中央区京橋に2021年にオープンしたBAG Brillia Art Galleryで「Takahiro Matsuo “Light Crystallized”」を鑑賞してきました。松尾高弘が手がける光のアートは近年「光の結晶化」をテーマに制作されています。その作品の数々は、「Brilliant(ブリリアント)」を語源としたギャラリー名の「Brillia(ブリリア)」を具現化したような眩いばかりの光を放っています。
銀座一丁目や宝町からも徒歩3分の好立地にある新しいギャラリーBAG Brillia Art Gallery(バッグブリリアントギャラリー)で燦然と輝く光のアートの数々を紹介します。

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BAG Brillia Art Gallery
BAG Brillia Art Galleryは、マンションブラント「Brillia(ブリリア)」を展開する東京建物株式会社運営するギャラリーです。
場所は京橋3丁目のかつてLIXILギャラリーがあった場所です。LIXILギャラリーは、1981年伊奈ギャラリーとして開廊し(2013年LIXILギャラリーに名称変更)建築やデザインに関わる展覧会を開催してきましたが、2020年9月に40年にわたるその活動に幕を下ろしました。
元々このビル自体が東京建物のビルなので、テナントがギャラリーを運営していた場所で、今度はビルオーナーがギャラリーを開設したということになります。
ギャラリーは+1のアートギャラリーと+2のギャラリーショップの二つのスペースで構成されています。アートギャラリーは主に展示を中心としたスペースで、ギャラリーショップは主に販売を目的としたスペースになっています。
どちらのスペースの作品も購入可能です。

今回+1、+2共に松尾高弘の作品を扱っています。

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“Light Crystallized”
ギャラリーに足を踏み入れて驚いたのは、スペースの中央に雨が降るかのように水がシトシトと落ちているのです。
天井から降り注ぐ水は途切れることなく、その連なる水滴に光があたってキラキラと輝く糸のようです。
静かなギャラリーに雨音が優しく響き、癒しの空間になっていました。もちろんこれも作品です。

水のインスタレーション越しの壁面には一際輝くレリーフが展示されています。▲

▲近づいてみると輝くガラスの花の集積でした。
たくさんの花が放つその光はプリズムによる虹色が見え隠れしています。
その輝きや美しさは是非動画で参照ください。▼
これまでの作品
ここまで見てきて、なんか見覚えあるなと思った方はご名答です。コンラッド大阪で見たことがある方も多いでしょう。
あの輝くシャンデリアや雨のようなキラキラは松尾高弘の手がけた作品です。

▲約3万のエレメントから構成されているインスタレーション作品

▲エレベーターホールのこのシャンデリアは一度見たら忘れられない。

▲また、2020年7月にポーラ ミュージアム アネックスで開催された展覧会「INTENSITY」でも光と水のインスタレーション「SPECTRA」と輝く「FRALE」が展示されていました。この展覧会に足を運んだ人も多いでしょう。
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初公開作品
今回の展覧会では新作が出品されています。
その新作の1つが、世界的にも希少な素材で、驚きの透明度をもつ“クオーツガラス” を使用した大型の作品です。

▲この作品がクオーツガラスの新作です。
作品も美しいけれど光を浴びて落ちるその影がまた格別に美しいのです。
私が訪問したのは、陽が落ちた夕方だったので、照明でこのような見え方をしていました。
会場の照明計画は、綿密に計算されているそうです。
再訪するなら自然光の中での作品が見てみたいです。
お近くの方は昼と夜、自然光と照明での作品の見え方の違いを見るのも贅沢な楽しみ方です。
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EMISSION
隣の+2には、松尾高弘がディレクターとして率いるブランドスタジオEMISSIONのプリズムアートの数々の展示・販売が展開されています。
▲美しい光を放つプリズムアートの花々
▲一輪だけの花も美しい。置き型と壁型があります。
▲花束になったプリズムアート
身につけるアートしてアクセサリーも販売されていました。
たくさんのキラキラを目にして思いましたが、キラキラは正義ですね。
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東京建物の新しいギャラリーBAG -Brilla Art Gallery-は、初訪問でしたが今後も注目していきたいと思います。
基本情報
Takahiro Matsuo “Light Crystallized” 2022年11月23日(水・祝)~2023年1月22日(日) 11:00~19:00 月休 12/30~1/3休、1/9(月)は開館1/10 (火)休 入場無料 中央区京橋3丁目6-18 東京建物京橋ビル MAP |