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かわいいがとまらない!渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる – 」は建築ツアーもあります


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渋谷区立松濤美術館で開催中の「ビーズ つなぐ かざる みせる」は、大阪にある国立民族学博物館のコレクションを中心に、ビーズの歴史を紐解き、世界中の様々なビーズを見ることができます。

ビーズは人類最古の装飾品であり、その素材も目的も多種多様です。この展覧会では、ビーズを通して人類の歴史や人々の営み、そして世界を旅することができる興味深い内容になっています。

しかも、展示品の多くは小さめのものが多いので、同時に白井晟一設計の松濤美術館の空間も堪能できます。

ビーズ好き、アクセサリー好き、ファッション好き、プリミティブなものが好きな人、そして白井晟一の建築空間目当ての建築好き、みんなが納得する展覧会です。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」
白井晟一はこの御影石を紅雲石(こううんせき)と名付けた
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展覧会構成

展覧会は、2階のサロンミューゼからスタートします。いつもは地下の会場からスタートすることが多いのですが、今回は逆です。

そして、コロナ禍で腰掛け禁止になっていた、2階のサロンミューゼのソファが座れるようになっていました!これは嬉しい!

嬉しいのはそれだけではありません。今回の展覧会は2階の奥の小部屋の展示ケース1箇所を除いて、写真撮影が可能です。(動画NG)

これは松濤美術館開館40周年記念の白井晟一展第二部以来です。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」
白井晟一セレクトの開館当時からずっと使っているソファ

その時の様子は▼

多様な素材

ビーズの歴史は12万年前と言われています。ビーズの定義は「様々な部材に穴をあけて、糸などで繋いだもの」となります。

その部材は石・植物・貝・ガラスのほか、動物の歯や虫の羽根など多種多様です。

2階の展示ではそのマテリアルに焦点を当てます。

最初に展示されている貝をつなげたこの広義のビーズは、装飾品ではなく貝貨です。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」

貝そのまんまなので、かなり大きいです。▲

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」

▲これはなんと人の歯です。確かに歯です。ちょっと怖い。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」

▲白い部分は、世界最大級の淡水魚といわれるピラルクの鱗です。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」

▲上はアメリカンバクの蹄です。何かの木の実かと思ったけれど全然違いました。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」
背後に見える壁の木材ブラジリアン・ローズウッドは現在は入手不可のマテリアル

サロンミューゼで一際目立つのはこの全てビーズで覆われた高さ1.5mのナイジェリアの人像です。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」
3つの顔!可愛すぎますね。

裏側もめちゃくちゃ素朴で可愛いので見てください。▲

他に虫のビーズとか、信じられないくらい極小のビーズとか、ビーズの制作過程の資料や映像などの展示があります。

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ビーズで世界一周

地下の会場はオセ ニア 、アメリカ 、アフリカ 、 アジア等でつくられた世界のビーズが見られます。まさにビーズで世界一周です。

世界中に存在するビーズですがその目的は、服飾だけにとどまらず、魔除けや祈祷の儀式のためだったりとこれまた多種多様です。

2階よりも地下の方が可愛いものが多かったかもしれません。好みによるかもしれませんが。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」

▲ボディが身につけているのは、世界のビーズをあしらった服飾の数々

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」
鮮やかな色合い

▲メキシコ北部のウィチョルの「祭儀供物用仮面」 です。木材に蜜蠟で色鮮やかなビーズが貼り付けられています。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」
ビーズもだけど、リボンも可愛い

▲チェコのボンネットです。可愛らしい花模様です。

渋谷区立松濤美術館の「ビーズ -つなぐ かざる みせる - 」
鈴が東南アジア感ある!

▲タイの首飾りと手前はインドネシアの背負い運搬具です。

その地域らしさ全開の色使いや模様にうっとりです。色彩豊かなものが特に惹かれます。

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ビーズ割引

この展覧会、なんとビーズを身につけていくと通常料金から2割引きになります。一番のお気に入りのビーズを身につけて出かけましょう。

館内建築ツアー

今回は嬉しいことに展示室内の撮影が可能です。(一部ガラスケースを除く、動画NG )白井建築ファンも見応えがありますよ。

そして、コロナ禍で中止されていた毎週金曜日の夜間開館も復活しましたので、夜の松濤美術館も堪能できます。

さらにさらに!その夜間開館の金曜に美術館の学芸員による建築ツアーがあります。

建築ツアーでは、通常見えない小部屋のアーチの扉が見られる

予約なしで当日集合時間に1階エレベーター前に集まるだけです。(要入館料)

白井晟一展の時も参加しましたが、今回もたまたまツアーがある日に訪問していたので、参加してみました。

ビーズ展ということもあり、女性ばかり8人ほどでした。

解説を聞きながら館内を回ります。

ツアーの特典

建築の概要が聞けるのはもちろんですが、特典だなと感じたことを挙げていきます。

・2階の館長室が見られる(ただし中には入れず扉の前から覗く)

・地下を見下ろすキャットウォークに行ける(奥までは行けない)

・地下にある美術館の模型が見られる

などなど

白井展の時は館長室に入れましたが、今回は覗くだけ。

見学した模型は白井展に展示されていた白模型です。

そして、茶室は残念ながら見られませんでした。

集合時間にここに集まるだけ

建築ツアー予定

11月18日(金)、11月25日(金)、12月2日(金)、12月9日(金)、12月16日(金)、12月23日(金)、1月6日(金)、1月13日(金)

各日18時~(約30分間)、無料(要入館料)、各回定員15名

金曜は夜間開館なので説明を聞いた後、再度自分で美術館内を巡ることができます。

ビースの可愛さと建築ツアーで満足度の高い訪問になりました。

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さぁ、あなたも渋谷でビーズを通して世界を旅してみませんか。

その際はビーズを身につけていくことを忘れずに。

国立民族学博物館の書籍▼

基本情報

ビーズ ―つなぐ かざる みせる

国立民族学博物館コレクション

2022年11月15日(火)~2023年1月15日(日)

月曜日 (1/9日除く) 12/29(木)~1/3(火)、1/10(火) 休館

一般800円(640円)大学生640円(510円)、

高校生・60歳以上400円(320円)、小中学生100円(80円)  

( )内は渋谷区民の入館料、金曜は渋谷区民無料 

土日祝 小中学生無料

渋谷区立松濤美術館

渋谷区松濤2丁目14−14 MAP

松濤建築巡りはこちら▼

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