東京2020オリンピックの「聖火リレートーチ」デザインで注目を集めたデザイナーの吉岡徳仁が今度は、2024年に開催される、国民スポーツ大会(旧国体)SAGA2024のセレモニーのためのトーチとモニュメントをデザインしました。
吉岡徳仁といえばオリンピックのTOKYO2020のトーチのデザインだけでなくレクサスのインスタレーションやユニクロのマスクのデザイン、イッセイミヤケの時計のデザインをはじめ、国立新美術館で長期間展示していたガラスの茶室「光庵」や六本木ヒルズのパブリックアート「ガラスの椅子」、銀座の地下道の「光の結晶」などなど、その代表作は一つに絞りきれません。
来年開催される国民スポーツ大会に先駆けて、東京ミッドタウン内にある安藤忠雄建築21_21 design sightの左側のスペースギャラリー3で吉岡徳仁の個展「FLAME」が開幕しました。
「FLAME」では炎や火からは連想できないマテリアルである透明で光り輝くガラスのトーチとモニュメントが展示されています。
PR吉岡徳仁新作「ガラスのトーチ」
2024年の国民スポーツ大会SAGA2024のための制作された新作「ガラスのトーチ」です。
ガラスと炎なんて、真逆というか、相反するマテリアルの極地ですが、実際に炎が灯っている映像が流れていました。
本当に火が灯ってメラメラと燃えています。
普通に考えればあっという間に割れてしまいそうですが、そんなことにはなりません。
この展示では耐火ガラスやその性能についてなど、制作に関する技術的な解説は一切ありませんでした。企業秘密なのかな。
吉岡徳仁「炎のモニュメント−ガラスの炬火台」
屋外には炎のモニュメントーガラスの炬火台が展示されています。
▲訪れたのは、大雨の日でしたが雨に濡れるガラスがこれまた美しく、晴れの日には見られない表情を見ることができました。
▲展覧会会期中に実際に吉岡徳仁自身が点灯するイベントもあります。詳細は下部へ。
PR吉岡徳仁「FLAME」
この展覧会では、トーチと炬火台以外の展示もあります。
▲ガラスのトーチのための制作プロセスがわかる試作品の数々
▲試行錯誤の様子がみられます。
▲こちらはトーチに灯す炎の採火のためのレンズだそうです。これで太陽光を集めたらあっという間に火が出そうです。
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MIYAKE DESIGN STUDIOの衣服
イッセイミヤケデザインスタジオがデザインしたプリーツの衣服は、SAGA2024のセレモニーのためのオリジナルデザインです。
▲モデルが着用しトーチを手にした写真
▲会場には実際の衣服も展示されています。近づいてよく見るとどこから首を出し、どこから腕を出すのかがわかりますよ。
また、ギャラリー内のスタッフもこのセレモニーの衣服とは別のイッセイミヤケデザインのユニフォームを着用しています。
吉岡徳仁ガラスのベンチ「Water Block」
茶室「光庵」の展示にもあったガラスのベンチです。
▲ギャラリー内のベンチには座ることも可能です。
▲屋外にも展示されています。こちらのベンチは展示台にあるので座ることはできません。
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吉岡徳仁本によるトーチの点灯イベント
吉岡徳仁本人による「炎のモニュメント—ガラスの炬火台」に火が灯される特別イベントがあります。
2023年10月7日(土)17:00〜18:00(17:30頃点火)
2023年10月28日(土)16:30〜17:30(17:00頃点火)
点灯時間は約30分の予定
雨天・強風など、悪天候の場合中止
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基本情報
吉岡徳仁 FLAME ガラスのトーチとモニュメントタイトル
10:00 – 19:00(最終入場18:50) 火休 入場無料 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3 港区赤坂9丁目7−6 東京ミッドタウン ミッドタウン・ガーデン MAP |