上野の東京都美術館で開催されている《うえののそこから「はじまり、はじまり」 荒木珠奈 展》へ行ってきました。
参加型の作品あり、体験型の作品ありの、大人も子供も楽しめる展覧会です。
猛暑がきつい今年の夏は涼しい美術館でアート巡りはいかがでしょうか。
荒木珠奈
荒木珠奈は東京都出身のアーティストです。
荒木のアートの旅はメキシコ留学時代に始まりました。そこで版画の素晴らしい技法に出会い、魅力に惹かれました。
90年代からは、版画だけでなく立体作品やインスタレーションなど、さまざまな表現方法で素晴らしい作品を発表しています。
また、各地でのワークショップを通じ、子供たちやメキシコの先住民など、多様な人々と一緒に作品制作も行ってきました。
これまでの多くの人々との交流を通じて、創作の可能性を広げていているアーティストです。
現在はニューヨークを拠点に自由な発想で、活動をしています。
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うえののそこから「はじまり、はじまり」展
今回の展覧会では、これまでに版画作品や参加型のインスタレーションに加えて、新作も登場します。
新作は、開催地の「上野の記憶」からインスパイアを受けた大迫力のインスタレーションです。
展示会場では、日常と非日常の境界を行き来するような不思議な体験が待っています。
誰もが荒木作品が紡ぎだすストーリーに触れることで、自分の生活や日常の大切さを再確認できるいい機会になるはずです。
大型インスタレーション
展覧会の開催地である「上野の記憶」を作家が咀嚼して大型インスタレーションとして具現化しました。
鑑賞者のイマジネーションを刺激するこの展覧会で一番の大型作品です。
美術館の地下にある広い展示室のインスタレーションは、中に入ることができます。
それはまるで、日常と非日常の境界を行ったり来たりするような、不思議な体験です。
中に入るのは一人づつです。
中を見上げてみると、キラキラと光るものが。
体験型のインスタレーションが不思議な旅に導いてくれますよ。
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参加する作品
今回の展覧会ではいくつか参加型の作品があります。
▲箱型作品をコードでつないで点灯させる体験ができるインスタレーションです。
▲「うち」は鍵をもらってその番号の家を開いてみることができます。
▲たくさん並ぶ箱、どれを開けることができるかは、行ってみてからのお楽しみです。
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体験する作品
版画作品もたくさん出品されていますが、このブログでは平面ではない体験型の作品を取り上げます。
▲照明を落とした展示室にあるまるで人毛のような大きな物体はちょっと薄気味悪くて最初びっくりました。
これは人毛ではなく、植物の繊維です。そうだとわかった瞬間に近づいてもっとしっかり見てみようという気持ちに切り替わりました。
▲こちらは中に入る体験ができる作品です。
大人も子供も楽しい展覧会です。躊躇せずに全部参加、体験してみましょう!
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荒木珠奈展の写真撮影について
全作品写真撮影可能です!を謳っていますが、地下ギャラリーの映像の撮影だけは禁止です。
カメラを向けたら注意されてびっくりしました。
入口の案内にも一部撮影禁止を書き添えるか、撮影禁止作品に撮影禁止マークを掲示するかどっちかした方がいい気がしました。
皆さんも撮影の際はそこだけお気をつけて楽しんでください。
東京都美術館の建築について
基本情報
うえののそこから「はじまり、はじまり」 荒木珠奈 展
9:30~17:30、金 9:30~20:00 月休(9月18日(祝)、10月9日(祝)は開) 一般 1,100円 / 大学生・専門学校生 700円 / 65歳以上 800円 東京都美術館 東京都台東区上野公園8−36 MAP |