六本木の東京ミッドタウンで毎年開催されているTokyo Midtown DESIGN TOUCHを観てきました。2022年のテーマは「還るデザイン」です。
建築家永山祐子やデザイナー、クリエーター、そしてSONYが手がける10のインスタレーションとTOKYO MIDTOWN AWARD2022のアートコンペ作品を中心にレポートします。
永山祐子 「うみのハンモック」
芝生広場 11:00〜21:00 (荒天中止)
建築家永山祐子が手掛けたのは、廃棄された漁網をアップサイクルした糸でできたハンモックとタープからなる大小の波が広がる巨大なインスタレーションです。
そのサイズは芝生広場いっぱいで約36m×12mあります。
登ったり、寝そべったり自由に遊べるので子供たちに大人気です。とにかく一番人が集まっていたインスタレーションです。▲
デザインスタジオ・TAKT PROJECT「as it is.-equilibrium flower-」
ミッドタウン・ガーデン 11:00−21:00
敷地内の植物で草花染めされた特殊な繊維で作られたオブジェのインスタレーションです。
その数は2000個!
外苑東通りのミッドタウン入り口から21_21まで続きます。水の上や芝生の上などたくさんの花が咲いたようです。
じっくり見ると、どうやら花が光るようなので、夜に再訪したいと思います。夜の様子はまた後日追記します。
CORNER「Life Beat」
ガレリア2F lucien pellat-finet横 11:00〜20:00
若田勇輔、金澤佐和子、田羅義史、岩﨑有紗、長屋弘によるデザインチームCORNERは、分野の異なる5人が集うクリエイター集団です。
哺乳類の心臓は一生の間に約20億回も脈を打ちます。
人間に比べると、小さな生きものほど脈は速く、大きいほど遅くなります。
そんな動物ごとの心拍のリズムでライトが明滅するインスタレーションです。
繊細で美しくコンセプトが明快なインスタレーションです。▲大人も子供もみんな釘付けでした。
AdvertisementDESIGNART TOKYO 2022
ガレリア2F 11:00~20:00
山本大介「FLOW」
ガレリア2F Iucien pellat-finet前
廃棄される運命にあるマテリアルの一つ、内装下地材LGS(軽量鉄骨)を用いた家具です。
廃棄される建材がデザインの力によって再生するんですね。▲
鈍い光を放つ椅子がすごくかっこいい▲
ambi & STUDIO RELIGHT series 「sea」
ガレリア2F Aesop前
小池峻と小林昌平によるデザインユニットambiと、金沢のガラス工房STUDIO RELIGHTのコラボレーションの展示。
STUDIO RELIGHTの母体である株式会社サワヤで適正処理された廃蛍光灯リサイクルガラスを用いた作品です。
リサイクルガラス特有の「色」や「気泡」を活かした鋳造でガラスを成形しています。
ガラスの不思議な魅力が詰まっています。▲
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Salone in Roppongi デザインスタジオ・ YOY
ガレリア3F IDÉE SHOP/IDÉE CAFÉ PARC前 11:00~20:00
2013年よりミラノサローネなど海外で活躍する建築家やデザイナーのインスタレーションを展示するSalone in Roppongiが3年ぶりに展示を開催します。
「水」をテーマに制作した新作プロダクトの展示です。▲
ENERGY MEET「F.A.R.M. 」
ミッドタウン・ガーデン 11:00〜21:00 荒天中止
建築家集団/デザインユニット・ENERGY MEETとデザイナーの高橋祐亮がコラボレーションした農業をめぐる実験的インスタレーションです。
SONY「PLAY SPACE.」
アトリウム 11:00-21:00
SonyがJAXA、東京大学と共同で進めている「STAR SPHERE – space inspiration project -」により、この冬、打上げを予定しているカメラを搭載した超小型人工衛星を使って宇宙から地球を撮影するシミュレーション体験“Space Shooting Lab”をはじめとして音楽やアートなど様々な体験やイベントに参加できる空間です。
インタラクティブな空間▲
訪問した日はライブもやっていました。詳細はこちらから
Advertisement溝端友輔(NOD)「NEWGAMES」
キャノピースクエア 11:00-21:00 荒天中止
遅れて10月26日から展示がスタートした溝端友輔(NOD)の「NEWGAMES」。
キャノピースクエアという東京ミッドタウンの一等地に展示されています。
▲自然現象もモチーフに、3Dプリンタで製作されたプロダクトが3個キャノピースクエアの置かれていて、どのように使うかは発想次第ということのようです。
▲再利用可能な素材を使っているので、いらなくなったらまた3Dプリンタで別のプロダクトに生まれ変わらせることができるというコンセプトで、まさに ”還るデザイン” です。
TOKYO MIDTOWN AWARD 2022
プラザB1 メトロアベニュー
今年で15回目となる次世代を担うクリエイターを発掘・応援するTOKYO MIDTOWN AWARDのデザインの大賞とアート部門をレポートします。

これは実際に見てみないと良さが伝わらない作品です。▲ぜひ、本物をみてください。
準グランプリは2点あるのですが、もう1点、片貝葉月「39’55″Nの旅」写真撮りそびれました。再訪したら追記します。

アートコンペのグランプリの作品です。▲

優勝賞▲

優秀賞▲

優秀賞▲

デザイン部門のグランプリです。▲
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他にミッドタウンデザインハブや多摩美術大学TUB、サントリー美術館、21_21design sight、FUJIFILM SQUARE、とらやなどもデザインタッチに参加しています。
基本情報
Tokyo Midtown DESIGN TOUCH 2022「還るデザイン」
2022年10月14日(金)〜11月3日(木)(会期終了) インスタレーションは全て無料 東京ミッドタウン 港区赤坂9丁目7−1 MAP アクセス:東京メトロ日比谷線、都営大江戸線六本木駅徒歩5分、東京メトロ千代田線乃木坂駅徒歩7分 |