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東京デザイナーズ クリスマスツリー2022 徹底比較!WOW、DAISY BALLOON、nendo 、トラフ建築設計事務所 あなたはどのツリーが好き?


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2022年の商業施設に設置されたクリスマスツリーのデザインは誰がしているのでしょうか。六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、東京ミッドタウン(六本木)、スパイラルにそれぞれに登場したデザイナーズクリスマスツリーのデザイン比較と各デザイナーを紹介します。

コロナ禍で3度目となる2022年のクリスマスシーズンは行動制限もなさそうですし、だいぶこれまでのクリスマスに戻りつつあります。寒さは増すけれど、街を彩るクリスマスツリーは幾つになっても胸高鳴り、心躍ります。

また、毎年どこの商業施設もディスプレイや装飾に一番力を入れるのもこのシーズンです。最も華やぐ季節の最も注目エリア、六本木と青山・表参道のクリスマスツリーに注目します。

*各イベントは、状況によって期間・時間など変更の可能性があります。


六本木ヒルズ

森ビルが運営する六本木ヒルズのクリスマスはけやき坂のイルミネーションが最も有名ですが、クリスマスツリーにも力を入れています。

六本木ヒルズのクリスマスツリーが設置されているのは、ウエストウォークの吹き抜けです。

Reflective tree
六本木ヒルズ wow 「Reflective tree」上からも眺められる

WOW

今年のツリーはWOWのデザインです。

WOWは、東京、仙台、ロンドン、サンフランシスコに拠点を置くビジュアルデザインスタジオです。

個人のデザイナーではなくデザインスタジオですから、複数のアイディアを集結した斬新で印象的なインスタレーションの制作が特徴です。

2018年にスパイラルで開催された回顧展では、吹き抜け空間の超巨大なインスタレーションが印象的でした。訪問時にちょうどジャニーズの嵐の松本潤が見にきていてミーハー気分が更に盛り上がったのをよく覚えています。

WOWのこのインスタレーションのミニサイズが京都のTHE THOUSAND KYOTOに恒久展示されています。こちらを見た方も多いでしょう。

wow
2018年4月にスパイラルで開催された回顧展「WOW Visual Design Studio ーWOWが動かす世界ー」

さて、商業施設にテンポラリーに設置されるクリスマス時期のコンテンツはデザイナー集団のWOWにとっては得意中の得意ではないでしょうか。

Reflective tree

WOWの手がけるツリーのタイトルは「Reflective tree」です。

その名の通りキラキラのシートに周囲の光や景色が反射して美しい光を放っています。

しかもそれだけではなく、このキラキラシートは回転するので、その反射効果は絶大です。ライトアップによる色彩の変化も楽しめます。

日中は天窓から降り注ぐ自然光で、夜間は足元から照射する照明で、キラキラと美しい輝きと幻想的な色の変化を見せてくれます。

六本木ヒルズ wow 「Reflective tree」
自然光でも綺麗

このクリスマスツリーがどんな動きを見せるのかはブログ下部の動画を参照ください▼

六本木ヒルズ wow 「Reflective tree」
六本木ヒルズ wow 「Reflective tree」制作中

前日に通りかかったら、絶賛制作中でした。レア画像なのであげておきます。▲翌日にはちゃんと完成していました。

キラキラしていて、動きもあって、色の変化も照明効果も高い、SNS全盛の現在に求められるクリスマスツリーの要素を全て盛り込まれたお手本のようなツリーです。

テンポラリーに設置される商業施設におけるクリスマスツリーのデザインに必要な要素を勝手に星で採点させていただきました。あくまで個人の感想です。

キラキラ  ★★★★★

色彩変化  ★★★★★

照明効果  ★★★★★

動き    ★★★★★

クリスマス ★★★★

基本情報

Reflective tree

2022.11.18(金)~12.25(日)

11:00~24:00(予定) ※12.25(日)は11:00~23:00

六本木ヒルズ ウェストウォーク2F 南側吹抜け

港区六本木6丁目10−2 MAP


表参道ヒルズ

六本木ヒルズ同様に森ビルが運営する表参道ヒルズのクリスマスツリーは、安藤忠雄設計の建築の中央にある巨大吹き抜け空間に設置されています。これまでにもエマニュエル・ムホーなどが手がけたこともあり、都内でも注目の場所です。

表参道ヒルズ DAISY BALLOON 浮遊する光のバルーンツリー
DAISY BALLOON 浮遊する光のバルーンツリー

DAISY BALLOON/デイジーバルーンは、2008年に結成されたバルーンアーティスト細貝里枝とアートディレクター・グラフィックデザイナーの河田孝志からなるユニットです。

最近だと3年ぶりに開催された六本木アートナイト2022のメトロハットの上空に設置されたカラフルなバルーンを1万個以上使った作品「Wave」を見た方も多いでしょう。

六本木アートナイト2022「Wave」

浮遊する光のバルーンツリー

約1万4,000個のバルーンでできた軽やかなクリスマスツリーは、その名の通り浮遊しています。クリスマスツリーの固定観念を覆す幹のないツリーですが、その姿はちゃんとクリマスツリー然としているから不思議です。

