古民家をリノベーションしたオルタナティブスペースnadoya/などや恵比寿に勅使河原一雅「ミミズの反物by qubibi」を観に行ってきました。
などや恵比寿
などや恵比寿には浮遊ギャラリーというスペースがあって、そこで定期的に展覧会を開催しています。築60年の古民家の2階にある浮遊ギャラリーは、ガラス張りなので照明が点くと外からよく見えます。
そこで現在開催されているのがFuyu Gallery Exhibition vol.6「ミミズの反物 / The Worm Fabric by qubibi」展です。
勅使河原一雅
初見のアーティストだと思って訪問したのですが、違いました。よくあることです。
2018年6月から10月まで東京ミッドタウンにある21_21design sightで開催された企画展「AUDIO ARCHITECTURE:音のアーキテクチャ展」で「オンガクミミズ」を出品していたアーティストでした。
「音のアーキテクチャ」内覧会の時に撮った写真にありました。ありました。「オンガクミミズ」▼
外部
などや恵比寿の建物の前はコインパーキングになっていてそこから見えるのが下の写真のような光景です。2階に浮遊ギャラリーと1階にウィンドウが2か所あります。1階のウィンドウは今回どちらも映像作品が流れています。▼
エントランスと中庭
本来玄関だったであろう場所は塞がれていて外部へ向けたウィンドウになっているので、建物の中へは中庭から入ります。そこまでの通路にも作品が設置されています。▼
壁をふかしてタブレットが仕込まれています。「Door」はインタラクティブな作品なので素通りせずに体験しましょう。▼
こちら▼はあえて石垣に投影した「告白」という映像作品です。石垣の岩肌のマチエールを作品背景とするため、わざとこの場所に投影しているんだとか。
音楽家ASA-CHANG&巡礼の「告白」という曲のために作った映像作品です。ASA-CHANGがまだスカパラにいた頃のライブに行った記憶が蘇る(遠い目)▼
これはどこが作品?と思うでしょう。足元に貼られたQR コードを読み取って体験する作品です。▼
1階
ここからは内部です。1階には展覧会タイトルにある「ミミズの反物」です。21_21でみた映像作品「オンガクミミズ」をテキスタイル化したような反物です。この反物1m単位で販売しています。▼
「KANNON」という作品。インタラクティブな作品なので羞恥心を捨てて語りかけてみましょう。▼
これは扉に設置してある作品です。▼
これも扉の小窓から見える作品▼
中村勇吾さんがプレビューしている作品「Yugo Preview」▼
2階
階段を登って2階へ。2階の手前の和室では、壁一面テクスチャーのある和紙が貼られそこに映像作品「hello world」が投影されています。ここも庭の石垣同様、投影部分をニュートラルにせずにあえてマチエールのある和紙を貼っているそうです。▼
映像の内容はエンドレスにループしているということなので、全部最初から最後まで鑑賞するのは不可能に近い行為のようです。▼
2階の奥の部屋、浮遊ギャラリーには1階まで垂れ下がった「ミミズの反物」の吊りもとがみられます。▼
この展覧会の作品は全て映像なので、まず写真では全然伝わりません。会場を訪問して体験するのが一番です。また、映像を見る環境として絶対的に陽が落ちてからの訪問がよいです。
オープンしているのは週末の金土日のみ、時間は15時から21時です。
展覧会基本情報
などや恵比寿
勅使河原一雅「ミミズの反物/The Worm Fabric by qubibi」
2021年9月10日 – 9月26日 会期延長10月3日まで 金土日のみオープン 15:00-21:00
渋谷区恵比寿西1丁目17−14 MAP
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