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サンシャワー展:国立新美術館


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以前にこのブログで書いた森美術館のサンシャワー展と2館同時開催している国立新美術館サンシャワー展に行ってきた。国立新美術館では現在ジャコメッティ展も開催中なので混んでるかと思ったが、そうではなかった。

国立新美術館
国立新美術館

森美術館のサンシャワーも4つのテーマに分かれていたが、国立新美術館も「うつろう世界」「情熱と革命」「アーカイブ」「さまざまなアイデンティティー」「日々の生活」という5つのテーマに分けられている。

今まで美術館で音声ガイド’というのを借りたことがなかったが、今回はじめて借りてみた。しかし、キャプション以上の情報はあまりないということがわかった。キャプションを読むのが面倒とか、文字が小さくて読みづらいという人にはいいかもしれない。

国立新美術館

まずは、「情熱と革命」からインドネシア東ジャワ出身のFXハルソノの「声なき声」。指のサインはインドネシア語で「民主主義」を表すが、最後の一文字が縛られている。政府が建前上は民主主義を認めながらも、実は一般市民の自由な発言を禁じている状況を示す。しかし観衆は下に置かれたスタンプの文字を集めて、自らの「民主主義」を入手できる。観客参加型の作品。

FXハルソノの「声なき声」
FXハルソノの「声なき声」
FXハルソノの「声なき声」
FXハルソノの「声なき声」
FXハルソノの「声なき声」


FXハルソノの「声なき声」

同じく「情熱と革命」からヘリ・ドノの作品「政治指導者へのショックセラピー」は操り人形が動くのだが、常時動いているわけではなく決まった時間に作動する。ちょうどいい時間に行くか、先に作動時間をチェックしておくとよい。私は残念ながら動いているところは鑑賞できなかった。

ヘリ・ドノ

ヘリ・ドノの次に展示されており、森美術館にも出品しているフィリピン出身のライラ・ガルセラノ「みんな関係づけられるのに必死だ」という作品。こちらは展示室と展示室の間の通路の窓枠の下にある。キャプションのある位置と作品の位置が離れているので見逃しがち。私はどこにあるのか監視の方に聞いてしまった。スルーしないよう気をつけよう。

ライラ・ガルセラノ

「さまざまなアイデンティティー」よりインドネシア出身のメラ・ヤルスマの「ワニの穴」1965年に実際に起きた「9月30日事件」を題材にした作品。頭部を切り取られたワニの頭部に観客が頭を入れてみることができる作品。写真はないが勿論私も入れてみた。

「日々の生活」よりタイ出身のスラシー・クソンウォンの「黄金の亡霊(どうして私はあなたがいるところにいないのか)」。5トンの糸の中に隠された9本の金のネックレスを観客が探すという作品。最初は、私は見つけてみせる!という気合で5トンの糸の中に入るものの、すぐに無理だということに気づき、その大量の糸の中に身を委ねてしまう。

スラシー・クソンウォン
スラシー・クソンウォン
スラシー・クソンウォン

展示の最後にあるのはリクリット・ティラヴァーニアの「無題1996ランチボックス」。リクリットなので勿論カレーを振る舞うという作品。しかし、いつでも食べられるわけではなく、毎週木曜限定だったため参加することは叶わず。SNSで体験した人の様子を観て我慢した。

リクリット・ティラヴァーニア
リクリット・ティラヴァーニア

その他の作品のダイジェスト。一部作品をのぞいて基本的に写真撮影可。

サンシャワー展
サンシャワー展
サンシャワー展

最後に、窓際にあるライラ・ガルセラノの作品を観ていて気づいたが、乃木坂駅側の敷地に次回展覧会予定の安藤忠雄展ー挑戦ーの準備が始まっていた。この展覧会の目玉の一つである光の教会を原寸大で再現するための土台ではないかと思う。草間彌生展でかぼちゃが置かれていた場所だ。こちらも今から楽しみだ。

国立新美術館

サンシャワー展 国立新美術館と森美術館2館同時開催

会期:2017年7月5日(水)~10月23日(月)会場:国立新美術館 企画展示室 2E開館時間:10:00~18:00(毎週金曜日・土曜日は21:00まで)

※入場は閉館の30分前まで休館日:毎週火曜日

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