三菱一号館美術館で19世紀末のパリで活躍したナビ派の画家フェリックス・ヴァロットンの展覧会が開催しています。実は三菱一号館美術館は、世界有数のヴァロットン版画コレクションを有しています。
その中でも希少性の高い連作〈アンティミテ〉〈楽器〉〈万国博覧会〉〈これが戦争だ!〉の揃いなど、約180点のコレクションを一挙初公開という見逃せない展覧会です。
早速ヴァロットンのモノクロームの世界を堪能してきました。
11月30日までは黒白コーデ割引というのがあって、黒と白の2色コーデをして行くと割引料金だったんです!面白い企画ですね。
PR展覧会
展覧会は美術館の2階と3階の展示室です。3階から鑑賞して2階へ降りるという順路で鑑賞します。
全部で5つの展示室を使って5章で構成されています。
いつもは全面的に撮影禁止の多い三菱一号館美術館ですが、今回は一部展示室のみ写真撮影が可能でした。(動画撮影不可)
ですから、撮影可能だった展示室2即ち2章の「パリの観察者」を中心に紹介します。
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2章パリの観察者
スイス出身のフェリックス・ヴァロットンが、客観的に観察していたパリの人々の様子を描いた作品が展示されています。
▲ジンコグラフで描かれたパリの人々です。この作品は口絵として描かれたものです。
展示室の壁に作品の一部が大きくトリミングされています。
▲こちらは群衆を描いた作品です。壁にはやはり作品の一部から群衆の様子がトリミングされています。
▲これがその群衆の作品です。すぐ横に本物が展示されています。
▲こちらは死をテーマにした作品の数々。壁にはやはり作品の中から寂しげな紳士たちが飛び出しています。
▲こちらがその作品です。壁に抜き出された三人の紳士達は埋葬を見守っていたんですね。
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展示の工夫いろいろ
創意工夫が施されているのは紹介した壁の絵だけではありません。
今回出品されているヴァロットンの作品は、木版画や石版画、亜鉛版を用いたジンコグラフなど、版画作品が多く、更にその色彩はモノトーンばかりです。
▲ですから、一見単調になりがちな展覧会の構成に工夫が見られます。
▲章ごとに展示されている解説パネルの数字はなんと照明を当ててその影で見せています。
華やかなパリの姿だけではなく、その裏側も鋭い洞察力で描いたヴァロットンの作品世界をうまく表現しています。
▲展示室内では映像を使った作品を見せる方式もとられています。
また、展示室の至る所にアニメーションでヴァロットンの絵画から抜け出てきたキャラクター達が見え隠れしています。
それは、フクロウだったり、猫だったり、子供だったりです。
それら可愛いキャラクター達は撮影禁止エリアにいるので写真はありませんが、お見逃しなく。
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アニメーション
いつも、撮影スポットとして展覧会パネルなどが置いてある部屋は、今回アニメーションが投影されていました。
▲アニメーションの題材となっているのは、三菱一号館美術館のコレクションでもあるヴァロットンの「アンティミテ」です。
時間は2分と短いので休憩がてら椅子に座って鑑賞しましょう。
このアニメーション、写真・動画撮影OKです。
展覧会で鑑賞したヴァロットンの作品の数々が、アニメーションでどう繋がるのか、実際に見に行って確かめてください。
ミュージアムカフェ
三菱一号館美術館にあるCafe 1894ではタイアップメニューが提供されています。
なんとデザートメニューのアラベスクは、黒と白で統一されていてヴァロットンの世界観にどっぷりつかれますね。
尚、このCafe 1894はカフェのみの利用も可能なので週末のランチタイム・ティータイムは割と混んでいることが多いです。
三菱一号館美術館のミュージアムカフェ▼
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今、丸の内界隈は、年末モード全開です。
街歩きをしながら三菱一号館美術館でヴァロットン鑑賞はいかがでしょうか。
基本情報
ヴァロットン – 黒と白
2022年10月29日(土)〜2023年1月29日(日) 10:00-18:00 金曜と会期最終週平日、第2水曜日はは21:00まで 月曜と12月31日、2023年1月1日 休館 入場料:一般 1,900円、高校・大学生 1,000円、小・中学生 無料 三菱知一号館美術館 千代田区丸の内2丁目6−2 MAP アクセス:JR東京駅(丸の内南口)徒歩5分、JR有楽町駅(国際フォーラム口)徒歩6分、東京メトロ千代田線二重橋前〈丸の内〉駅(1番出口)徒歩3分、東京メトロ有楽町線有楽町駅(D3/D5出口)徒歩6分、都営三田線日比谷駅(B7出口)徒歩3分、東京メトロ丸ノ内線東京駅(改札口・地下道直結)徒歩6分 |
12/25まで行幸通りで観られる草間彌生▼
三菱一号館美術館のミュージアムカフェ▼
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