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国立新美術館「DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン」 に<デザインの宝物>を見に行こう!


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国立新美術館で、「DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン」が開幕しました。この展覧会は、デザイナーや建築家など13人のクリエーターが日本国内13の地域をリサーチして見つけてきた各地の「デザインの宝物」の展示発表の場所です。

参加しているクリエーターは、田根剛、皆川明、西沢立衛、柴田文江、須藤玲子、田川欣哉、乾久美子、水口哲也、三澤遥、辻󠄀川幸一郎、原研哉、廣川玉枝、森永邦彦です。

13人13様の、知られざる日本各地の「デザインの宝物」を一堂に見られる貴重な機会です。

各クリエーターの視点や考え方の違いも面白く、じっくり時間をかけて鑑賞したい展覧会です。

さらにこんなに盛りだくさんの内容なのに入場無料なのが嬉しい。冬の美術館鑑賞におすすめです。

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
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展覧会

2021年4月から5月にかけて、今はもう工事が始まった為になくなってしまったGinza Sony Parkで開催された展覧会がパワーアップして戻ってきました。(現在はSony Park miniになりました)

昨年は会場が今回より小さかったこともあり、田根剛、田川欣也、森永邦彦、水口哲也、辻川幸一郎の男性ばかり5人のクリエーターによる展覧会でした。

今回の展覧会のコンセプトは、この時のものと全く同じで、この展覧会にさらに8人のクリエーターが新たに加わった形です。ですから、昨年から参加していた5人の展示内容は昨年と全く同じものです。

昨年の展覧会を鑑賞済みの方は、5人の展示の復習と新たに加わった8人の内容を中心にじっくり鑑賞しましょう。

昨年の展覧会の様子はこちらから▼

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館

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会場デザイン

展覧会場の構成は昨年の銀座の展覧会の時と同様に弘前れんが倉庫美術館や2036年完成予定の帝国ホテル新本館を手掛ける田根剛が担当しています。会場が広くなり、クリエーターの参加人数が増えたので一人当たりの展示ブースが前回よりも大きくなりました。

ですから、前回よりも見やすくなった気がします。田根剛は会場デザインだけではなく展覧会にも参加しています。

田根剛の関連記事▼

13人のクリエーター

13人のクリエーターが山形、新潟、甲府、静岡、富山、和歌山、岡山、福岡の各地でデザインの宝物を探してきました。

このブログは”建築とアートを巡る”なので、建築家から紹介します。

田根剛(建築家)

「縄文のムラ」1万年前の住空間にもデザインがあった (一戸/岩手県)

建築家らしい視点です。

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「縄文のムラ」 1万年前の住空間にもデザインがあった (一戸/岩手県) 田根剛 (建築家)

西沢立衛(建築家)

探した場所は新潟県佐渡島です。

「佐渡・宿根木集落」〈海の民の合理性〉あふれる町並み です。

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「佐渡・宿根木集落」〈海の民の合理性〉あふれる町並み (佐渡/新潟県) 西沢立衛 (建築家)

個人的には一番興味深く拝見しました。DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館

西沢立衛自身が撮影した街並みの写真の数々▲これ見てたら行ってみたくなりました。

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乾久美子 (建築家)

「小さな風景」 無名の工夫の集積にデザインを見る (富士宮・伊豆/静岡県)

こちらも面白い。

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「小さな風景」無名の工夫の集積にデザインを見る (富士宮・伊豆/静岡県) 乾久美子 (建築家)

皆川明 (デザイナー)

「山形緞通」 〈雪国のくらし〉を支えるデザイン (山形/山形県)

ここでは触れる展示がありますよ。

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「山形緞通」〈雪国のくらし〉を支えるデザイン (山形/山形県) 皆川明 (デザイナー)

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三澤遥 (デザイナー)

「南方熊楠コレクション」 万物をフラットにみる収集のデザイン(田辺/和歌山県)

国立博物館の展覧会「WHO ARE WE 観察と発見の生物学」のアートディレクションを担当しただけあってユニークな視点

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「南方熊楠コレクション」 万物をフラットにみる収集のデザイン(田辺/和歌山県) 三澤遥 (デザイナー)

原研哉 (グラフィックデザイナー)

「プロペラ」 合理性が生む揺るぎないかたち (倉敷/岡山県)

岡山県は本人の出身地です。プロペラでかい!

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「プロペラ」 合理性が生む揺るぎないかたち (倉敷/岡山県) 原研哉 (グラフィックデザイナー)

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柴田文江 (プロダクトデザイナー)

「甲斐絹」 千年続く織物 郡内織物のルーツ (富士吉田/山梨県)

こちらも本人の出身地です。こんなに美しい織物があったとは!

