小田原にある杉本博司が手がけた美術館というか建築というか、カテゴライズしがたい小田原文化財団 江之浦測候所に4年ぶり5度目の訪問をしてきました。
最後に訪問したのが2020年なので世界的パンデミックのコロナ禍を挟んで久しぶりの訪問でした。(2024年10月時点の情報です。)

江之浦測候所
江之浦測候所は、施設全体が現代美術家杉本博司の巨大な作品であるというのが一番正しい言い方でしょう。
コンセプトは5000年後に遺跡として残ることを想定した施設です。
2009年に小田原文化財団が設立され、2017年にこの地に江之浦測候所が開館しました。
つい最近オープンしたような気持ちでいましたが、すでに7年経っているのですね。ただ、5000年後を見据えているとしたら7年なんてまだまだ始まりの始まりでしかありません。
行ったことのある方はお分かりでしょうが、小田原の断崖絶壁に点在するアート作品や神社などを散策しながら楽しむ広大なアート施設です。
これまでにも江之浦測候所は、このブログで記事にしているので、今回はここがこれまでと変わった!という点をレポートします。

▲とりあえず私はここへ来たら杉本さんが「宇宙人」と呼んでいたこの方にご挨拶。
相変わらず石と石の隙間におられました。
江之浦測候所 見学受付
これまでは、一旦に待合棟に集まってスタッフの説明を聞いてから見学開始でしたが、今回はコロナ禍で外からスタートするように変わって以来、待合棟には集まらず外で受付を済ませます。
そこでリーフレットや注意事項の書かれたプリントをもらったら随時見学スタートという方式に変更されていました。
ですから待合棟は自主的に行って見学ということになります。

▲この待合棟には、地下にトイレとロッカーがあります。
荷物の多い方、トイレに行きたい方はまずここへ立ち寄ってからのスタートです。
地下への階段横には杉本博司作品が展示されています。

▲樹齢1000年を超える屋久杉一枚板でできた圧巻のテーブルと杉本博司デザインの巻貝のような椅子が可愛い。
この椅子は表参道の酒茶金田中でも使われています。
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江之浦測候所 甘橘山 春日社
ガラスの能舞台などからもよく見える位置にある春日社は、前回は未完成でしたが、今回は完成していました。
ですからちゃんと神様のいらっしゃる神社にお参りしてきました。

▲雄大な相模湾を背景に建つ春日社。2024年10月の様子

▲まだ、完成していない春日社。神様がまだ入ってない時です。2020年12月

▲基礎工事中の春日社。2019年11月の様子。

▲これまでは何もなかったみかん道にはずらっと灯籠が並んでいました。すごい!
江之浦測候所 Stone Age Cafe
前回なかったもので、今回楽しみにしていたのはStone Age Cafeという名のカフェです。

相模湾を眼下に水平線を眺めながらのカフェなんて最高じゃないですか!
すぐにでもカフェに立ち寄りたい気持ちをグッと抑えて、江之浦測候所を巡ってから最後に利用しました。

▲カフェは出入り口の近くの眺めの良い場所にあります。

▲杉本さんらしい「万事汁す」
PR江之浦測候所 Stone Age Cafe のメニュー
ここにストーンエイジカフェの2024年10月現在のメニューを置いておきます。

▲10月なのに夏のように暑かったのでジェラートに惹かれました。

▲カフェの基本情報です。電子マネーも利用できます。

▲結局二人でチョコブラウニーとジェラート、ホットコーヒーと自家製柑橘スカッシュをオーダー。
山を登ったり降りたり、一通り江之浦測候所を歩き回った後に雄大な相模湾を眺めながらいただくスイーツとドリンク最高!
特におすすめは自家製柑橘スカッシュと柑橘山ジェラート。ジェラートが特にとんでもなく美味しかった!
持って帰りたい!と思わせる美味しさでリピート確定です。
ジェラートに感激しすぎて影が薄くなってしまいましたが、ブラウニーも濃厚で満足度高いです。
バス利用の場合は時間を気にする必要がありますが、車ならゆっくりカフェタイムを過ごすことができます。
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江之浦測候所 鑑桜台
以前はなかったものとして、有料エリア外に鑑桜台という桜の中に入っていくように設えられた階段が設置されていました。

▲これはぜひ、春に再訪して桜の中に入ってみたいですね。
江之浦測候所 私はこう巡る!
5度ほど行っている超絶リピーターの私の巡り方をご紹介。
待合棟横の受付からスタートするので、初訪問の方々はだいたい夏至光遥拝100メートルギャラリーやガラスの能舞台で滞留します。

まずは、その辺りを見たいところですが、最初のまだ体力があるうちに榊の森から下山して化石窟や二つの数理模型を鑑賞し、春日社など山の下の方から回って上へ戻るのが良いでしょう。
最初に下のエリアへ行くとまだ人がいないので静かな状態で竹林やみかん道を歩くことができます。
また、化石窟では季節もののの野菜や果物を販売しています。(時期による)みかんの季節はみかんが購入できます。
今回は島青唐が200円で販売されていました。ここで買い物をしたら、一旦山の上の待合棟へ戻ってロッカーに預けてもいいですね。
また、山の下のエリアにはトイレがありませんので山の下へ向かう際は先にトイレを済ませておきましょう。
また、結構な山道を歩くので適した服装、適した靴で訪問しましょう。
たまにおしゃれな革靴やヒールのあるもので頑張ってる人を見かけますが、しんどそうです。
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江之浦測候所 新施設
2026年には、冬至の日の出が見える冬至光遥拝隧道の海と逆側にある円形石舞台の後方に新展示施設が開館するようです。これは楽しみですね。

さらに、新展示施設よりも早い2025年には白井晟一設計の「桂花の舎」が移築される予定です。これは来年も再来年もいかなくては!
根府川駅からの無料送迎バス
私は今回車で訪れましたが、最寄りの根府川駅から無料の送迎バスがあります。
根府川駅~施設間の無料送迎バス運行は各回、往復運行
[午前の部(10:00~13:00)]
・根府川駅発: 9:45/10:05/10:35
・江之浦測候所発: 11:30/12:00/12:30/13:00 ※予約不要
[午後の部( 13:30~16:30)]
・根府川駅発: 13:15/13:40/14:00
・江之浦測候所発: 15:00/15:30/16:00/16:30 ※予約不要
基本情報
小田原文化財団 江之浦測候所
事前予約制 火水休館 入替制 午前の部: 10:00~13:00 午後の部: 13:30~16:30 入館料:3,300円 当日券:3,850円(当日9時より電話予約、満席の場合販売は無し) 神奈川県小田原市江之浦362−1MAP 最寄駅: JR東海道本線 根府川(ねぶかわ)駅または真鶴駅 駐車場有 |