代官山に2022年オープンした新たなスポットLurf MUSEUM(ルーフミュージアム)の2Fのギャラリースペースで、「北欧デンマークのヴィンテージ家具工藝展」が始まりましたので12月に見に行ってきました。
今回の展覧会は、銀座一丁目にある北欧ヴィンテージのインテリアショップLuca Scandinavia(ルカスカンジナビア)がセレクトしたデンマークの家具の展示販売をと併せてアートの展示販売も行っています。
さらにそれだけでなく、20世紀初頭から戦前頃までに制作された貴重なデンマークのヴィンテージ家具を収集している谷﨑コレクションの中から厳選した名作家具の数々も展示されていました。
▲ルーフミュージアムは1階がカフェ、2階がギャラリースペースです。
PR名作椅子
ギャラリースペースのエントランスから素晴らしい名作家具、しかもミュージアムピース級の名作椅子が出迎えてくれました。
入り口に鎮座するのは、コーア・クリントのフォーボーチェアのプロトタイプとされるもの。
フォーボーチェアは、デンマークのフュン島フォーボーにあるフォーボーミュージアムのためにコーア・クリントが1914年に共同でデザインした椅子です。
*この展覧会ではファーボーチェアと表記されていましたが、このブログでは以前の記事と共通するフォーボーチェアと表記しました。他にファーボチェアと表記されるパターンもあります。
こちらは、フィン・ユール1945年のNV45です。NV45は、肘掛けのデザインがフィン・ユールらしい優雅な曲線が美しく、その優美さゆえに「世界で最も美しい肘をもつ椅子」と評されました。
コーア・クリントとフィン・ユールと全部で3脚の名作椅子がありました。
実は、この展覧会のアイキャッチ画像にもなっているフリッツ・ハンセンのロッキングチェアは、興奮しすぎて写真撮っていませんでした。
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展示風景
全ての家具をピックアップすることはできないので、ざっと展示風景を。
基本的に台座に乗っているものには触ったりすることはできません。
▲中央はコーア・クリント、左の照明はルイス・ポールセン、右のテーブルはペダー・ムースです。
▲フォーボーチェアとテーブルはコーア・クリントです。上に真鍮のトレーが置いてあるのもコーア・クリント。
その背後の大型家具はピーター・ビット & オーラ・ミュルゴー・ニールセン。
フォーボーチェアは非売品ですが、大型のオープンシェルフは購入可能です。
▲上の写真の逆サイドから見た様子です。やっぱりフォーボーチェアはいいですね。貫禄が圧倒的です。
▲ここのギャラリーはとても広いのでかなりの数の家具が配置されています。
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照明やタイル
家具も魅力的ですが、何気なく置かれた照明やフラワーベースなども北欧ヴィンテージで統一されています。
▲ルイス・ポールセンのPHとキャビネットの上にはアクセル・サルトの陶器です。
▲天板にデンマークの工芸家チュ・ポールセンによるタイルが象眼されたテーブルも目を惹きます。
▲1940年ごろ、デンマークの建築家ヴィルヘルム・ラウリッツェンによってデザインされた真鍮のテーブルランプ。
他には、ハンス・J・ウェグナーのチェストや椅子など紹介しきれないけれど見どころいっぱいです。
購入できる家具と非売品の家具がありますが、もし欲しいものがあったら自分の家に迎え入れることができるかも!?
ぜひ会場に足を運びその美しいフォルムを実際に見てください。
悠久の時を経て日本にやってきたヴィンテージ家具の数々にうっとりです。
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▼2階での展覧会だけでなく、1階のカフェでは普段から北欧ヴィンテージ家具が使われています。
▼ルーフミュージアムの展覧会
基本情報
Luca Scandinavia「北欧デンマークのヴィンテージ家具工藝展」
2022年12月22日(木) ー 2023年2月4日(土) 11:00 – 19:00 不定休 Lurf MUSEUM/ルーフミュージアム 東京都渋谷区猿楽町28-13 Roob1-1F 2F MAP |