写真に特化した芸術祭「浅間国際フォトフェスティバル2022 PHOTO MIYOTA(フォト ミヨタ)」に行ってきました。
2018年から始まった写真のアートフェス浅間国際フォトフェスティバルは、その開催場所を浅間山の麓エリアで小諸や軽井沢などに拡大・点在してきました。
4回目の開催となる2022年は初心に戻って2018年の第1回目同様に御代田の旧メルシャン軽井沢美術館跡地での開催です。(2020年はコロナウィルス感染拡大により中止)
更にアートフォトの展示をバーチャル空間で楽しむアートフォト体験ができる「PHOTO ALT」も同時開催しています。

開催場所のMMoP/モップ
2022年のPHOTO MIYOTAの開催場所は、御代田の旧メルシャン軽井沢美術館跡地にできたライフスタイルとアート写真体験が楽しめる複合施設として2021年に誕生したMMoP/モップです。
人口約1万6千人の御代田町とIMA galleryや写真専門誌IMA(イマ)の発行をはじめ、ビジュアルコミュニケーション事業を展開するアマナは、浅間国際フォトフェスティバルの開催と、旧メルシャン軽井沢美術館跡地を活用した御代田写真美術館の開館に向けて、2018年5月に協定書を締結しています。

旧美術館跡地は、衣食住と多様な写真表現を楽しめる複合施設としてリノベーションされ、2022年春までに飲食やアパレルなど4店舗が先行オープンしています。

そして、今回のPHOTO MIYOTAを柿落としに御代田写真美術館が開館し、中心的な展覧会場となっています。
PHOTO MIYOTAで写真鑑賞をした後は、緑豊かな広々したMMoPで、ショッピングや食事・カフェが楽しめます。


浅間国際フォトフェスティバルは2018年の1回目から今回まで、中止となった2021年以外全て鑑賞しているので、少しづつ熟成してきているのを感じました。
また、初回はまだまだ”旧メルシャン軽井沢美術館跡地”だった場所が、今回は”アマナ運営のMMoP”として再生しており、いよいよ完成形が見えてきました。

PHOTO MIYOTA/フォトミヨタ
MMopで開催されているPHOTO MIYOTAの展示風景は是非動画を参照してください。▼
御代田写真美術館
メインの御代田写真美術館は、7人の日本人写真家が各々メインスポンサーであるGUCCIを身に纏った7人の男性モデルを撮り下ろした作品が展示されています。
モデルはさまざまなその筋のプロフェッショナルです。

組み合わせは以下です。
木村和平(写真家)× 井浦 新(俳優)
小林健太(写真家)× 石上純也(建築家)
沢渡 朔(写真家)× 吉田修一(作家)
野村佐紀子(写真家)× 金子ノブアキ(ミュージシャン・俳優)
細倉真弓(写真家)× 森岡督行(森岡書店代表)
水谷吉法(写真家)× 久住有生(左官職人)
森山大道(写真家)× 志尊 淳(俳優)
石上純也は、自身が設計したKAIT広場で撮影していて、まさか御代田の地でKAIT広場に出会えるとは思わず驚きました。

KAIT広場については▼
インスタレーション
PHOTO MIYOTAのは、従来の写真展とは全く違うという特徴が挙げられます。
それは、写真をだた額装して展示するというありふれた展示方法はひとつもないこと。作品全てがインスタレーションであり、空間全体で一つの作品です。
そこが写真展ではなく、アートフォトな所以でもあります。ですから、屋内屋外含めてその展示方法も一見の価値ありなのです。
そして、屋内だけでなく屋外にもたくさん展示がありますから、散策しながら、雄大な浅間山の景色を楽しみながら鑑賞できます。

撮影と入場料について
PHOTO MIYOTAは全て写真撮影・動画撮影、SNS アップ可能です。
また、入場料は基本無料ですが、石内都とヴィヴィアン・サッセンの2作品が展示されている一番奥の建物のみ有料です。料金は大人500円です。
MMoPの場所とアクセス
今後のPHOTO MIYOTAでも主会場となるだろうMMoPが位置するのは通称 ”西軽井沢” とも呼ばれる長野県御代田町(みよた)。
広い無料駐車場があり車でのアクセスが便利です。上信越自動車道の佐久ICから10分ほどの距離です。くれぐれも軽井沢ICで降りないように。距離もあり渋滞も多いので1時間弱かかります。
電車の場合は北陸新幹線の軽井沢駅で旧信越本線の第三セクター「しなの鉄道」に乗り換え、3つ目の御代田駅で下車。そこから徒歩10分でMMoPです。
PHOTO ALT
MMoPを中心とする「PHOTO MIYOTA」でのリアル展示に加え、先行して4月27日からバーチャル会場での展覧会が始まっています。
このバーチャル展示「PHOTO ALT(フォト オルト)」は、アマナがプロデュースした仮想空間「amana virtual museum」で開催中です。
この仮想空間「amana virtual museum」は、空間デザインを吉田 愛と共にSUPPOSE DESIGN OFFICE(サポーズデザインオフィス)を率いる建築家の谷尻 誠が担当しています。
実在の場所ではありませんから設計の自由度は無限大です。
この展示は御代田まで足を運ばなくても手元で簡単に鑑賞可能です。

私にとっては毎年恒例のアートフェスです。来年はどんな作品に出会えるでしょうか。
また、今後のMMoPの展開にも期待したいです。
今年は展示がMMoP施設内で完結しているので、気軽に観光がてら楽しめるオススメアートフェスです。
基本情報
浅間国際フォトフェスティバル PHOTO MIYOTA 2022
2022年7月16日(土)-9月4日(日) 10:00~17:00(屋内展示の最終入場〜16:30) 屋内展示のみ水休 一部建物のみ 一般:500円 小学生以下無料 野県北佐久郡御代田町大字馬瀬口1794-1 MAP アクセス:しなの鉄道御代田駅下車徒歩約10分 上信越自動車道佐久ICより5.6km(約13分)、小諸ICより17km(約20分)無料駐車場あり |
これまでの浅間国際フォトフェスティバルは過去記事を参照ください▼