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豊島区立熊谷守一美術館:要町


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有楽町線要町駅にある豊島区立熊谷守一美術館へ行ってきました。行こう、行こうと思いながら早数年、ようやく重い腰をあげて暑い盛りに出向いてみました。

この美術館はもともと作家が住んでいた自宅を私設の美術館として1985年に開館。その後末長い展示を条件に豊島区が作品150余点を譲り受け2007年より豊島区立になりました。元は作家の自宅だけあってとても静かな住宅街に突然現れる小さな美術館です。小さなと言ってもちゃんと「カヤ・カフェ」というカフェもありゆっくり堪能できる場所です。

豊島区立熊谷守一美術館外観
豊島区立熊谷守一美術館

なんの変哲もない住宅街で本当に美術館あるの?と不安になってきた頃にいきなり出現するのはコンクリート打ちっ放しのモダンな建築です。外観に作家の作品が描かれていてすぐにわかります。この蟻の作品と直筆サインが目印ですね。

豊島区立熊谷守一美術館
豊島区立熊谷守一美術館
豊島区立熊谷守一美術館
豊島区立熊谷守一美術館
豊島区立熊谷守一美術館

中に入ると1Fにカフェと展示室があります。館内は撮影禁止なので写真はありません。1Fの展示室はゆるいスロープ状の床で真ん中に椅子があります。壁面ぐるりと作品が展示されています。作家が愛用していたチェロやイーゼルも展示されています。2Fも常設展示室です。年を追うごとにその画風は無駄をそぎ落としてどんどんシンプルになっていくのがわかります。猫や虫など身近なものをモチーフに深い愛を持って描いており、そのタッチはシンプルで、小さな命の輝きを捉えるその目線は、なかなか真似できるものではない領域に到達しています。描きたい時だけ描くというその作家の姿勢は、権威や権力とは縁遠く、身近なものへの愛情をキャンバスに込めた純粋無垢な表現で感じ取ることができるのです。

3Fは貸しギャラリーで1週間ごとに内容が変わるようです。この3Fのスペースは元々この建物を設計した設計事務所が入っていたそうです。そう言われてみるとそんな感じがするなぁという空間です。

豊島区立熊谷守一美術館

 現在は、長女のカヤさんが館長をされているようで、ご友人?の立体作品が階段に展示されていたりして、一瞬熊谷守一ってこんな立体作っていたの!?なんてびっくりしてよく見ると別人の作品だったりします。

カフェには館長の陶芸作品や平面作品も展示販売されています。カフェで使用している食器も館長の陶芸作品です。

熊谷守一は岐阜県付知村(現付知町)出身なので中津川市付知町に熊谷守一つけち記念館もあります。

豊島区立熊谷守一美術館

時間:10:30〜17:30(入場は17時まで)

休館日:月曜、年末年始、臨時休館あり

入場料:一般500円 大・高300円 中・小100円 小学生未満無料

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