2020オリンピック・パラリンピック競技大会のメイン会場として使用された国立競技場。
五輪大会終了後から2022年3月末までの予定で原状回復工事が行われていて、工事の休工日の日曜に北側4階の一部観客席からフィールドを展望することができるので早速見学に行ってきました。(2022年10月現在は、国立競技場スタジアムツアーにリニューアルしました)
当初は2022年3月までの企画でしたが4月の詳細について国立競技場のホームページで発表されました。
国立競技場スタジアムツアー
2022.4.1追記
これまでの「フィールド展望スタジアムツアー」が3月末で終了し、2022年4/1から装いも新たに「国立競技場スタジアムツアー」にバージョンアップされました。
どうバージョンアップされたかというと、聖火リレートーチと共に撮影ができるフォトスポットエリアや、大会で実際に使用された表彰台に登壇して記念撮影ができたりするんです。
また、競技場のフィールドを観客席から展望するだけではなく、実際に選手が走ったトラックとフィールド上を歩いたり走ることができます。
さらに、選手以外は入ることができないロッカールームや競技後のインタビューを行うフラッシュインタビューエリアや約300人の選手のサインが書かれたサインウォールエリアの見学もできます。
かなり盛りだくさんな内容になりました。
というわけで、料金も一般1000円から1400円とちょっと値上がりしましたが、これだけ内容が満載になれば納得ですね。
開催期間は2022年4月1日(金)~2024年3月31日(日)を予定
日時指定事前予約優先制
現在は、2022年4月1日〜4月30日までのチケットを販売中。
以降、毎月中旬頃に翌月の予約を開始予定
フィールド展望 スタジアムツアー
国立競技場に到着し、千駄ヶ谷門で受付を行い料金を支払ったらエレベーターで4階へ。4階で降りますが、スタジアム第3層の北側スタンドに到着します。
受付完了時にもらったこれを首からかけて見学スタートです。
要所要所にスタッフがいて、誘導してくれるので迷うことはありません。▼
さて、いよいよ競技場内へ入ります。
何も行われていないし、行われる予定もないのですが、なんだかワクワクするのはどうしてでしょうか?
巨大!
大きい、広い、でかい、巨大。全部同じ意味ですが、感想はこの一言につきます。想定よりも大きかったですね。誰もいない、何もやっていない、という状態のせいも多少はあるのでしょうが、外から見ているよりも大きい、これが第一印象です。
国立競技場でザハ案がボツになった時の記者会見で審査員長だった安藤忠雄が「こんな大きいのやったことないもん」と口走っていましたが、確かにこれは大きい!
まずは、真下を見てみます。
なかなか角度がありますね。この角度は前の席の人がいきなり立ち上がっても、貴重な瞬間を見逃すことがないというための角度です。▼
見学の日は、あいにくの雨模様だったため写真でトラックが濡れているのが分かりますでしょうか。また、トラックの一部は工事のために養生されています。11月になるとフィールドに芝生が設置されるのですが、10月の見学では芝生はありません。
雨の日の見学だったので分かりましたが、フィールドは雨で濡れているものの、スタンド席は全く濡れることはありません。前方の席はどうなんでしょうか。階下には行けないので確認できませんでした。▼
まさか、五輪開催が無観客になるとは、思わなかったにもかかわらず、空席が目立たず、閑散とし見えない座席シートの配色の話は有名ですが、確かにこのシートは賑やかしになっていますね。▼
一つ一つの座席は非常にコンパクトです。ガタイのいい方や、海外からの方は、かなり厳しいのでは?と思います。
フィールド展望の臨場感を是非動画で味わってみてください。▼
見学中にできること
以下は2021年10月に参加した時のものですので、現在内容が変更されています。VIPエリア&展望デッキツアーについてはこちらを参照ください。
見学できる範囲は決められていて、その範囲の中であれば、歩き回ったり、座席に腰掛けたり、自由に行動して構いません。写真撮影も自由です。見学中の飲食は禁止です。(水分補給のみOK)
黄色いテープ内が見学可能範囲です。▼
歩き回れる範囲は思った以上に狭かったです。皆さんおおよそ30分ほどで退出している感じでした。私はなんだかんだで60分滞在していました。何してたんだろうか。
注意事項一覧です。もちろんスタッフの方が常時何人か見張っているので、こっそりお弁当を食べようなんて無茶なことはやめましょう。▼
木の競技場
国立競技場全体で2000㎥もの木材を使用しています。外観の特徴を決める軒庇に使われた全国47都道府県から集めたスギ材(沖縄県はリュウキュウマツ)は一番北側部分に北海道、南端には沖縄と、方位に応じて地域順に並べられています。
