ワタリウム 主催で1995年開催の「水の波紋95」は、青山の街に作品を点在させ、普段は歩かない都市の裏側の魅力をみせる展示でした。今回の「水の波紋2021」は、”消えゆく風景から ー 新たなランドスケープ”という副題が示す通り、街の狭間にあえて作品を設置し、変わりゆく青山の街並を感じる展示になっています。
ワタリウム美術館は8/9以外の月休▼
それは暑さとの戦いだった
「水の波紋2021」の会期が始まってすぐに見て周りました。
この展覧会はPAVILION TOKYO2021同様、私立美術館ワタリウム主催の展覧会です。
PAVILION TOKYO2021を見て周った時はここまで暑さが厳しくありませんでしたが、今回は青山界隈に限定されているとは言え、時期が時期なだけに猛烈な暑さとの戦いでした。
PAVILION TOKYO2021の各パビリオンについては下記ブログを参照ください。
参加型の作品草間彌生「オブリタレーションルーム」
予約すれば茶室見学も可能な藤森照信茶室「五庵」
設置の許可に2年かかった会田誠「東京城」
青山通りに並んで展示されている平田晃久「Global Bowl」と藤原徹平の「ストリートガーデンシアター」
代々木公園と高輪ゲートウェイ駅に設置されている藤本壮介のCloud pavilion/雲のパビリオン、
特別参加の真鍋大度+rhizomatiks/ライゾマティクスの「2020−2021」
公開が少し遅れた石上純也「木陰雲」
浜離宮の予約が必要な妹島和世の「水明」
ワタリウム美術館では2F、3Fがパビリオン・トウキョウの展覧会、4Fが水の波紋2021です。▼
展示場所
展示エリアは、ワタリウム を中心とする外苑西通りエリアと青山通り界隈と渋谷区役所第二美竹分庁舎のおおよそ3つのエリアです。(+梅窓院と岡本太郎記念館記念館)
鑑賞できた作品は全てYou tubeにUPしました。
外苑西通りから青山通り、最後に渋谷区役所第二美竹分庁舎の順に動画も編集されていますので参考にしていただけると幸いです。
見られなかった5作品
私が周った時点の話なので、今現在は不明ですが、オンサンデーズ中地下のトモトシ作品とののあおやまの川俣正+フランツ・ウエスト作品はまだ展示されていないと言われました。いつから見られるのかはわかりません。
すごい探しちゃったんですけどね。特に川俣作品は屋外なので探している時とっても暑くて死にそうでした(泣)
追記1
8/18追記 :近くに行ったので見てみたらこんな感じで川俣作品が設置されていました。▼
こっちも川俣正作品。あの「100人乗っても大丈夫!」のイナバ物置、株式会社稲葉製作所の協賛です。▼
それから、第一青山ビル 屋上のYotta(ヨタ)作品は展示が見られる日が限定されているようです。それはフライヤーに書いてあると言われましたが、私が持っていたフライヤーには表記されていませんでした。yotta作品が鑑賞出来る日が表記されているフライヤーはどこにあるのでしょうね。
一応、第一青山ビルの屋上まで行ってみたのですが、屋上への扉は鍵がかかっていて出られませんでした。ビル周辺、屋上周辺にはなんの案内もありませんでした。
追記2
追記:水の波紋最終日に立寄ってみたら岡本太郎記念館はもう既に閉館していたので中には入れず、塀越しにちょっとだけ見られました。
Web・フライヤー未掲載の展示作品
神宮前3-35-5の空地のSIDE COREの作品と共に6作品が展示されていました。これら6作品はフライヤーには未掲載で、8/4現在webには何も載ってません。
急遽展示することになったのか、なんなのか、今後webには掲載されるのかずっと未掲載なのか、わかりませんが、「水の波紋2021」の作品だということは現地にいたボランティア?の方に確認しました。⇧You tube 0:27-1:09までがこの空き地に展示されている7作品です。
バリー・マッギー作品は屋上看板と共にweb・フライヤーには掲載のない石巻で展示した小屋がありました。
どこもそうですが、特にこの空き地は日陰が全くないため猛烈に暑いです。
空調の効いてる会場
みてまわる時、あまりにも暑過ぎて、心が折れそうになったので、私が行ったところで空調の効いていた会場の案内です。
ワタリウム美術館(美術館は有料)、テマエ2F、山陽道書店2F、渋谷区役所第二美竹分庁舎
この4カ所です。ただし、渋谷区役所第二美竹分庁舎JRのINSIDE OUT PROJECTフォトブースは屋外です。参加するには事前予約が必要です。
テマエ▼
テマエの前の仮囲いにJRのINSIDE OUT PROJECTのポートレート写真が掲示されていました。(8/18追記)▼
谷内六郎のモザイクでお馴染みの山陽堂書店は日・祝と8/8 – 8/15は休みです。▼
渋谷区役所第二美竹分庁舎には草間彌生のオブリタレーションルーム(要予約)もあります。▼
最後に
とにかく暑さとの戦いです。PAVILION TOKYO2021も一緒に周るとなると更に大変です。
ただ、PAVILION TOKYO2021は元々昨年開催予定の企画ですし、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京によって開催されているイベントなので、公式HPの情報で問題なく鑑賞できました。
水の波紋2021はweb・フライヤーに掲載されているけれどまだ展示されていない、または見られない作品と、逆にweb・フライヤーに掲載されてないけれど展示されている作品がありました。(あくまで私が周った時。現在は不明)
なので、本当に見られなかった作品が前述の5作品だけなのかも実は不明です。
もしも周るのであれば、⇧是非You Tubeを観ておおよその計画を立ててからのほうが、辛さは軽減されるかもしれません。
地方での芸術祭は旅行ですし、知らない街を歩くのはただでさえ楽しいからいいのですが、青山界隈は旅行気分でもないですし、目新しさもない場所ということもあって辛さ倍増だったのかもしれません。
ただ、ただ、暑くて辛くて心が折れたけれど、家が近いことだけが救いでした。
猛暑の中、鑑賞するべきか否かはご自分でご判断ください。
You Tubeとこの拙いブログが判断のお役に立てると光栄です。
水の波紋2021 消えゆく風景から ー 新たなランドスケープ
2021年8月2日(月) – 9月5(日) 11時~19時