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「甲斐絹」 千年続く織物 郡内織物のルーツ (富士吉田/山梨県) 柴田文江 (プロダクトデザイナー)

廣川玉枝 (服飾デザイナー)

「博多祇園山笠」 更新されながら受け継がれる情熱の結晶 (福岡/福岡県)

祭りの文化もかなり深いですよね。

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「博多祇園山笠」 更新されながら受け継がれる情熱の結晶 (福岡/福岡県) 廣川玉枝 (服飾デザイナー)

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森永邦彦 (ファッションデザイナー)

「ノロの装束“ハブラギン”」 着る人を守る意思が生んだデザイン (奄美/鹿児島県)

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「ノロの装束“ハブラギン”」 着る人を守る意思が生んだデザイン (奄美/鹿児島県) 森永邦彦 (ファッションデザイナー)

須藤玲子 (テキスタイルデザイナー)

「最先端スポーツウエア」発想源は富山の「あんどん祭」 (小矢部/富山県) 須藤玲子 (テキスタイルデザイナー)

今は、世の中サッカー一色だけど、ここにはラグビー日本代表のユニフォームが!

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「最先端スポーツウエア」発想源は富山の「あんどん祭」 (小矢部/富山県) 須藤玲子 (テキスタイルデザイナー)

水口哲也 (エクスペリエンスアーキテクト)

「トランスアコースティックピアノ」伝統の匠と最新のテクノロジーの出会いをデザイン (浜松/静岡県)水口哲也 (エクスペリエンスアーキテクト)

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「トランスアコースティックピアノ」伝統の匠と最新のテクノロジーの出会いをデザイン (浜松/静岡県)水口哲也 (エクスペリエンスアーキテクト)

田川欣哉 (デザインエンジニア)

「柳宗理のデザインプロセス」カトラリーを例に(金沢/石川県)

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「柳宗理のデザインプロセス」カトラリーを例に(金沢/石川県) 田川欣哉 (デザインエンジニア)

辻󠄀川幸一郎 (映像作家)

「ぶちゴマ、そこから広がるさまざまなコマ」 おもちゃは人間が最初に触れるデザイン (姫路/兵庫県)

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館
「ぶちゴマ、そこから広がるさまざまなコマ」おもちゃは人間が最初に触れるデザイン (姫路/兵庫県) 辻󠄀川幸一郎 (映像作家)

さて、ざっと13人の紹介をしましたが、見てみたくなったデザインの宝物はありましてでしょうか。

このデザインミュージアムの企画は、今年亡くなった三宅一生の発案によるものです。三宅一生は2012年に国立デザインミュージアムの設立を提言し、2019年に一般社団法人Design-DESIGN MUSEUMが設立されました。展覧会の主催は NHKと国立新美術館ですが、協力に一般社団法人Design-DESIGN MUSEUMも名を連ねています。

国立のデザインミュージアム設立はまだ実現していませんが、そう遠くない未来に開館するのではないでしょうか。そんな予感がする展覧会です。

櫻井翔の番組

ジャニーズ事務所所属で活動休止の嵐のメンバー櫻井翔が、ナビゲーターをする番組「デザインミュージアム」が、NHK総合で2022年12月10日の午後3:05から放送予定です。この番組を見てから展覧会に行くか、展覧会を見てから番組を見るかこれは悩ましいですね。

入場無料なので、お近くの方はその両方でも良いかも!

DESIGN MUSEUM JAPAN 集めてつなごう 日本のデザイン 国立新美術館

基本情報

DESIGN MUSEUM JAPAN展 集めてつなごう 日本のデザイン

2022年11月30日(水)~12月19日(月)

火休 10:00~18:00 金〜20:00

入場無料

国立新美術館 企画展示室1E

東京都港区六本木7-22-2 MAP

JAGDA国際学生ポスターアワード2022

お隣ではこんな展覧会が開催されていました。

デザイン繋がりでデザイナーの卵たちのポスターを鑑賞するのも楽しいです。

JAGDA国際学生ポスターアワード2022
展覧会風景
JAGDA国際学生ポスターアワード2022
グランプリは多摩美術大学

こちらはグランプリのポスターです。永井一正感ありますが、目を惹くデザインですね。

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基本情報

JAGDA国際学生ポスターアワード2022

2022年11月30日(水)~12月12日(月)

10:00-18:00/金〜20:00  12/6休館

入場無料

国立新美術館 

東京都港区六本木7-22-2 MAP

▼あわせて観たい国立新美術館で開催中の展覧会▼

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