設計者の隈研吾がこれまで手掛けた建築で、地元産の木材だけを使って完成できたのはたったの2つ。「雲の上のホテル」や町庁舎、図書館などがある高知県梼原町と、栃木県那珂川町の「馬頭広重美術館」です。
梼原では地元産のスギ材を使うことが依頼内容の第一義だったので実現できました。広重美術館でも屋根と外壁は地元で伐採したスギ材を活用しました。
しかし、その他のプロジェクトでは部分的に地元産の木材を活用するにとどまったというのが現実です。
隈研吾は、数万人のキャパシティが必要なスタジアムを、神宮外苑の森に馴染むように小さく低く、しかも木でつくることにこだわりました。この思いは実現され、今回の見学で目の当たりにすることができました。
記念撮影スポット
競技場に入る手前にサッカー関連の展示があったり、これから設置予定の芝の見本が置いてあったり、国立競技場についての映像が流れていたり、いろいろ工夫がされています。グッズの販売も行っていました。あまりちゃんと見てないのですが。
こちらは、競技場の外のグッズ販売コーナーです。競技場内でも同様のショップがありました。▼
記念撮影スポットが3カ所ありましたので、一つづつご紹介します。
撮影スポット1
まず一つ目。こちらは、壮大なフィールドをバックに記念撮影ができる一番人気のスポットです。スマホスタンドもあるので、お一人で来た方も、カップルも気兼ねなく記念撮影が可能です。しかもこのスマホスタンドが置いてあるのは、国立競技場の軒庇と同じ木材でできています。よーく見てみましょう。
ここ、めちゃくちゃ逆光じゃないの?と思いますよね。大丈夫です。女優ライトがちゃーーんと用意されていて、常時点灯しているので、みんなお肌艶々、お顔もはっきり写ります。▼
撮影スポット2
こちらは表彰台とスターティングロックです。ここは羞恥心をかなぐり捨てて選手になりきって撮影しましょう。案外皆さん撮っていませんでした。▼
撮影スポット3
これは、選手用のシートです。選手になりきるか、監督然としたポーズにするか、はたまた両方バージョンを撮影してもいいかもしれません。
3カ所の撮影スポット全てにスマホスタンドが用意されています。照明が点灯しているのは、競技場内の撮影スポット1だけです。
三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミア
北側スタンドを出るとちょうど真正面に三井ガーデンホテル神宮外苑の杜プレミアが見えます。午前中だったのでのんびりチェックアウトの宿泊客がバルコニーに出てこちらを眺めています。
私も昨年このホテルに宿泊して、朝な夕なに国立競技場を眺め倒しました。ここのバルコニーから見る国立競技場は地上から見るよりもダイナミックで忘れられません。このホテル再訪したいなぁ。都内だけど。▼
ホテルから競技場を見た様子はこちらを参照ください。朝焼けと国立競技場はとっても綺麗ですよ。▼
外周
帰りは、エレベータでもいいですし、階段で下に降りることも可能です。▼
国立競技場内の見学が終わってから、外周を一周しました。
庇で雨に濡れないから、ランニングしている人もいました。確かに濡れないし、信号もないですからランニングにはちょうどいいのかもしれないですね。
外周には、1964年の五輪の聖火台や五輪のメダリストの記録や小川が流れていたり、池があったり、競技場と同じ木材でできたベンチがあったり、実はいろいろ見るところがあります。さっさと帰らず散歩がてら歩いてみることをお勧めします。詳細は▲上のYou Tubeを参照ください。
帰り道に一番最初のザハ・ハディド案のデザインだったらどんなだったのだろうかと思ってしまいました。
事前予約
国立競技場のフィールド展望(現在のスタジアムツアー)をするには、webから事前予約をする必要があります。
いきなり国立競技場に行っても見学できませんので、注意です。(当日枠に空きがある場合のみ当日券あり)
毎月10日前後に、翌月のみのツアー開催日を国立競技場スタジアムツアー公式サイトにて公開中。
なお受付と入り口は千駄ヶ谷門のみです。
2022年7月25日(月)より入り口が「中央門側Cゲート」に変更になりました。
フィールド展望基本情報
フィールド展望は現在、スタジアムツアーにリニューアルしました。
以下、スタジアムツアーの情報です。
開催予定日:国立競技場のホームページをごらんください。
要予約 料金:1000円 当日現金精算
大人:1,400円(税込)/高校生以下: 800円(税込) ※未就学児2名同伴可能(無料)
時間:10:00-16:00
再入場不可、飲食禁止
国立競技場へのアクセス:都営大江戸線国立競技場駅徒歩A2出口徒歩1分、JR千駄ヶ谷駅徒歩約5分、JR信濃町駅徒歩約7分
大江戸線の国立競技場駅A2出口を出れば目の前が千駄ヶ谷門です。
東京都新宿区霞ヶ丘町10−1 MAP