MANGAとCHANEL
あのシャネルが日本の漫画とコラボレーションした展覧会です。なんの漫画とコラボしたかと言うと集英社の週刊少年ジャンプで大人気の「約束のネバーランド」の作者です。しかしながら残念なことに、この漫画と作者についての知識が皆無でした。
CHANEL NEXUS HALL
展覧会の場所はシャネル銀座の4Fシャネルネクサスホールです。会場へのアクセスはシャネルの店舗入口からではなく横のBEIGE隣の入り口のEVで4Fへ行きます。EVに乗る前に検温と手指消毒をします。展覧会は事前予約制なのでここで予約のQRコードを見せます。
会場デザイン
私がいつもここの展覧会で楽しみにしているのは会場デザインです。毎回デザインが秀逸で、展覧会の内容もさることながら、今回の会場デザインはどんなだろう。今回はどんな形状の壁かな、床はどんな素材なのかな、経師の色は何色かなぁとワクワクしながら見に行っています。
今回は勉強不足でコラボしている漫画家を全く知らないため、いつにも増して会場デザインを見に行ったようなものでした。
この展覧会のタイトルが「MIROIRS」(仏語で鏡)ですから鏡が印象的に使われています。
入り口は照度低めで当然鏡張り、展覧会タイトルはカッティングシートではなく立体でミラーから飛び出ています。▼
暗い通路の先に会場が見えます。会場までのこの通路の壁面に3つのチャプターについての解説が書かれています。反対側にはモニターが連なり東京の夜景が映し出されています。▼
右からチャプター1、2、3と3色3ブースに分かれています。各々の3つのストーリーがブース内で展開されていて、そのストーリーとリンクするガブリエル・シャネルの言葉と肖像が展示されています。▼
チャプター1
カラーは赤です。中には薄い紗のパーテションが緩やかなカーブを描き、その半透明の紗をスクリーンとして静かに映像が投影されています。▼
このブースではシャネルのファッションがクローズアップされています。漫画の内容もファッションについて書かれていました。なんとなくパーテションの「紗」にファブリックを感じます。▼
チャプター2
カラーは白です。鍵穴のような入り口から中に入ると微妙にクランクしながら奥へと誘われます。このブースは香水瓶や香水関連の展示がされています。▼
チャプター3
カラーは黒です。カラフルなゲートが奥へと続きます。照明の照度が変化してゲートの影が床にストライプを描きます▼
このブースでプロモーションしてるのは化粧品なのでカラフルなゲートがアクセントになっています。漫画の内容は「カラフルな他者とモノクロの自分」的なものだったのでその内容を反映したカラーリングです。多分。
ガブエリル・シャネル
アーティストや写真家が捉えたガブリエル・シャネルの肖像がかっこいいです。
この写真はマン・レイ。ポーズとパールの重ね付けがシャネルらしい。経師の色、ニッチの背景の色も素敵です。▼
鏡張の螺旋階段とシャネルのこの写真、グラフィカルですごくいいですね。それに加えてこのニッチの丸い形状といい、額装のマットのバランスといい、グリーンと黒縁のカラーリングとかすごく好みです。私的萌えポイントを切り取ってみました。▼
展覧会タイトルがMIROIRS/鏡なので、入口にもこの場所▲で撮影されたシャネルの写真が展示されていましたが、会場から帰るときに見えた鏡張の壁面のデザインがこの螺旋階段の鏡のオマージュのように見えました。▼
こちらは肖像画です。こちらもパールの重ね付けです。真紅のニッチの色が印象的で素敵です。▼
漫画家を全く知らないので勝手に解釈した会場構成のことばかりになってしまいましたが、漫画家を知らなくても楽しめる展覧会であると言うことは確かです。この漫画家のことを色々知っていればもっと楽しめたんでしょうね。
お土産にシャネルNo.5のサンプルをもらいました。今夜は5番を着て寝ようかな。
MIROIRS – Manga meets CHANEL
Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか
CHANEL NEXUS HALL
東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4階 MAP
2021.4/28 – 6/6 11:00 – 19:30 事前予約制 入場無料 撮影可