ナイジェル・コーツがデザインした西麻布のThe Wallにあのエイベックス(avex)が運営する新しいオルタネイティヴスペースとして「WALL_alternative」がオープンしました。
長らく空きスペースだった場所ですが、建築家の萬代基介(まんだい・もとすけ)が内装を手がけすっかり生まれ変わったようです。
ナイジェル・コーツ+萬代基介+エイベックス+アートとあっては訪問しない訳にはいきません。
第一回のアート展示が開催されていることもあってさっそく訪問してみました。
▲外苑西通り沿い、西麻布の交差点からも近い場所に建つThe Wall。隣接するArt Siloのどちらもナイジェル・コーツの設計によるもの。
この建物の1階がWALL_alternativeです。18時から24時までという西麻布らしい営業時間です。
PRWALL_alternative
元々内部は高低を付けた2フロア構成でした。それはWALL_alternativeになっても変わりないのですが印象としては全く違うスタイリッシュな空間になっています。
▲入り口からすでに内部の展示作品が見えています。
カルチャーをリードするような人たちの夜のたまり場を目指すというコンセプトのもと作られた空間です。
▲”WALL” のロゴ。ネオン管で表現されています。
これはネオンアーティストのWakuとGokou Neon Studioによるもの。
▲内部に入るとバーカウンターがあります。
アートとミュージックとお酒とコミュニケーション。それがコンセプトです。
ギャラリースペースでもあるので展覧会鑑賞だけでもOK。入場だけなら無料です。
ソフトドリンクやワインなどのアルコール、シェフが監修したサンドイッチなどの軽食も用意されています(有料です)
▲バーカウンターの後ろのネオンもWakuによるものですね。
▲この日オーダーしたのは「トンカ豆のバニラシェイク」1,300円です。
ここでお酒を飲みながらアートや音楽について語り合って欲しいということですね。
このテーブルがあるのはロワーフロア、階段を上がったアッパーフロアにも作品が展示してあります。
▲第一回のアート展示は大野修(おおの・しゅう)←会期終了しています
楽器や機材をモチーフにした立体作品です。
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萬代基介
内装を手がけたのは建築家の萬代基介。今、注目の建築家です。
▲コンクリートを削り出して作った階段を上がってアッパーフロアへ。
この斬新な階段は何度も上り下りしたくなりますね。
▲アッパーフロアから階段を見下ろした所です。硬いコンクリートを削り出しているものの、柔らかさも感じる造形の階段。
このマテリアルの持つ特性とデザインのギャップがたまらないです。
▲マテリアルとデザインのギャップといえば、2022年のアートウィーク東京で期間限定オープンのAWT BARも萬代基介の仕事です。
硬くて薄い鉄板が描く緩やかなカーブはまるで波のように流麗で美しい空間を作り出していました。
萬代基介のマテリアルの持つ特性と相反するデザインが美や驚きを生む空間が、お馴染みの西麻布に常設でできたのは嬉しい限りです。
いつでも訪れることができるのですから。
今後も新しい展開を見せるであろうWALL_alternativeは要チェックです。
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基本情報
WALL_alternative
東京都港区西麻布4-2-4 MAP アクセス:東京メトロ日比谷線六本木駅または広尾駅、千代田線乃木坂駅 |