東京都写真美術館の新しいミュージアムカフェ「フロムトップ」がオープンしたので早速チェックしてきました。もちろん美術館で日本・オーストラリアの現代写真「リバーシブルな未来」展と沖縄在住の作家山城知佳子の公立美術館での初個展「リフレーミング」も鑑賞してきました。
フロムトップ
写真美術館のミュージアムカフェは2016年にリニューアルオープンしてから代官山のベーカリー&カフェMAISON ICHIが入っていましたが、2021年3月末で閉店してしまいました。
今回、そのあとに新しく入ったのは吉祥寺にある隠れ家カフェコマグラカフェが出店する、その名もフロムトップです。フロムトップは8/25にオープンしたばかりです。
メニュー
メニューはこんな感じです。▼ちゃんと食事もできますね。イチジクのパフェなんて季節的にとっても美味しそうです。今回は時間的にコーヒーだけになってしまいましたが、カップ&ソーサーがすごい可愛かった。
ミュージアムカフェの先駆けは、今年1月に惜しまれつつ閉館してしまった原美術館のカフェダールです。もう、何度通ったことか‥。美術館巡りが日常の人にとってミュージアムカフェの存在って本当に大事です。
椅子を揃えずあえてバラバラにして使っているのが面白いですね。▼
テラス席もちゃんとあります。この前ってそんなに人通りありませんから季節の良い時はテラス席で一息もいいですね。▼
写真美術館はたいてい2−3の展覧会を同時に鑑賞することになるので、帰りにカフェで余韻に浸る時間は重要です。カフェで一息ついてから、とぼとぼ歩いて帰るのが私の写真美術館のルーティンです。次回はパフェにトライしてみよう。
「リバーシブルな未来」会期終了
メルボルン大学の教授ナタリー・キングとの共同企画で開催されている展覧会で、日本とオーストラリアから注目の作家を集めたグループ展です。タイトルが「リバーシブルな未来」なので、裏テーマとかダブルミーニングとか、作品を鑑賞しながら感じることができます。
残念ながら展示室内は撮影禁止です。
出品作家
マレイ・クラーク、ローズマリー・ラング、ポリクセニ・パパペトロウ、ヴァル・ウェンズ、石内 都、片山真理、畠山直哉、横溝 静の8人です。
どの作家も写真・映像を表現の主な技法としています。しかし、その表現方法は多種多様で、鑑賞していて飽きないし、とても面白かったです。もう少し一人一人を掘り下げてもいいかなぁと感じますが、グループ展としてこの組み合わせは面白いパッケージだなと思いました。
少数民族、差別、戦争、地震からの復興、余命宣告など取り上げているテーマは非常に深刻で身につまされるもののはずなのですが、1人1台毎日カメラを持ち歩いている現代人にとって写真とは最も身近な表現方法なので、作品がすんなり入ってくるのです。
展覧会期
「リバーシブルな未来」 2021年8月24日(火)~10月31日(日)会期終了
山城知佳子「リフレーミング」 会期終了
初見の作家の展覧会です。こちらは奥の大型のモニターでの映像作品など撮影禁止の作品もありますが、それ以外は撮影可能です。写真の作品もありますが、主に映像作品です。沖縄出身で現在も在住の作家の作品は全て沖縄で撮影されたものです。沖縄の歴史、そして現在抱える問題をゆっくりだけど強く突きつけられるような内容の展覧会でした。
このシェードの真下に立つと正面のモニターの音声が聞こえます。誰もいなかったので独占できましたが、人が多いとずっと観てられなそうです。▼
とても低い位置に設置されているモニターです。実はこのシリーズは1階から展覧会場のある地下までの階段の踊り場にも設置されていますのでお見逃しなく。▼
階段に設置されているモニター。2カ所ありました。▼
会場の奥には大型のモニターによる映像作品が2つあります。それぞれ23分と33分なので2点だけでほぼ1時間です。それ以外の作品は7−8分ですが、全部観ようとすると結構時間がかかりますので要注意です。
展覧会期
山城知佳子「リフレーミング」2021年8月17日(火)~10月10日(日)会期終了
2階展示室 会期終了
私は今回パスしてしまいましたが、2階の展示室では「宮崎学 イマドキの野生動物」の展覧会が開催されています。この展覧会が一番人気があるようです。動物は無条件に可愛いですからね。
会期 2021.8.24(火)—10.31(日)会期終了
東京都写真美術館 月休 10:00-18:00
目黒区三田1丁目13−3 恵比寿ガーデンプレイス内 MAP