ドイツの写真家ドナータ・ヴェンダース(Donata Wenders)の個展《KOMOREBI DREAMS》が青葉台の104 GALERIRで開催されています。
ドナータって誰? かもしれませんがドイツの映画監督ヴィム・ヴェンダースの5番目のパートナーです。ヴェンダースの新作「Perfect Days」の日本公開に合わせての個展です。
会期は「Perfect Days」の日本公開日と同じ2023年12月22日(金)から2024年1月20日(土)まで。
▲映画の「Perfet Days」は、渋谷区内の公衆トイレを著名なクリエーターのデザインでリニューアルする「TOKYO TOILET PROJECT」のサブプロジェクトして監督にヴィム・ヴェンダースを迎えて製作された映画で、主演の役所広司が第76回カンヌ映画祭で主演男優賞を受賞したことで話題になっています。
そのヴィム・ヴェンダースのパートナーのドナータ・ヴェンダースの個展の方も「THE TOKYO TOILET Art Project」の支援を得ての開催。なので展覧会の正式な名称も《KOMOREBI DREAMS: supported by THE TOKYO TOILET Art Project / MASTER MIND》というものになっています。
主に写真家として知られるドナータですがKOMOREBI DREAMS展には12点の映像作品が展示されています。その中には映画「Perfect Days」で使用されている作品もあるということで、否が応でも期待が高まります。
なおTOKYO TOILET PROJECTや映画に登場するトイレについてはこちらの記事で紹介しています。
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KOMOREBI DREAMS
展覧会のタイトルは「KOMOREBI DREAMS」。”KOMOREBI” というのは日本語の”木漏れ日”です。
もともと西洋社会では ”木漏れ日” という概念がないので、日本で初めてその言葉と意味を知ったそうです。
日本の社会や文化に深い関心を寄せるヴィム・ヴェンダースとドナータ・ヴェンダースですから、”木漏れ日” もアート表現になり得るということに直ぐに気が付いたのでしょう。
▲その木漏れ日をモチーフにした作品が12点。
104 GALARIEの広い展示室内に大型モニターが12台設置され、それぞれ別の映像作品が流れています。
▲展覧会のキービジュアルにも使われている作品。
木漏れ日をテーマにほとんど静止画のような映像作品からダイナミックなものまで。
▲メインの展示室の脇に小部屋があって、そこにも作品が展示されています。
▲入り口近くに額装され展示されているiPadには映像作品が収録されています。
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104 GALARIE
《KOMOREBI DREAMS》展の会場は青葉台の104 GALARIE。
以前は3か所に分散していたギャラリースペースを2021年に今の場所に集約、移転したものです。
▲ビルの地下1階をすべて使っているので広い展示スペースを実現しているようです。
この104 GALARIEのロゴがあるのは地上階。ここから階段で地下のギャラリーへ降ります。
▲以前はカフェかレストランでもあったらしく、地下1階に中庭あったりして非常に洗練された雰囲気のギャラリースペースになっています。
《KOMOREBI DREAMS》展は2024年1月20日(土)まで。12月29日から1月8日までは休廊ですし日曜日も休廊なので残り会期は意外と短いです。
ヴィムとドナータの夫婦漫才みたいな動画で ”PERFECT DAYSを観た後は是非KOMOREBI DREAMSも見にきてください” と言っているので、まず先に映画「Perfect Days」を見てからKOMOREBIを見に行くのがベターかもしれません。
基本情報
ドナータ・ヴェンダース : KOMOREBI DREAMS
11:00 – 17:00、日曜祝日休廊、12/29–1/8休廊 入場無料 104 GALERIE 東京都目黒区青葉台1-20-4 FORCEビルB1F MAP アクセス:東京メトロ日比谷線・東急東横線中目黒駅から徒歩5分 |