展示も参加しています。
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PHOTO MIYOTAで何がみられるの?
写真に特化したアートフェスティバルというのが、他のアートフェスとの違いです。
しかし、いわゆる紙焼きの写真作品ばかりではなく、かなり拡大解釈された写真作品なので、インスタレーションなどの屋外作品も数多くみられます。
無料エリアと有料エリア
展示は無料でみられる屋外作品と有料エリアに展示されている屋内作品があります。
屋内は基本的に全て有料エリアです。
有料エリアは蔦の絡まる2階建の御代田美術館▼と奥の展示室の2ヶ所▲です。
参加アーティスト
安齊重男、アントニー・ケアンズ、大谷臣史、大辻清司、岡田舞子、柿本ケンサク、苅部太郎、クリスト&アンドリュー、グレゴリー・ハルペーン、コンスト、ジュリー・コックバーン、鈴木崇、ドーラ・ライオンストーン、ニコ・クリジノ、西野達、ハナ・ウィタカー、濱田祐史、濵本奏、マックス・ピンカース&ヴィクトリア・ゴンザレス=フィゲラス、リュウ・イカ
安斎重男、大辻清司など大御所の物故写真家から、心身気鋭のアーティストまで幅広いラインナップです。
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PHOTO MIYOTAのおすすめ作品は?
ポスターやリーフレットなど、今年のPHOTO MIYOTAのアイキャッチになっているクリスト & アンドリューの作品は、屋外展示なので無料で鑑賞が可能です。
クリスト & アンドリューの作品はMMoP奥のエリアに展示されています▼
西野達の体験コーナーが楽しい!
また、一番のおすすめ、というか私が楽しかったのは、西野達の作品の体験コーナーです。
隣に実際の西野達の写真作品が展示(写真右側)されており、自分自身が作品の中の銅像になりきれるようになっています。
身長によって頭上に乗せるものを調節できるようになっていますから、誰でも作品になれます。
私は、身長173センチで洗面器を挟むとちょっときついけれど、何もなしだとちょっと隙間ができるというレベルでした。
176センチくらいの人が何も載せないでちょうどいいようにできているのかもしれません。
▲頭に乗せずにこんなことをしても楽しい。
▲アーティスト自身が体験している写真も。
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PHOTO MIYOTAの撮影について
全面的に写真撮影、動画撮影が可能です。
どんどん写真を撮ってSNSにたくさんあげてください!というスタンスです。
PHOTO MIYOTAのチケットについて
事前予約制ではありません。当日訪問してその場でチケットの購入が可能です。
昨年は、入場料500円でしたが今年は物価高騰のせいか倍の1000円になっていました。
チケットは首から下げるタイプのもので、そこに作品解説や概要の書かれた冊子が入っています。
ただし無料エリアの屋外作品の鑑賞のみならチケットを購入する必要はありません。
PHOTO MIYOTAの鑑賞時間の目安
広い敷地に点在してはいるものの23作家の作品なので、1時間半もあればコンプリートできます。
1時間でも不可能ではありません。
ただ、遠方からわざわざ訪問するのであれば、2時間くらいは滞在して堪能したいところです。
MMoPにはカフェなども併設されているので、MMoP内で食事をしたり、コーヒーブレイクをしたりすることが可能です。
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PHOTO MIYOTAの行き方
電車の場合は、軽井沢駅からしなの鉄道に乗り換えて御代田駅で下車します。
御代田駅からMMo Pまでは徒歩で10分ほどなので、車でなくても訪問可能なアートフェスです。
また、せっかくなので軽井沢の美術館を合わせて訪問するのもおすすめです。
車の場合は、上信越自動車道「佐久IC」より5.6km(約13分)、「小諸IC」より17km(約20分)、「碓氷軽井沢IC」より26km(約40分)です。
施設内にはかなりの台数の車が停められる駐車場があります。
併せて行きたい軽井沢の美術館。今年開館したリヒター・ラウムは特におすすめ。フォト御代田からも近いです。
基本情報
アートフェスティバル浅間国際フォトフェスティバル2023 PHOTO MIYOTA
水休(8/16日を除く) ※屋外展示は鑑賞可能 10:00~17:00(屋内展示の最終入場:16:30) 入場料:1,000円(一部有料、中学生以下無料)、屋外展示は無料で鑑賞可能 MMoP(モップ) 長野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1 MAP アクセス:東京駅よりJR北陸新幹線「軽井沢駅」にて下車(約60分)、しなの鉄道に乗り換え 「御代田駅」下車(約20分)、御代田駅からMMoPまで徒歩約10分 車の場合:上信越自動車道「佐久IC」より5.6km(約13分)、「小諸IC」より17km(約20分)、「碓氷軽井沢IC」より26km(約40分)施設内に駐車場あり |
これまでの浅間国際フォトフェスティバルは過去記事を参照ください▼
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