六本木ピラミデにあるTARO NASUで開催中の池田亮司「data.gram」を観に行って来ました。

池田亮司
池田亮司への入口は90年代に心を鷲掴みにされたダムタイプです。私がダムタイプに出会った頃は、まだ池田亮司はその活動に参加していませんでしたが、ダムタイプの創設メンバーの古橋梯二が早逝した後にその活動に加わります。

2019年に東京都現代美術館で開催されたダムタイプの展覧会「ダムタイプ|アクション+リフレクション」で鑑賞した人も多いと思いますが、スペシャルかっこいい音と映像を手がけています。

近年は、ダムタイプの活動だけにとどまらず、池田亮司としての活動も国内外でたくさんしていて、追いきれなくなっています。
表参道のスパイラルで2018年に開催された「Ryoji Ikeda concert pieces」では、3作品をオールナイト上演しました。確かチケットがすぐに売り切れてしまった記憶です。今思うと鑑賞できてラッキーでした。
今年、青森県の弘前レンガ倉庫ミュージアムで開催された個展では、真っ暗な元倉庫空間と池田亮司の映像作品がぴったりマッチしていて、SNSで流れてくる写真や映像を見るたびに行けなかったことが悔やまれました。
現在は、岡山芸術交流2022(〜11月27日)に巨大なLEDディスプレイ作品を展示中です。これまた残念ながら訪問できそうにないので六本木で作品を堪能することにしました。
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data.gram
六本木のピラミデで開催されている個展「data.gram」も文句なしにかっこいいです。
全て映像の作品なので動画を見てもらうとわかりやすいです。
出品されている作品は、全部で13点。全て2022年の新作です。エディションは6+APです。
某学芸員の方から聞いた話によると映像のエディションっていうのはブロンズ彫刻と同じくらいの数量だそうです。だいたい一桁が普通のようで10あったら、結構多いんですね。という感じらしいです。
ただ、データの場合、彫刻などとは違って簡単にコピーできてしまうので、その辺りは信用・信頼で成り立っているということでしょう。
あと、映像の場合のAPっていくつなんでしょうか。版画の場合はAPと言っても1枚ではなく複数存在するのですが、データである映像ってどうなってるのでしょうね。
まだまだ映像作品のマーケットについては知らないことが多いです。

作品は、超薄型のモニターにループで流れています。会場全体に音が流れていますが、個々の作品からも音が出ていたように思います。
この作品を購入したら壁にかけていつでもこの作品を鑑賞できるなんて、いいなぁ。
しかし、電源がどうなってるのかとっても気になりました。どこからどうやって電源とっているんでしょうね。シンプルなモニターなので余計に不思議でした。

いつもながらTARO NASUがプライマリで扱う作家はドストライクで好みです。
今回もスペシャルかっこいい作品が観られます。しかも、かっこいいだけじゃないんですよね。
ギャラリー内のジャンヌレの家具が置かれた那須太郎さんの部屋もセンス良いんですよねぇ。
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基本情報
池田亮司「data.gram」
2022年10月14日(金) – 2022年11月12日(土) 11:00-19:00 日月祝休 11/3.6はアートウィーク東京のため 10:00-18:00 TARO NASU 港区六本木6丁目6−9 ピラミデビル4F MAP |