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充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展と大手町アート


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ミスミグループ創業者の田口弘氏が収集した、アートコレクションから18点を展示する「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展を、三井住友銀行東館に観に行ってきました。

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

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タグチアートコレクション

この展覧会で観られるのは、タグチアートコレクションの作品です。タグチアートコレクションというのは、ミスミグループ創業者の田口弘氏がコレクションした現代美術の作品の数々です。1963年設立されたミスミグループは、金型部品やファクトリーオートメーション(FA)向け部品などを扱う専門商社です。

創業者の田口氏は、三井物産、三菱商事、住友商事のような大きな会社にしたいと思いからこの3つの会社の頭文字の「三と住」をとって「ミスミ」としました。

(左)キース・ヘリング、(右)コラクリット・アルナーノンチャイ▼

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

その願いを達成し、なんと!1代で年商550億円というとてつもない商社に育て上げたのです。すごいですね。それだけでも書籍の1冊や2冊簡単に書けるくらいのとんでもないストーリーがありそうですが、育て上げたのは、会社だけではないというのが、これまたすごいです。

(手前)ホセ・ダヴィラ(奥)ヴィルヘルム・サスナル▼

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

ミスミ社長時代のミスミ・コレクションのスタートは、キース・ヘリング作品の購入から始まりました。個人名義での収集は1996年頃からスタートし、現在までに550点を超えるアートコレクションがあります。550点って完全に美術館なみの数量です。

しかし、「世の中は、流動していくもので固定したものをもってはいけない。固定したものを持つとその分不自由になる」という理由から美術館を持つことは考えていないんだそうです。ビジネスの世界で大成功した方の考えらしいですね。

グザヴィエ・ヴェイヤン▼

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

2019年には、永年にわたり、現代アートコレクターとして、アート作品を蒐集し、各地の美術館で展覧会が開催されるなど、我が国の現代アート の振興・普及に多大な貢献をしているということで文化長官表彰を受けています。同じ2019年に原美術館館長の原俊夫氏やギュウちゃんこと篠原有司男氏も表彰されているのは偶然ではない気がします。現在タグチアートコレクションは長女の美和さんが引継ぎ、父娘で運営しています。

ハルーン・グン=サリ「Senzenina(われわれが何をしたのか)」*展示の都合によりサウンドはなし▼

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

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SMBC ART HQ

SMBCグループは、大手町にある本店ビルを活用し、アートのムーブメントを創り出す取り組みとして「SMBC ART HQ」をスタートさせました。その第1回の展覧会が今回のタグチアートコレクションです。

SUPERFLEX「It is Not the End of The World」▼

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

思い起こすと2019年にSMBC信託銀行 プレスティア日本橋支店の「アートブランチ」という企画で名和晃平、舘鼻則孝らの作品を観に行った記憶があります。

また、2021年11月に行われたアートバスで東京のギャラリー&美術館を巡る「アートウィーク東京」に協賛していたのかバスにSMBCのロゴマークが付いていた記憶があります。実際に乗車はしておらず走っているのを見ただけなのですが。

このような活動を見ると現代美術に力を入れている企業だということがわかります。今回の展覧会はPart1となっているので、今後の展開も非常にたのしみです。

(左)アリシア・クワデ、(右)エドワード・ルッシェ▼

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

18点の作品

膨大なタグチコレクションから、今回は18点の作品を鑑賞することができます。SMBC本店ビルのエントランスの大吹き抜け空間に贅沢に展示された作品の数々が個人の所蔵と思うとため息が出ます。

会場に置いてるあるリーフレットに各作品の詳細な解説があるので、ここで解説は省きます。事前に読んでおきたいという方はこちらからどうぞ

唯一の日本人アーティスト宮島達男「Couter Falls」▼

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

ジュリアン・オピー「Shahnoza,pole dancer」▼

充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展

天井の高い広々空間で現代美術をじっくり堪能することができました。庶民にこのような機会を与えてくれたSMBCとタグチアートコレクションに感謝です。ありがとうございました。part2も期待しています。

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展覧会基本情報

SMBCグループ x タグチアートコレクション
SMBC ART HQ | Part1 SMBC meets Contemporary Art ~Come take a look!

2022年1月25日(火)- 2月18日(金)9:00–18:00(土日祝13:00〜)入館無料

東京都千代田区丸の内1-3-2 三井住友銀行東館 1F アースガーデン MAP

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一緒にみよう!大手町のアート

大手町まで来たらアマン東京でアフタヌーンティーもいいけれど、せっかくなので近くのパブリックアートも巡りましょう。

Hogalee

まずは、現代を映す鏡として“女性”をモチーフに漫画描写の線画にて記号化した「オンナノコ」を描き続けているアーティストHogalee。

SMBCの目の前にあるので見つけられないことはないはず。大手町ファーストスクエアの壁面にある「in the CBD」は2022年3月までの公開です。CBDはcentral business district。▼

Hogalee

千代田区大手町1丁目5−1 MAP

杉本博司

大手町プレイスにあるのは杉本博司の「SUN DIAL」です。三次関数の数式を立体的に表現した数理模型シリーズのひとつです。

高さ12メートルの巨大な作品で、その名の通り日時計となり、春分・秋分の昼が等分された南中時のひと時を、影を通じて感じることができます。オーク表参道のエントランスにも逆さに設置されたものを見ることができます。

杉本博司の「SUN DIAL」

千代田区大手町二丁目3番1号から2号 MAP

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アレクサンダー・リーバーマン

東京サンケイビルにあるのは、アレクサンダー・リーバーマンの「イリアット・ジャパン」です。斜めに切られた円柱が作るオレンジ色の楕円形の連鎖は、非常に目立ちます。

ソリッドな杉本博司の「SUN DIAL」と対照的なパブリックアートです。杉本作品とは車道を挟んで向き合うような位置に設置されています。

千代田区大手町1丁目7−2 MAP

SMBCで現代美術を堪能したら、ちょっと寒いけれどぐるりと歩くと3つのパブリックアートを見ることができます。全部見てもそんなに時間はかかりません。

大手町アート巡りの参考になれば嬉しいです。

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「充実のタグチアートコレクション「SMBC meets Contemporary Art~ Come take a look!」展と大手町アート」への2件のフィードバック

  1. 田口様!
    ご本人からのコメント大変感激しております。
    こちらこそ素晴らしいコレクションをじっくり堪能させて頂きました。
    至福の時間をありがとうございました。

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