ツリー上部には光のシャワーのようなバルーンがゆらゆらとゆらめていて、クールでシャープな安藤建築の吹き抜け空間を幻想的な光で埋め尽くします。

表参道ヒルズ DAISY BALLOON 浮遊する光のバルーンツリー
流れる音楽と共に色彩の変化を楽しめる

20分ごとに見られる音と光の特別演出では、作曲家でピアニストの平井真美子による書き下ろし曲にあわせて、ツリーの色が変化します。その様子はブログ下部の動画で見られます。▼

キラキラ  ★★★★

色彩変化  ★★★★★

照明効果  ★★★★★

動き    ★

クリスマス ★★★★

基本情報

OMOTESANDO HILLS Christmas Illumination 2022

2022年11月16日(水)~12月25日(日)

11:00~23:00

特別演出20分ごとに約2.5分間、初回11:20~、最終回22:40~

表参道ヒルズ 本館 吹抜け大階段

渋谷区神宮前4丁目12 MAP


東京ミッドタウン

三井不動産のミッドタウン第一号、六本木の東京ミッドタウンのクリスマスツリーは、毎年お目見えする無数のサンタクロースによるツリーと、毎年変わるクリスマスツリーの2種類あります。

今年のクリスマスツリーは佐藤オオキ率いるデザインオフィスnendoによるものです。

nendo

nendoの佐藤オオキは、インテリアデザイン、プロダクトデザインなどジャンルを超えたデザイン活動をしています。

六本木でnendoと言えば、2019年に六本木ヒルズの展望台東京シティービューでテンポラリーなコーヒースタンドGACHA GACHA COFFEEが思い出されます。

また、そのオフィスのある草月会館にあるカフェコーネルコーヒーのインテリアデザインもnendoです。

無人のコーヒースタンドというコンセプトだった

上の写真でも分かる通り、nendoはシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴です。▲

Glitter in the air

先に紹介した二つのクリスマスツリーに比べると、非常にシンプルなデザインです。nendoらしいと言えばnendoらしいデザインです。

江戸切子を連想するような和モダンな雰囲気もまとっているクリスマスツリーです。

東京ミッドタウン nendo 「Glitter in the air」
東京ミッドタウン nendo 「Glitter in the air」

よくよく見るとものすごい凝っています。▲ 折によってできた凹凸が下からの照明で浮かび上がります。更にそれだけではありません。雪の結晶型に繰り抜かれたパーツが動くのです。

この結晶型パーツの動きがツリー全体に模様を施します。どんな動きなのか、写真ではわからないのでブログ下部の是非動画を参照ください。

商業施設のテンポラリーなクリスマスデコレーションの一部と考えると、もしかしたら少し玄人好みでおとなしい印象かもしれません。

テンポラリーではなくずっと設置されても飽きのこないシンプルでスタイリッシュなデザインで、且つミッドタウンのインテリアデザインとの調和はこれ以上ないくらいバッチリです。

キラキラ  ★★

色彩変化  ★

照明効果  ★★

動き    ★★★★★

クリスマス ★★★★


基本情報

Glitter in the air

2022年11月17日(木)~12月25日(日)

11:00-24:00

東京ミッドタウン ガレリア各所

港区赤坂9丁目7−1 MAP

3つのクリスマスツリーの変化や動きは是非動画を参照ください。▼

スパイラルガーデン

青山のスパイラルでは、毎年開催されているSpiral Xmas Market 2022が始まりました。スパイラルの吹き抜けの大空間には、毎年アーティストやデザイナーが手がけた個性的なツリーが登場するのも楽しみの一つです。

トラフ建築設計事務所

Spiral Xmas Market 2022のシンボル的な展示となるクリスマスツリーのデザインを、今年は建築家の鈴野浩一氏と禿 真哉氏が率いる、トラフ建築設計事務所が担当しました。

トラフ建築設計事務所は建築だけにとどまらず、インテリアデザインや展覧会の会場デザインなど幅広い活動をしています。このブログで紹介した清澄白河のTOKYOBIKE TOKYOもトラフ建築設計事務所が手がけたリノベーションデザインです。

さて、そんな建築家の2人が手がけるクリスマスツリーは一体どんなツリーでしょうか。

AA STOOL by Karimoku

ツリーに使われているのは、カリモク家具のAA STOOLです。この家具は東日本大震災後に、宮城県石巻市で被災した人々の復旧・復興を支える「地域のものづくりの場」としてスタートした石巻工房で誕生した木製家具です。

その後、カリモク家具と石巻工房との協業コレクション「石巻工房 by Karimoku」より販売されています。

今回のシンボルツリーを構成するのは〈AA STOOL by Karimoku〉の特別モデルです。合計144台の特別モデルを水平・垂直方向に連結させ、高さ約7mのシンボルツリーとなりました。

特別カラーの144台は全て会期中に予約販売しています。

円形の大空間には、照明による木漏れ日のような演出がツリーを彩ります。

先に紹介した3つと比較するとキラキラしたり、色が変わったり動いたりは全くしませんが、個性的なツリーであることは確かです。

唯一このツリーは機能のある椅子でできていて、その椅子を購入することができるというのは、面白いです。

今回の評価基準には当てはまらない規格外のツリーですが、一応個人的見解で勝手に星をつけさせていただきます。

キラキラ  ★

色彩変化  ★

照明効果  ★★★

動き    ★

クリスマス ★★★


基本情報

Spiral Xmas Market 2022

2022年12月10日(土)〜25日(日)

11:00-20:00 入場無料

スパイラルガーデン

港区南青山5-6-23 スパイラル 1F  Map

 


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