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第14回恵比寿映像祭2022「スペクタクル後/ AFTER THE SPECTACLE」


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毎年東京都写真美術館を中心に開催されている恵比寿映像祭が今年も開催されました。第14回となる今年のテーマは「スペクタクル後/ AFTER THE SPECTACLE」です。まだ会期前の会場もありましたし、上映やトークなどのプログラムには参加していません。

主に展示についての紹介となります。また、今後も追加で随時情報更新していきたいと思います。

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東京都写真美術館

メインとなる会場は今年も恵比寿ガーデンプレイス内の東京都写真美術館です。展示会場は、美術館の3F、2F、B1Fの3フロア全てが会場となっています。ただし、3Fの会場だけは入場料が必要となります。

また、入場は有料展示室も無料展示室もオンライン予約優先となっています。オンライン予約には、webketに会員登録の必要があります。

展示室内の撮影は可能ですが、動画はNG。また一部撮影禁止作品もあり。

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3F展示室

写真美術館の会場で唯一の有料ゾーンです。3階展示室は、基本的に大部分が撮影NGです。

主な展示は、写真研究家で映像作家で今回の恵比寿映像祭ゲストキュレーターの小原真史氏所蔵の19-20世紀の博覧会に関する資料展示です。

貴重な過去の博覧会の写真や印刷物を中心とした資料展示に加えて、写真美術館の所蔵作品から、その周辺の写真が展示されています。所蔵作品からは杉本博司や森山大道、シンディ・シャーマンなども観られます。

ここは、書物を読むような、美術館というよりは博物館の展示を見るような構成と内容でした。しっかり鑑賞するとここだけで1時間は軽くかかります。

展示室の最初にあるのが平瀬ミキの「三千年後への投写術」です。この作品は撮影可能です。▼

小原真史企画を挟んで後半にあるラウラ・リヴェラーニ&空音央の作品は写真と映像です。特にクレジットしてないし、略歴にも書かれていませんが、空音央というのは、坂本龍一の息子で坂本美雨の異母弟ですね。坂本龍一にとって末っ子の一人息子、三番目のパートナーの息子ということになります。▼

2階展示室

2階の展示室に入る前のロビーにあるのが、パンタグラフの作品です。パンダグラフの作品は展示室にもあるのですが、どちらも鑑賞するにはアプリをDLする必要があります。

2階の展示室の密度は3階に比べると低くてちょっとパラパラ感があります。

ひらのりょうの「ガスー」アニメーションに出てくるお化けの人形です。▼

展示室内のパンダグラフの作品。30分に1回フラッシュが明滅します。その時はアプリで見なくても楽しめます。▼

フラッシュ明滅時は肉眼でこのように見えます。▼

中央には山谷祐介の作品です。2/5,12,19の17時から10-15分ほどのパフォーマンスが行われる予定です。▼

三田村光土里の作品です。バックから流れるサウンドも含めてインスタレーションです。インスタレーションが3作品展示されています。

三田村光土里の映像作品▼

最後に展示されているのは、佐藤朋子の映像作品です。▼

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B1階展示室

B1の展示室は3名のアーティストの作品の展示です。2階に増して閑散としている印象です。

まずは藤畑正樹の作品▼

平面と映像の作品を出品しているのは小田香▼

サムソン・ヤンの映像作品は以前に六本木ピラミデのオオタファインアーツに出品されていた作品です。▼

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WOWのオフサイト展示

昨年の恵比寿映像祭で展示される予定だったWOWの「モーション・モダリティ/レイヤー」です。明るいうちに見てもはっきり言ってなんだかさっぱりわかりません。この作品だけは絶対的に日が落ちてからの鑑賞を推奨します。

夜間の様子です。全然違いますね。▼

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東京都写真美術館基本情報

スペクタクル後/ AFTER THE SPECTACLE

2022年2月4日(金)~2月20日(日)月休 10:00~20:00 (最終日〜18:00)

入場無料(一部有料)


YEBIZO MEETS地域連携プログラム

写真美術館周辺のギャラリーなどで同時開催されている連携プログラムです。

●MEM/アントワン・ダガタ展 「Virus」

NADiff a/p/a/r/t の3階のギャラリーです。パンデミックによるパリの路上や病院の現場をサーマルカメラで撮影した《Virus》のシリーズ展示です。▼

2022年2月3日 – 2022年3月6日 13:00-19:00  月休 入場無料 撮影可

●NADiff a/p/a/r/t

ナディフではCulture Centreの新刊刊行記念フェアWords for photography by Culture Centreが行われています。

田中 彰「恵比寿湖」

地下のギャラリーで開催されていた展覧会がよかったので、恵比寿映像祭のプログラムではないのですが、ご紹介。

細密画のような木版画で描かれた魚や蟹、たこなどはとてもイキイキしていて見ていて楽しい展覧会です。展覧会の会期は恵比寿映像祭と同様2/20までです。

2月3日(木)~2月20日(日)13:00-19:00 月火水休 入場無料

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工房親/ここではない場所 根本篤志×工房親

写真美術館から徒歩で15分弱の場所にある工房親では、薄い透けるような和紙に摺られたリトグラフとその版、そして光と映像で構成されたインスタレーションが展示されています。

この作品は、和紙がとても薄いので、夜になると照明の効果によって摺られた絵が浮いているように見えるそうです。できることなこのスペースも夜間に見るのがいいかも。

夜になってから再訪した時の様子です。▼

2022年2月2日 – 2月26日 月火休  水-土 12:00-19:00、日祝 12:00-18:00 入場無料

MuCuL/水恋(sui-ren) 佐藤慶子

工房親の真裏に入り口があるMuCuL。完全に誰かの家にお邪魔しまーすなスペースです。しかしその家庭的な入り口から階段を上ると映像によるインスタレーションが展開されていてちょっとびっくりします。

2月4日(金)~2月20日(日)13:00-18:00 月火休 入場無料


アートフロントギャラリー/「陰と陽と」竹中美幸

この展覧会のテーマは約2年のコロナ禍における変化と消失です。コロナ禍で閉店した飲食店とその店の歴史が刻まれた家具や食器類を題材にコロナ禍でひっそりと消失したものを映像用フィルムに焼きつけ作品化しています。

フィルムによるインスタレーションは中央からの風で揺らめいています。▼

2022年2月4日(金)- 2月27日(日)水~金 12:00 – 19:00 / 土日祝 11:00 – 17:00 月火休


シールラリーでトートバッグをゲット

各会場に置いてあるリーフレットに設けてあるシールラリーをコンプリートしました。5箇所シール欄がありますが、3つのシールを集めれば特製トートバッグがもらえます。

シールラリーのシールとリーフレットは各会場にありますが、プレゼント引換場所は写真美術館とNADiff a/p/a/r/tだけです。

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写真美術館から1番近い日仏会館での展示は2/17から、MA2ギャラリーは2/6から展示開始です。また、代官山エリアなど鑑賞次第情報随時追記していきます。

今年は、キャッチーな作品が少なくて、深刻なテーマのものが多いのはやっぱりパンデミックの影響でしょう。インタラクティブな作品も当然ながらないのも然りですね。

昨年開催された第13回恵比寿映像祭「映像の気持ち」の様子はこちらから▼

第13回恵比寿映像祭2021(映像の気持ち)に行ってみた

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